2017年3月19日(日)
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「皆野アルプス 破風山ハイキング」に
参加した。
常南トラベル主催のバスハイクは、昨年11月21日の「岩櫃山ハイキング」以来、
約4ヶ月ぶりとなる。
同社の案内には、以下(抜粋)のように記されている。
破風山は、秩父盆地の北方にある山で、標高は626m、
山頂には石宮が置かれています。
南に展望が開け、武甲山・秩父市街・蓑山・丸山・武川岳などが見渡せます。
今回歩くのは、秩父札所巡り三十四番水潜寺前をスタートし、破風山山頂を経由、
「関東ふれあいの道」を下りながら、秩父温泉「満願の湯」を目指す、
約4Kmのコースです。
標高差は約400m、標準的な歩行時間は途中休憩を含め、約2時間30分~3時間です。
この日のコースは、2015年1月18日(日)に
関東ふれあいの道(埼玉)No.8「秩父盆地を眺めるみち」で、
逆方向から歩いているので2年ぶりとなる。
荒川沖駅東口6時45分の予定時刻より10分ほど早く行ってみると、
常南トラベルの大型バスは既に到着していた。
この日の参加者は、我々「健康ウォーキング同好会」の9名を含め39名。
ほぼ満席状態だ。
バスに乗り込むと、朝食弁当が配られた。
いつもの弁当だが、今日も美味しくいただいた。
バスは、先月25日に茨城県内が全線開通したばかりの圏央道を走り、
8時18分、菖蒲PAに到着。
ここで最初の休憩を摂り、圏央道から関越道へ。
関越道花園ICで降りて、9時29分、道の駅「花園」に到着した。
トイレ休憩の前に、道の駅「花園」の「ひだまりの公園」で準備体操。
スタート地に到着する前に準備体操を済ませておけば、
その分時間を有効に使えるという算段のようだ。
準備体操の後、体調を整えて「満願の湯」へ向かう。
「満願の湯」で昼食の弁当を受取った後、この日のスタート地となる
秩父札所巡り三十四番札所の水潜寺近くの駐車場へ向かった。
昼の弁当が気になる。
10時34分、水潜寺から400mほど離れた駐車場に到着。
全員が4列に整列して最終点呼を取り、
10時35分、駐車場を出発
後ろに見えるのは日野澤大神社(ひのさわだいじんじゃ)である。
日野澤大神社は、奥社の神楽殿で舞われる日野澤大神社神楽が有名、らしい。
10月の祭礼では、神事舞いの後、祭典の神事が行われ、神楽が奉納されるそうだ。
日野澤大神社神楽は、皆野町の無形民俗文化財に指定されている。
県道284号を先ずは水潜寺を目指す。
皆野町立日野沢小学校
この小学校は、昭和54年3月に閉校となり、「日野沢山の家」という宿泊施設と
なったそうだが、現在は「天空の楽校」として活用されている、とのこと。
一度利用してみるのも面白そう。
2列縦隊で整然と進む。
「健康ウォーキング同好会」からは9名が参加しているが、
女性陣は先頭集団に混じって先頭付近を歩いているようだ。
最後尾に当会の男性陣が続く。
『女性陣は速いねぇ』
水潜寺を目指す。
10時43分、水潜寺参道入口に到着
「関東ふれあいの道」のコース案内板
この日のコース「関東ふれあいの道」No.8(秩父盆地を眺めるみち)の始まりだ。
先ずは水潜寺へお参りして行こう。
参道には秩父34観音霊場の観音様がずらりと並んでいる。
日沢山水潜寺本堂
西国33観音霊場、坂東33観音霊場、そして秩父34観音霊場合せて100観音霊場となる。
水潜寺は、100観音霊場巡りの結願(満願)の寺でもある。
「満願の湯」は、100観音霊場巡りを終えた人の汗を流すという意味で、
そのように命名したらしい。
水潜寺本堂にこの日の無事安全を祈願して、
10時48分、いよいよ山道の始まりである。
札立峠1.3Km、破風山1.7Kmと案内表示されている。
カウンターが設置されていた。
入山者の数を管理するために置かれたものだ。
一人がようやく通れるほどの細い緩やかな坂の山道が続く。
かつては、多くの巡礼者がこの道を歩いた、のだそうだ。
”巡礼道”の札が往時を偲ばせる。
”注意 熊出没”の看板が気になる。
長い隊列が続く。
当会の女性陣は、どの辺りだろうか。
次第に急坂になってきた。
同時に身体が温まってきた。
左手に沢が流れるが、水の量は少ない。
11時ちょうど、最初の休憩。
後から登って来た女性グループに親切に道を譲るNさん。
『どうぞお先にっ』
11時3分、水分補給後札立峠を目指して出発。
少しだけ前後の順番が入れ変わったが、またこの順序がしばらく続くことになる。
杉の木が伐採されたままになっている。
荒れ放題といった状態は、2年前の「関東ふれあいの道」で
歩いた時と変わっていない。
坂道を進む。
先ほどまで左手を流れていた沢が、今度は右手になった。
最後尾を務めているのはどうやら当会の男性陣だ。
添乗員さんと一緒である。
杉林の中を進む。
小さな沢を渡る。
水はほとんど流れていない状態だ。
杉林の坂道が続く。
かなりの勾配なことが分かる。
次第に曲がりくねる道になってきた。
後ろは、当会の男性陣4名と最後尾を務める添乗員さんだけになった。
マイペースで登るのが一番
11時19分、2度目の休憩
『札立峠まであと少しだねっ』
札立峠を目指す。
『けっこうきついよなぁ』とOさん。
七曲がりの坂道になってきた。
七曲がりの坂道は、いったん少しだけ緩やかになるが、
また曲がりくねった道になったりと変化する。
その先に尾根の部分が見えてきた。
11時31分、札立峠(ふだたてとうげ)に到着した。
水潜寺本堂から約43分かかっている。
常南トラベルの予定した時間とほぼ同じだ。
先着組は一息ついたのだろう、順次破風山へ向けて出発している。
当会の女性陣の姿は見えない。先着組と一緒に破風山に向かったようだ。
説明板には次のように紹介されていた。
秩父札所の巡礼は、笈摺(おいずり)を着、菅笠・手甲・脚絆を身につけ、
草鞋をはいた姿で、1巡約100Km、歩いて5泊6日の道程を、
各寺に札を打ち巡拝した。
この峠は、昔からの巡礼道で、33番菊水寺を参詣の後、赤平川に沿った久長集落から、
ここを越えて下日野沢へ降り、34番水潜寺で打ち留めの札と笈摺を納めた。
札立峠の名は、昔、大旱魃(かんばつ)の時、旅の僧の「雨を祈らば観音を信ぜよ」
との教えにより、「樹甘露法雨」の札を立てたところから名付けられたと云われている。
11時32分、当会のメンバーが到着。
破風山まで残り0.5Kmとある。
一息入れて破風山を目指す。
前を行く組の最後尾もマイペースといった状態である。
前を行く最後尾の後を追い、
最後の急登を上ると・・・
11時47分、破風山(はっぷざん)山頂(626.5m)に到着した。
11時49分、全員が破風山に到着した。
破風山からは、南に展望が開け、武甲山・秩父市街・蓑山・丸山・武川岳
などが見渡せる、との案内だったが、この日は今一つといった状態。
パノラマ写真
山頂には石宮が設置されていた。
一緒に登って来た添乗員さんに記念写真を撮ってもらった。
東屋を目指して破風山を下る。
東屋に到着してみると・・・
既に大勢の人が弁当の最中だった。
当会の先頭組もいる。
全員揃ったところで記念撮影だ。
東屋が満席だったので、少し離れた林の中で弁当に。
『今日は天気が良いし、外で食べるのは最高だねっ』
この日の弁当は「満願の湯」製である。
ご飯は2人分はあろうかというほどの量だった。
(後で聞いたら、多くの女性陣は食べ切れなかったため、
持ち帰った人もいたそうだ)
12時13分、我々が弁当の最中に早くも下山する先頭グループ。
当会の女性陣も一緒である。
先頭グループに遅れること7分、我々も下山開始!
『時間はたっぷりあるし、ゆっくり行きましょうっ』
しばらくは急坂の山道が続く。
下りの山道には注意が必要だ。
『あれ、猿岩じゃないのっ?』
下り始めて5分ほどで、猿岩に到着した。
猿岩は、「関東ふれあいの道」(埼玉)No.8「秩父盆地を眺めるみち」の
証明写真の撮影ポイントに指定されている。
この日は証明写真は撮らずに下ることにした。
「関東ふれあいの道」の里程標が現れた。
水潜寺からここまで2.3Km歩いたことになる。
風戸入口まで、残り2Kmである。
足元に注意しながら下る。
木々の隙間から麓の景色が見えるが、今一つはっきりしない。
曲がりくねった杉林の下り道
急坂の杉林を下る。
「関東ふれあいの道」道標には風戸まで0.5Kmとある。
やはり下りは速い。
大渕登山口への分岐点を風戸を目指して左折し、
曲がりの道を下って行くと・・・
突然一軒の民家が現れた。
民家の前の階段を下る。
ここにもカウンターが設置されていた。
12時50分、カウンターの先の東屋に到着。
東屋から観た景色
前方正面に見える山は宝登山と思われる。
宝登山の斜面に「ミッションヒルズカントリークラブ」が見える。
風戸入口バス停まで残り1Km。
添乗員さんによると、「満願の湯」へ直行するのとほぼ同じ距離らしい。
東屋からは、舗装された下り道になった。
左手に崩れかけた旧い土蔵を見ながら進むと、
ようやく先を行く最後尾の人達が見えてきた。
「風戸の鏡肌」
案内板には、次のように紹介(概略)されていた。
風戸は所在地の地名であり、
鏡肌とは、断層で岩石がずれるときの摩擦でできた光沢のある面のことで、
鏡の肌のように光って岩石の面が見えることをいう。
”風戸断層”がこの近くを通っており、鏡肌は、幅約9m、高さ約7mある。
ジュラ紀(約1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く地質時代)
にできたもの、とのこと。
鏡肌の岩は、長年の風雨のためか、鏡の肌のように光ってはいなかった。
「風戸の鏡肌」の先が、風戸バス停経由で「満願の湯」への近道になっているが、
添乗員さんの案内により、ここを右に進み、舗装道路を「満願の湯」へ向かうことに。
距離はさほど変わらないとのこと。
ようやく愛用のカメラを構えるKさんに追いついた。
木のてっぺんに止まっている”鷹”を狙っていたようだが、
我々からは遠すぎて見えなかった。
Kさんと一緒にゴールの「満願の湯」を目指す。
杉林の坂道を抜けると、
やや広い道路に出た。
特養老人ホームのところで待っていた添乗員さんに迎えられてゴールへ向かう。
左手に特養老人ホームを見ながら進む。
特養老人ホーム
13時13分、ゴールの「満願の湯」駐車場に到着
破風山近くの東屋を出発して53分かかったことになる。
先頭グループから遅れること約7-8分ほどらしい。
日野澤大神社前の駐車場を出発したのが10時35分だから、
約2時間40分かかったことになる。
常南トラベルの予定時間どおりである。
「満願の湯」は駐車場の目の前だ。
秩父温泉「満願の湯」の玄関を入る。
入浴料金は、日曜日ということで、平日より100円高い900円。
個人負担となっている。
1階の「満願大広間」では、地元の人と思われる老人が
自慢の演歌を熱唱していた。
カラオケを横目に「満願の湯」へ一直線
風呂から上がって、『かんぱ~い』 『お疲れさま~っ』
『歩き終わってひと風呂浴びた後のビールは格別だねぇ』
帰りのバス車内
いつものように日本酒・ワインで盛り上がる。
『今日くらいのコースがちょうど良いねぇ』
皆さん大満足の様子である。
来る時と同じく、圏央道菖蒲PAで休憩を摂り、
夕陽が沈む頃には、地元に到着だ。
いつもと比べると、ちょっと早いような気がする。
やはり圏央道を利用したことが影響しているものと思われる。
17時54分、荒川沖駅東口に到着
めいめい家路についた。
『今日は、大変お疲れさまでしたぁ』
2年ぶりとなる破風山ハイキングを楽しんだ。
天気は悪くはなかったが、破風山からの霞みがかった眺望は少し残念だった。
春先の天気というものはこういうものなのだろう。
常南交通社のバスハイクは、4か月ぶりの参加である。
残り4ポイントで5千円の補助が貰えるからという理由ではないが、
これからも機会があれば参加しようと思う。
常南交通社の今後の企画に期待したい。
申込から料金徴収・支払いなどTさんに一切をやって頂き恐縮している。
このコーナーを通じて厚くお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。
常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「皆野アルプス 破風山ハイキング」に
参加した。
常南トラベル主催のバスハイクは、昨年11月21日の「岩櫃山ハイキング」以来、
約4ヶ月ぶりとなる。
同社の案内には、以下(抜粋)のように記されている。
破風山は、秩父盆地の北方にある山で、標高は626m、
山頂には石宮が置かれています。
南に展望が開け、武甲山・秩父市街・蓑山・丸山・武川岳などが見渡せます。
今回歩くのは、秩父札所巡り三十四番水潜寺前をスタートし、破風山山頂を経由、
「関東ふれあいの道」を下りながら、秩父温泉「満願の湯」を目指す、
約4Kmのコースです。
標高差は約400m、標準的な歩行時間は途中休憩を含め、約2時間30分~3時間です。
この日のコースは、2015年1月18日(日)に
関東ふれあいの道(埼玉)No.8「秩父盆地を眺めるみち」で、
逆方向から歩いているので2年ぶりとなる。
荒川沖駅東口6時45分の予定時刻より10分ほど早く行ってみると、
常南トラベルの大型バスは既に到着していた。
この日の参加者は、我々「健康ウォーキング同好会」の9名を含め39名。
ほぼ満席状態だ。
バスに乗り込むと、朝食弁当が配られた。
いつもの弁当だが、今日も美味しくいただいた。
バスは、先月25日に茨城県内が全線開通したばかりの圏央道を走り、
8時18分、菖蒲PAに到着。
ここで最初の休憩を摂り、圏央道から関越道へ。
関越道花園ICで降りて、9時29分、道の駅「花園」に到着した。
トイレ休憩の前に、道の駅「花園」の「ひだまりの公園」で準備体操。
スタート地に到着する前に準備体操を済ませておけば、
その分時間を有効に使えるという算段のようだ。
準備体操の後、体調を整えて「満願の湯」へ向かう。
「満願の湯」で昼食の弁当を受取った後、この日のスタート地となる
秩父札所巡り三十四番札所の水潜寺近くの駐車場へ向かった。
昼の弁当が気になる。
10時34分、水潜寺から400mほど離れた駐車場に到着。
全員が4列に整列して最終点呼を取り、
10時35分、駐車場を出発
後ろに見えるのは日野澤大神社(ひのさわだいじんじゃ)である。
日野澤大神社は、奥社の神楽殿で舞われる日野澤大神社神楽が有名、らしい。
10月の祭礼では、神事舞いの後、祭典の神事が行われ、神楽が奉納されるそうだ。
日野澤大神社神楽は、皆野町の無形民俗文化財に指定されている。
県道284号を先ずは水潜寺を目指す。
皆野町立日野沢小学校
この小学校は、昭和54年3月に閉校となり、「日野沢山の家」という宿泊施設と
なったそうだが、現在は「天空の楽校」として活用されている、とのこと。
一度利用してみるのも面白そう。
2列縦隊で整然と進む。
「健康ウォーキング同好会」からは9名が参加しているが、
女性陣は先頭集団に混じって先頭付近を歩いているようだ。
最後尾に当会の男性陣が続く。
『女性陣は速いねぇ』
水潜寺を目指す。
10時43分、水潜寺参道入口に到着
「関東ふれあいの道」のコース案内板
この日のコース「関東ふれあいの道」No.8(秩父盆地を眺めるみち)の始まりだ。
先ずは水潜寺へお参りして行こう。
参道には秩父34観音霊場の観音様がずらりと並んでいる。
日沢山水潜寺本堂
西国33観音霊場、坂東33観音霊場、そして秩父34観音霊場合せて100観音霊場となる。
水潜寺は、100観音霊場巡りの結願(満願)の寺でもある。
「満願の湯」は、100観音霊場巡りを終えた人の汗を流すという意味で、
そのように命名したらしい。
水潜寺本堂にこの日の無事安全を祈願して、
10時48分、いよいよ山道の始まりである。
札立峠1.3Km、破風山1.7Kmと案内表示されている。
カウンターが設置されていた。
入山者の数を管理するために置かれたものだ。
一人がようやく通れるほどの細い緩やかな坂の山道が続く。
かつては、多くの巡礼者がこの道を歩いた、のだそうだ。
”巡礼道”の札が往時を偲ばせる。
”注意 熊出没”の看板が気になる。
長い隊列が続く。
当会の女性陣は、どの辺りだろうか。
次第に急坂になってきた。
同時に身体が温まってきた。
左手に沢が流れるが、水の量は少ない。
11時ちょうど、最初の休憩。
後から登って来た女性グループに親切に道を譲るNさん。
『どうぞお先にっ』
11時3分、水分補給後札立峠を目指して出発。
少しだけ前後の順番が入れ変わったが、またこの順序がしばらく続くことになる。
杉の木が伐採されたままになっている。
荒れ放題といった状態は、2年前の「関東ふれあいの道」で
歩いた時と変わっていない。
坂道を進む。
先ほどまで左手を流れていた沢が、今度は右手になった。
最後尾を務めているのはどうやら当会の男性陣だ。
添乗員さんと一緒である。
杉林の中を進む。
小さな沢を渡る。
水はほとんど流れていない状態だ。
杉林の坂道が続く。
かなりの勾配なことが分かる。
次第に曲がりくねる道になってきた。
後ろは、当会の男性陣4名と最後尾を務める添乗員さんだけになった。
マイペースで登るのが一番
11時19分、2度目の休憩
『札立峠まであと少しだねっ』
札立峠を目指す。
『けっこうきついよなぁ』とOさん。
七曲がりの坂道になってきた。
七曲がりの坂道は、いったん少しだけ緩やかになるが、
また曲がりくねった道になったりと変化する。
その先に尾根の部分が見えてきた。
11時31分、札立峠(ふだたてとうげ)に到着した。
水潜寺本堂から約43分かかっている。
常南トラベルの予定した時間とほぼ同じだ。
先着組は一息ついたのだろう、順次破風山へ向けて出発している。
当会の女性陣の姿は見えない。先着組と一緒に破風山に向かったようだ。
説明板には次のように紹介されていた。
秩父札所の巡礼は、笈摺(おいずり)を着、菅笠・手甲・脚絆を身につけ、
草鞋をはいた姿で、1巡約100Km、歩いて5泊6日の道程を、
各寺に札を打ち巡拝した。
この峠は、昔からの巡礼道で、33番菊水寺を参詣の後、赤平川に沿った久長集落から、
ここを越えて下日野沢へ降り、34番水潜寺で打ち留めの札と笈摺を納めた。
札立峠の名は、昔、大旱魃(かんばつ)の時、旅の僧の「雨を祈らば観音を信ぜよ」
との教えにより、「樹甘露法雨」の札を立てたところから名付けられたと云われている。
11時32分、当会のメンバーが到着。
破風山まで残り0.5Kmとある。
一息入れて破風山を目指す。
前を行く組の最後尾もマイペースといった状態である。
前を行く最後尾の後を追い、
最後の急登を上ると・・・
11時47分、破風山(はっぷざん)山頂(626.5m)に到着した。
11時49分、全員が破風山に到着した。
破風山からは、南に展望が開け、武甲山・秩父市街・蓑山・丸山・武川岳
などが見渡せる、との案内だったが、この日は今一つといった状態。
パノラマ写真
山頂には石宮が設置されていた。
一緒に登って来た添乗員さんに記念写真を撮ってもらった。
東屋を目指して破風山を下る。
東屋に到着してみると・・・
既に大勢の人が弁当の最中だった。
当会の先頭組もいる。
全員揃ったところで記念撮影だ。
東屋が満席だったので、少し離れた林の中で弁当に。
『今日は天気が良いし、外で食べるのは最高だねっ』
この日の弁当は「満願の湯」製である。
ご飯は2人分はあろうかというほどの量だった。
(後で聞いたら、多くの女性陣は食べ切れなかったため、
持ち帰った人もいたそうだ)
12時13分、我々が弁当の最中に早くも下山する先頭グループ。
当会の女性陣も一緒である。
先頭グループに遅れること7分、我々も下山開始!
『時間はたっぷりあるし、ゆっくり行きましょうっ』
しばらくは急坂の山道が続く。
下りの山道には注意が必要だ。
『あれ、猿岩じゃないのっ?』
下り始めて5分ほどで、猿岩に到着した。
猿岩は、「関東ふれあいの道」(埼玉)No.8「秩父盆地を眺めるみち」の
証明写真の撮影ポイントに指定されている。
この日は証明写真は撮らずに下ることにした。
「関東ふれあいの道」の里程標が現れた。
水潜寺からここまで2.3Km歩いたことになる。
風戸入口まで、残り2Kmである。
足元に注意しながら下る。
木々の隙間から麓の景色が見えるが、今一つはっきりしない。
曲がりくねった杉林の下り道
急坂の杉林を下る。
「関東ふれあいの道」道標には風戸まで0.5Kmとある。
やはり下りは速い。
大渕登山口への分岐点を風戸を目指して左折し、
曲がりの道を下って行くと・・・
突然一軒の民家が現れた。
民家の前の階段を下る。
ここにもカウンターが設置されていた。
12時50分、カウンターの先の東屋に到着。
東屋から観た景色
前方正面に見える山は宝登山と思われる。
宝登山の斜面に「ミッションヒルズカントリークラブ」が見える。
風戸入口バス停まで残り1Km。
添乗員さんによると、「満願の湯」へ直行するのとほぼ同じ距離らしい。
東屋からは、舗装された下り道になった。
左手に崩れかけた旧い土蔵を見ながら進むと、
ようやく先を行く最後尾の人達が見えてきた。
「風戸の鏡肌」
案内板には、次のように紹介(概略)されていた。
風戸は所在地の地名であり、
鏡肌とは、断層で岩石がずれるときの摩擦でできた光沢のある面のことで、
鏡の肌のように光って岩石の面が見えることをいう。
”風戸断層”がこの近くを通っており、鏡肌は、幅約9m、高さ約7mある。
ジュラ紀(約1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く地質時代)
にできたもの、とのこと。
鏡肌の岩は、長年の風雨のためか、鏡の肌のように光ってはいなかった。
「風戸の鏡肌」の先が、風戸バス停経由で「満願の湯」への近道になっているが、
添乗員さんの案内により、ここを右に進み、舗装道路を「満願の湯」へ向かうことに。
距離はさほど変わらないとのこと。
ようやく愛用のカメラを構えるKさんに追いついた。
木のてっぺんに止まっている”鷹”を狙っていたようだが、
我々からは遠すぎて見えなかった。
Kさんと一緒にゴールの「満願の湯」を目指す。
杉林の坂道を抜けると、
やや広い道路に出た。
特養老人ホームのところで待っていた添乗員さんに迎えられてゴールへ向かう。
左手に特養老人ホームを見ながら進む。
特養老人ホーム
13時13分、ゴールの「満願の湯」駐車場に到着
破風山近くの東屋を出発して53分かかったことになる。
先頭グループから遅れること約7-8分ほどらしい。
日野澤大神社前の駐車場を出発したのが10時35分だから、
約2時間40分かかったことになる。
常南トラベルの予定時間どおりである。
「満願の湯」は駐車場の目の前だ。
秩父温泉「満願の湯」の玄関を入る。
入浴料金は、日曜日ということで、平日より100円高い900円。
個人負担となっている。
1階の「満願大広間」では、地元の人と思われる老人が
自慢の演歌を熱唱していた。
カラオケを横目に「満願の湯」へ一直線
風呂から上がって、『かんぱ~い』 『お疲れさま~っ』
『歩き終わってひと風呂浴びた後のビールは格別だねぇ』
帰りのバス車内
いつものように日本酒・ワインで盛り上がる。
『今日くらいのコースがちょうど良いねぇ』
皆さん大満足の様子である。
来る時と同じく、圏央道菖蒲PAで休憩を摂り、
夕陽が沈む頃には、地元に到着だ。
いつもと比べると、ちょっと早いような気がする。
やはり圏央道を利用したことが影響しているものと思われる。
17時54分、荒川沖駅東口に到着
めいめい家路についた。
『今日は、大変お疲れさまでしたぁ』
2年ぶりとなる破風山ハイキングを楽しんだ。
天気は悪くはなかったが、破風山からの霞みがかった眺望は少し残念だった。
春先の天気というものはこういうものなのだろう。
常南交通社のバスハイクは、4か月ぶりの参加である。
残り4ポイントで5千円の補助が貰えるからという理由ではないが、
これからも機会があれば参加しようと思う。
常南交通社の今後の企画に期待したい。
申込から料金徴収・支払いなどTさんに一切をやって頂き恐縮している。
このコーナーを通じて厚くお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
”ウマさんの気ままなバスハイキングの目次”に戻る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます