A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

愛しの千畳敷カール 2

2024-09-07 | 登山、トレッキング、ハイキング
乗越浄土から下山せずに伊那前岳へ向かった。




登山道を歩いているとイワヒバリが羽を逆立て「こっちに来んなよ」と云いたげに登山道をチョコチョコと歩いてからハイマツの中に入っていった。




しばらく歩くと伊那前岳に到着。
到着して山頂標識を撮影していると「標識と一緒に写真を撮りましょうか?」と声をかけてくれた方がいたが遠慮をした。




伊那前岳からの景色は木曽駒ヶ岳から見る景色とはまた違った景観だった。




乗越浄土に戻り、下山を開始した。
急斜面を下っていく。
宝剣岳山頂からは「やっ ほーー」と元気な声が聞こえてくる。
「私には宝剣岳の山頂に立てそうもない。ここから見ているだけでも足がすくむ」と前を歩くご夫婦の会話が聞こえてきた。

途中、大息をついてお尻を着きながら下山している方がいたがしばらく安静にしたところ落ち着いたようだった。

下から登って来るクローズドセルマットをザックに括り付けた登山者何人かとすれ違った。これからテン泊だ。快晴の風の強くない今日はきっと絶好のテント泊日和に違いない。




4時間30分程の登山を楽しみ千畳敷駅に無事到着したので、自分へのご褒美にソフトクリームを購入して宝剣岳と千畳敷カールを愛でながら美味しくいただいた。(写真撮ってないで早く食べろよ。下の方、溶けて来ちゃてんじゃん 笑)9月下旬から10月上旬には美しい紅葉の彩りになると云う千畳敷カール。

ロープウェイとバスを乗り継いで菅の台バスセンターに16:15頃に到着した。




駐車場の近くにある日帰り温泉『こまくさの湯』で登山での疲れを癒した。
肩は全く痛くないのだが、腰に張りと左ふくらはぎに痛みと張りが出ていた。僕の場合、普段からトレーニングをしないとこれ以上の歩行時間は「疲労遭難や疲労によるつまずきで骨折しかねない」と感じた。
こまくさの湯を出てから予約したホテルにチェックインをして夕食を取って20:00に就寝した。




翌日、光前寺へ向かい本堂を参拝後




霊犬早太郎のお墓に行き、自らの命もなくした彼の勇敢さに手を合わせ哀悼の意を捧げた。

光前寺をあとにして帰路へ。




途中諏訪湖サービスエリアに寄り諏訪湖を愛でたあとドライブを楽しみながら帰路についた。
いい山旅が出来た、そう思えた。















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愛しの千畳敷カール 1

2024-09-06 | 登山、トレッキング、ハイキング
北アルプス(飛騨山脈)、南アルプス(赤石山脈)、中央アルプス(木曽山脈)、3つの山脈を合わせた総称を日本アルプスと呼ぶ。

有休を取得して今回、その日本アルプスの一つ中央アルプスにある盟主、木曽駒ヶ岳へ登山に行って来た。

ロープウェイ千畳敷駅から距離にして約4km、コースタイム3時間30分〜4時間程の山登り。

0:40 に自宅を出発し、高速道路『信州めぐりフリーパス2024』を利用して7時間程(休憩と食事を入れ)かけ長野県駒ヶ根市にある菅の台バスセンター駐車場に到着した。

ゲート式駐車場が満車だったため道路を挟んだ反対側の駐車場へ案内された。
登山靴に履き替え、近くにあるきっぷ売り場で路線バスとロープウェイの往復チケットを購入。

バスを待つ長蛇の列が駐車場一番奥まで続いているほどの人気ぶりだ。
「金曜日の平日だからそれほど混まずにロープウェイ千畳敷駅に着けるだろう」という自分の甘い考えは見事に打ち砕かれてしまった。早速、中央アルプスの洗礼を受けた。

後ろから「昨年はこの時期の平日、3人だけしかバス停に並んでいなかったんですけどね、今日はすごい並んでますね」と声をかけられ、しばらく会話をしてバスが来るのを待っていた。

臨時バスも運行され徐々に列が進んでいく。
その間にもどんどんと後ろに人々が並んでいく。

「お手持ちのQRコード画面もしくは乗車券をご用意いただき、お降りの際、乗務員にQRコードはお見せいただくか、しらび平駅行きチケットをお渡し下さい」と声がかかると「路線バス代金はバスの中で支払うんじゃないんかい?」という声が聞こえ大急ぎできっぷ売り場に向かいチケットを購入した人もいた。
現在はオンラインでチケットを購入出来るのでQRコードを確認している方々が多かったように思う。




バスとぎゅうぎゅうのロープウェイを乗り継いで2,612mにある千畳敷駅を降りると宝剣岳と千畳敷カールの見える大パノラマが待っていた。
「うわ〜 凄ぇ!」と思わず声が洩れる絶景だった。

登山計画書を投函してからパックウエイト5.5kg(水2L)の25Lリュックを担いで登り始める。

登っていると、どこからともなく「やっ ほーー」という大きな声が響いてくる。




「絶景を愛でながらの山登りは至福のひとときだ」そう思いながら歩みを進める。

心拍数が上がっていく中、吐く息を意識し渋滞の急斜面をStop &Goを繰り返し登っていく。
さすがに寝不足の身体には堪えた。
「ゆっくり歩ってるよりStop &Goを繰り返してる方が疲れる」と僕の前を歩く男性2人組の会話が聞こえてきた。
急斜面を登りきるとなだらかな乗越浄土に到着した。
左手側には尖った岩峰の宝剣岳山頂が見え、青い屋根の宝剣山荘、赤い屋根の天狗荘の2棟の山荘が建っていた。

ここから中岳を越え木曽駒ヶ岳へ向かう。




中岳山頂に到着すると青い屋根の頂上山荘と幕営地に張られたテントに木曽駒ヶ岳山頂が目に飛び込んできた。

さあ!もう一踏ん張り!




右手を見ると南アルプスの峰々と富士山の頭が綺麗に見える。
山々の名前と姿がよく分からない僕だが、なんとなく甲斐駒ヶ岳と富士山は分かった。

中岳から歩くこと40分ほどで標高2,956mの木曽駒ヶ岳山頂に到着した。




山頂標識を記念撮影する人々の行列が出来ていたが山頂標識撮影はせず、木曽駒ヶ嶽神社へと向かった。
この気軽さとこの青空とこの眺望に感謝を込め参拝した。

山頂でおにぎりやパンを頬張る人々を横目に、食事をするとトイレが近くなることが多々ある僕は頂上山荘近くに行ってから昼食を取ることにした。




木曽駒ヶ岳を下山し頂上山荘近くの平な場所を確保してから岩の上にリュックを置き昼食の準備を始める。
リュックの中に手を入れるが肝心のものがない。「あ〜あ、タッパーに入れたおにぎりと手羽元あぶり焼きチキン、車の中にあるクーラーボックスに入れっぱなしだよ」という大失態をしてしまった。
昼食はリュックに入れておいたカップめんと行動食のピーナッツ入り柿の種に。
若いとき言われた上司の言葉を思い出した。
「失敗はする。それをどうリカバーするかが大切だ」と。




気を取り直して美味しく頂き、




カフェオレを飲んで昼食終了。




いくらか軽くなったリュックを背負い乗越浄土から伊那前岳へと向かった。















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Camp気分で尾瀬ヶ原 2

2024-08-04 | 登山、トレッキング、ハイキング
昨日は19:00にテントに潜り込み19:30には就寝した。

22:00に一度目が覚め、深夜2:00にヘッドライトを照らしながらトイレに行った。
「トイレ、1回100円の利用料で2回しか使ってないけど、親に10回使ったって言って1,000円貰おうかな」と昨日、聞くともなく聞こえてきた山岳部の生徒達の会話を思い出していた。

トイレから戻りシュラフに入るがなかなか寝付けない。
2:30に外がざわつき始めた。
テントを撤収し始めているのだろう。
外から会話が聞こえる。
「こんなに寒くなるとは思ってなかったよ」
「ほんと、寒くて驚いた。準備してこなかったから寒かった」

昨日の17:00頃には肌寒くなっていた。
昨年の上高地の寒さを体験していた僕は今回もヒートテックと予備にライトダウンも持って来ていたので寒さは感じることなく過ごすことが出来た。
昨日早朝に天気予報をnetで確認したときは最低気温19℃の予報だった。

撤収後、出掛けた彼らは燧ヶ岳か至仏山に登山に行ったのだろうか。

4:00になったので起き、お湯を沸かしコーヒーを飲んだ。
持ってきた唯一の食料カロリーメイトをコーヒーで流し込んだ。
朝食はこれで終わりだ。

十分休息したおかげか昨日の足の痛みが消えていた。

朝食後、テント撤収を始めた。
ダブルウォールテントのフライシート内側は結露でびしょ濡れだ。
いきおいビニール袋に入れてからスタッフバックに詰め込んだ。
撤収が終わる頃、山岳部の生徒達もテント撤収をしていた。

昨日受付時に渡され、テントの見えるところに付けておいた小判型の番号札を燧小屋に返し、尾瀬小屋へ向かった。
尾瀬小屋にある「自由にお飲みください」という燧ヶ岳の伏流水をペットボトル500mlに2本入れから出発。5:30だった。




朝靄の尾瀬ヶ原も幻想的だ、と思った。
ふとジュリア・フォーダムの歌うHappy Ever Afterという曲が僕の中で流れ出した。和訳を見ると詞はアフリカを想った曲のようだが、この景色を見て自然とこのメロディが浮かんできたのだ。




しばらく歩いて振り返ると、朝靄のベールに包まれた太陽が見えた。それはとても神秘的な光景だった。




7:00頃には朝靄もだんだんと消えていった。




コバギボウシにトンボが止まっていた。
尾瀬ではたくさんのトンボを見掛けた。




7:30には山ノ鼻に到着。
ここで休憩をしてから森林を抜け、沢のせせらぎを聴きながら、そして息を切らしながら登って行く。




昨日、心躍りながらハイキングを始めた出発地点、鳩待峠に到着した。
これで尾瀬ハイクも終わりだ。
そして「また来よう」そう思っていた。















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Camp気分で尾瀬ヶ原 1

2024-08-03 | 登山、トレッキング、ハイキング
「晴れの日に頂を目指すのではなく、広大な湿原を愛でながらただひたすらに木道を歩く、そんなハイキングをしてみたい。今年は尾瀬ヶ原をハイキングし、見晴でテント泊をする」それが目標だった。

昨年から準備していたその夢が叶った。

自宅を3:30に出発し、マイカー規制のある尾瀬へ向かうため、まずは群馬県片品村にある戸倉駐車場へ向かった。

第一駐車場は満車だったので第二駐車場に8:15に到着した。8:30に鳩待峠行きのバスが出るというので急いで登山靴に履き替えザックを背負い乗車券を購入してバスに乗り込んだ。




鳩待峠からパックウェイト9kg(水は1L) の32Lザックを背負い待ちに待ったハイキングの開始だ。




沢のせせらぎを聴きながら森林に覆われた木道を歩いて行く。僕の住む街とは比べものにならないくらい涼しい。

古い木道もあれば、新しく敷き直した木道もある。新しい木道には2020や2023といった補修年が焼印されていた。

3km程歩くと山ノ鼻に到着。




ここからいよいよ尾瀬ヶ原。湿原から雄峰、燧ヶ岳が見えた。
実際に初めて見る景色は新鮮で五感を刺激する。
百聞は一見にしかず、とはよくいったものである。




しばらく歩くと歩荷さんが休憩をしていた。
荷物を70-120kgも積んで歩くとnetで読んだ。
9kgの自分のザックですら重く感じるのにその7-12倍以上だと思うと恐れいる。




見晴にあるいくつかの山小屋が見えてきた。
見晴には6軒の山小屋があり、尾瀬沼・富士見峠・山ノ鼻・三条ノ滝の四方からの道が合流する十字路との愛称で親しまれているハイカーのオアシスと云っても憚られない場所のように思う。

今まではパックウェイト5-6kgほどのリュックやザックを担いで山歩きしていたのでそれほどでもなかったが、今回は足の裏と右足の指に痛みが出た。疲れて足が上げずらいことはあってもこれは初めてのことだ。
情けないことかも知れないが、これが今の自分の現実だった。




お昼近かったので尾瀬小屋で生ビールとステーキ丼を注文した。
ここまで歩いてきた身体にビールが沁みた。




ガーリックとの相性が抜群のステーキ丼は「素敵な君にわざわざ逢いに来たのだよ。ステーキ丼さん」と思ってしまうほどの美味しさだった。特に歩荷さんがここまで食材を運んでくれたというスパイスも効いていると思う。




至仏山を愛でながらテラスで飲む2杯目の生ビールも格別だった。




昼食を終え、キャンプ場のある燧小屋へ向かい受付を済ませてからキャンプ場へ行くとだいぶテントが設営されていた。

奥の日陰にテントを設営し、休憩所でKindle電子書籍リーダー片手に読書をしていると、福島県にある高校山岳部2校が多勢キャンプ場に戻ってきた。

この後行った尾瀬小屋の小さなお風呂で山岳部の生徒4人と一緒になったので話を訊くと引率の先生と朝5時に燧ヶ岳に出発し、約8時間かけ登山を終えてきたのだという。「山頂からの景色が綺麗だったっス」と話してくれた。

16:00に早めの夕食をしに再び尾瀬小屋に向かった。
夕食はガパオライスとハイボールにした。




夕食後、しばらくのんびりしてから尾瀬ヶ原を散策しに出掛けた。夕暮れの尾瀬ヶ原も綺麗だった。















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登り納めは宝篋山 2023

2023-12-17 | 登山、トレッキング、ハイキング
昨日は強い風で道路や庭に散乱した杉の葉を清掃した。

大掃除を12月初めから行い不要書類と電気、エアコンの清掃はしていたので部屋の窓拭きをした。

母屋もあるのでまだまだだが、もう来年への僕の慣わしは始まっている。


昨日のうちにおにぎりとカップめんを用意し、たまごとウインナーも焼いておいた。きゅうりとキャベツの浅漬けも持って行こう。朝、目覚めてからこれを持って山へ出掛けた。

車で1時間40分ほどかけ、山に到着。

この山は僕にとってちょうどいい山だ。
澄んだ空気の日には富士山や日光連山が拝め、山頂にはテーブルと椅子もある。近くにバイオトイレもあるので安心して食事やコーヒータイムを楽しむことが出来る。




沢のせせらぎを聴きながら落ち葉の山道を歩いて行く。




山頂に到着すると青空と筑波山と日光連山が出迎えてくれた。

風が強かった。




風を受けにくい一段下がった場所にあるテーブルでさっそく朝食を取ることにした。

こうして食べる山での朝食は最高だ。
「まさカリーうどんを食べたいために金時山を登りたい」というハイカーさんがいるように、僕は「おにぎりとカップめんを頂で食べたいためにこの山を登りたい」と言っても決して言い過ぎではない。



食事の後はコーヒータイム。
うん、美味い。




スタンディングで秀麗な雪化粧の富士山を愛でながら飲むコーヒーも悪くない。
今日はきっといい事があるに違いない。




風は強かったが、青空にこうして今年最後のハイキングが出来たことに加え富士山や日光連山まで愛でることが出来たことに感謝したい。















【補記】
午後は合唱部やソプラノ、吹奏楽団によるクリスマスコンサートを鑑賞。
素晴らしい演奏(あわてん坊のサンタクロース、さやかに星はきらめき、星に願いをなど)を聴け最高でした。


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