BARGE INNで無音のCNNを観ていた。
Uの字のカウンターの天井奥にTVがあり、カウンターに座ると、リカーボトルに隠れてTVが観えない場所もあるが、僕の座った席はTVを観ることが出来た。カウンターのそばにスクリーンもありプロジェクターをつかってテレビを大きなスクリーンに映しだしているのでTVが隠れて見えない席でも、振り向くとスクリーンに映しだされたTVを観ることが出来た。
僕のとなりにいたキャップをかぶった青い目の男性が完璧に近い日本語で、こうつぶやいた。「今、タイの女優なのかな?カンボジアのアンコールワットがどうとかって言ったみたいで暴動が起きたみたいだね」
僕はCNNを観ていても英語が読めず、燃え上がる炎ぐらいしかわからなかった。
なんのことなのかわからない僕は「ああ、そうなんですか?」とつぶやくことしか出来なかった。
彼は前の話が無かったかのように「今、こっちに仕事に来ていて大工の仕事に来ているんだけど明日やっと終わりそうなんだよ」と話をした。
「へえ、大工さんなんですか?」と訊くと
「昨日もここで、しこたま飲んでね」と答えた。
僕はあまりに日本語が上手なので「ずいぶん日本語がうまいですね」と彼に言った。
「奥さんが日本人だから・・・都内にいてね。2歳になる娘もいるんだよ。子供はかわいいね」そういうと、こぼれそうな笑顔をみせた。
「今は不景気でなかなかいい仕事がなくてね。これじゃ故郷にも戻れやしない」と今度は少し暗い顔になった。
「どこなんですか?」と僕が尋ねると「サンディエゴなんだけど、ここ3年ぐらい戻ってないんだよ」と彼は答えた。
「本当にどこも不景気だよね」と僕も相づちを打った。
彼もかなりのストレスが溜まっているようだった。
今、仕事をしていれば誰だってかなりのストレスを抱えているだろう。
それぞれにそれぞれの悩みを抱えているものだと感じた。
その後、彼と仕事のことや家庭のことなどを話していると夜は刻々と更けていった。
Uの字のカウンターの天井奥にTVがあり、カウンターに座ると、リカーボトルに隠れてTVが観えない場所もあるが、僕の座った席はTVを観ることが出来た。カウンターのそばにスクリーンもありプロジェクターをつかってテレビを大きなスクリーンに映しだしているのでTVが隠れて見えない席でも、振り向くとスクリーンに映しだされたTVを観ることが出来た。
僕のとなりにいたキャップをかぶった青い目の男性が完璧に近い日本語で、こうつぶやいた。「今、タイの女優なのかな?カンボジアのアンコールワットがどうとかって言ったみたいで暴動が起きたみたいだね」
僕はCNNを観ていても英語が読めず、燃え上がる炎ぐらいしかわからなかった。
なんのことなのかわからない僕は「ああ、そうなんですか?」とつぶやくことしか出来なかった。
彼は前の話が無かったかのように「今、こっちに仕事に来ていて大工の仕事に来ているんだけど明日やっと終わりそうなんだよ」と話をした。
「へえ、大工さんなんですか?」と訊くと
「昨日もここで、しこたま飲んでね」と答えた。
僕はあまりに日本語が上手なので「ずいぶん日本語がうまいですね」と彼に言った。
「奥さんが日本人だから・・・都内にいてね。2歳になる娘もいるんだよ。子供はかわいいね」そういうと、こぼれそうな笑顔をみせた。
「今は不景気でなかなかいい仕事がなくてね。これじゃ故郷にも戻れやしない」と今度は少し暗い顔になった。
「どこなんですか?」と僕が尋ねると「サンディエゴなんだけど、ここ3年ぐらい戻ってないんだよ」と彼は答えた。
「本当にどこも不景気だよね」と僕も相づちを打った。
彼もかなりのストレスが溜まっているようだった。
今、仕事をしていれば誰だってかなりのストレスを抱えているだろう。
それぞれにそれぞれの悩みを抱えているものだと感じた。
その後、彼と仕事のことや家庭のことなどを話していると夜は刻々と更けていった。