ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

真田氏ゆかりの 岩櫃山ハイキング

2016年11月21日 | ウマさんの気ままなバスハイキング
2016年11月21日(月)

常南トラベル(株)が主催する日帰りバスの旅「岩櫃山ハイキング」に参加した。
常南トラベル(株)主催のバスハイクは、昨年6月8日の「高柴山ハイキング」以来、約1年5ヶ月ぶりである。

岩櫃山は、標高802mの岩山で吾妻八景を代表する景勝地の一つ。
それほど高い山ではないが、南側は約200mの絶壁となっていて、奇岩・怪岩が数多く、
山頂からは四方360度見渡せ、上毛三山(榛名・赤城・妙義)や浅間山、白根山、
谷川岳、日光白根山、男体山などを望め、晴れた日には遠く富士山も望める。

戦国時代には岩櫃城を中心に武田・上杉の攻防の舞台にもなった歴史ある名山である。
中腹には武田の三堅城の一つ、戦国・真田氏の拠点だった岩櫃城本丸があり、
北関東を代表する山城とされている。(常南交通案内文より)

荒川沖駅東で待っていると、朝6時を少し回った頃、
常南交通の大型バスがやって来た。
予定より8分ほど早いが、乗り遅れるような人はいない。


バスに乗り込むと、朝食弁当が配られた。
一昨日食べたばかりだが、今日も美味しくいただいた。


この後バスは、土浦駅東~千代田庁舎下6号バス停~石岡ロードパークを回り、
少し戻って千代田石岡ICから常磐道へ。
休憩場所は、最初は常磐道友部SA、次は関越道駒寄PAに立ち寄った。
駒寄PAで昼食の弁当を受取った後、岩櫃山へ向かった。
この日の参加者は、25名とのこと。
大型バスにしては、少し物足りない人数ではある。


10時12分、スタート地点の「コニファーいわびつ」に到着した。
「コニファーいわびつ」は、岩櫃山中腹にあるリゾートホテルで、
帰りに入浴することになっている。


リュックと入浴用具等を持ち、ホテル内へ。
ロビーを通り抜け、


入浴用具類などを纏めて、靴を履き替えたり、皆さん出発準備に余念がない。


リュックを持って駐車場まで戻ると、添乗員の号令で簡単な準備体操。


10時35分、足に自信のない人から順に2列縦隊で出発である!
我々「健康ウォーキング同好会」一行6名は、男性添乗員と一緒に
先頭を歩かせてもらうことにした。


自称健脚の人が後に続き、
女性添乗員が最後尾を務めるという隊列である。


10時49分、出発から15分ほどで岩櫃山登山口休憩所前を通過。
帰りに立ち寄って行くことにしよう。


10時50分、ここから「沢通り」を歩くことになる。
左は、中城跡を経由して岩櫃城本丸跡に向かう道になっている。
帰る際は、こちらから戻ることになる、そうだ。


しばらく男性添乗員が先頭を務める。
岩櫃山は今回が3回目だそうである。


次第に山道になってきた。
緩やかな坂道が続く。


先頭G


杉林の中を進む。
かなり汗をかいてきた。


11時1分、最初の休憩
上着を一枚脱いだり、水分を補給したり。
『いやぁ 思ったより暖かいね今日はっ』


この日は、「まゆみの会」会長のKさん(中央)も参加していた。
「関東ふれあいの道」(埼玉県)で一緒に歩いて以来である。


休憩後は、本格的な登山道が始まるということで、
足に自信のある人が先頭を務めることになった。
我々は、それほど足に自信があるわけではないので、
中間を歩くことにした。


道標には岩櫃山まで1Kmとある。
ここで言う岩櫃山は、山頂を指していると思われる。
時計は11時5分を指している。
この日の目的地は九合目なので、昼前には着くのではないか。


大きな石(岩)が道の両側に不規則に並んでいるが、
それほど歩き難いということではない。


次第に急斜面になってきた。
それでも先頭Gはペースが落ちない。さすが健脚家である。
こちらは次第に息が上がってきた。


自称足に自信のないGも後に続く。
次第に間隔が開いていく。


巨大な岩が現れ始めた。


岩の間を縫うように進む。


変化のあるハイキングコースで退屈する間などない。


急斜面の道が続く。
『これが、中級者向けなんだってねっ』


めいめい個人のペースで進む。
しばし立ち止まって呼吸を整える人の姿も・・・


11時23分、「櫃の口」に到着。


櫃の口で一休みして呼吸を整える。
ここから先は巨岩が続き、梯子や鎖場があるとのことだ。


道標には山頂まで0.7Kmとある。
かなり歩いたはずなのだが、まだ300mしか進んでいないことになる。


「櫃の口」から、梯子が始まった。
目の前には巨大な「天狗の蹴上げ岩」が聳える。


梯子を上ると、


11時28分、そこには「六合目」と刻まれた石があった。


2つ目の梯子を上り、狭い岩の間を抜け、


窮屈な岩の間をよじ登ると、


11時32分、「七合目」に到達した。


倒れた巨木の脇を通り、


急斜面を上って行くと・・・


目の前に大きな壁が立ちはだかっていた。


ここは、鎖を使って上らなければならない。


一人づつ慎重に上る。
『左側を登ってっ』
『鎖を股の間にした方が楽だよっ』
崖の上下からエールが送られる。


鎖場を上ったところは、八合目になっていた。
11時38分、九合目までもう一息だ。


九合目を目指し、最後の岩場を上る。


11時45分、添乗員が推奨した九合目に到着した。
一応目的地に到着と言うことになる。
九合目は岩だらけでそれほど広くはなかった。
一段高い所があったので、上ってみることに・・・


『ここは少し場所があるから、ここで弁当にしようかっ?』
回りは絶壁で少し怖いためか、他の人はここまであまり登って来ない。
周囲は霞んでいるが、一応360度見渡せる。


『あれが岩櫃山の山頂なんだっ』
雲で霞んでいてはっきりとは見えないが、何人かが垂直に近い岩を鎖を頼りに
山頂を目指していて、何人かが山頂の切立った巨大な岩の上にいた。
添乗員が、『今回はヘルメットがないので登らないように』と口を酸っぱくして
言っていたことに納得した。
しかし、バスの何人かは山頂(802m)を目指したようだ。


登頂を果たした数人が山頂で喚声を上げていた。
登り甲斐があることだろう。


遅れていたOさんが到着して我々の全員が揃った。
『まぁここが我々の山頂と言うことで我慢すっか』


『雨が降り出す前に弁当にしようっ』


この日の弁当
『晴れていれば最高だったんだけどね~っ』


弁当が終わった直後、Kさんがやって来た。
たった今山頂に登ってきたところだと言う。
『やっぱりねっ Kさんじゃないかと思ってたわっ』
弁当はまだらしい。


Kさんには悪いが、先に下山することにした。


九合目を後にする。


鎖場をひとりづつ慎重に下る。


『気を付けてっ』


巨岩の間を通り、


狭い岩の間を慎重に下りる。


梯子を下る。


雲の影響で岩が濡れているため、滑り易くなっている。
足を踏み外さないように慎重に下りる。


最後の梯子を下りてしまえば、一安心だ。


「尾根通り」への途中に上着の上に石を積み上げたケルンがあった。
もしかするとこの上着は遭難した人が着ていたものなのかなどと思ってしまう。


岩櫃城本丸跡(0.5Km)方面へ。


紅葉は既に終わっている。
間もなく全ての葉が散ってしまう季節を迎える。


「尾根通り」は、落ち葉がびっしりと積もっているので、
足元には充分な注意が必要である。


城址を示す標識があり、その先はかなり急な坂になっている。
雨が降ると濡れて滑り易くなるのでここも注意が必要だ。


12時43分、分岐を示す標識があった。
添乗員の指示に従って岩場を迂回する左の方へ。
岩場の道は、足場の狭い崖のような場所があるらしい。


迂回の道と岩場の道が合流した所に大きな岩が立っていた。
さざれ石のような岩である。注連縄が掛けられていた。


両側が谷になっている尾根道を進む。


周囲の視界は全く良くない。


後ろの方から聞き覚えのある声がすると思ったら、Kさんだった。
弁当を食べて後を追いかけて来たのだが、それにしても速い。
さすがかつての山男、その健脚ぶりには驚かされる。


真田丸の幟が現れた。


12時58分、岩櫃城本丸跡に到着。
岩櫃城は、築城時期や築城者は不明ながら、中世に築かれたとされる山城である。
25mx15mの建物の土台と思われる形跡があり、ここに岩櫃城の見張台と
指揮台を兼ねての中枢部があった考えられている。


堅堀と書かれた木柱があった。


本丸跡から見た堅堀
ジグザグになった構造をしている。
これを上って本丸を攻めるのは難しいと思われる。
甲斐の岩殿城、駿河の久能と並び、「武田の三堅城」と称されている。
真田信繁もこの城で過ごしたと云われている。


岩櫃山の全体を撮った幟が立っていた。
先ほど登ってきた九合目の岩や山頂はどれだろう?


12時59分、東屋の脇を通り、本丸跡から下山開始。


二の丸跡から本丸跡を見たところ。


二の丸跡を下り、中城跡へ。


中城跡へ向かう途中の右手には、殿邸がある、とのこと。
名前からすると居館があったと考えられる。


13時9分、中城跡を通過
中城跡は、登城口から一段高い場所にある削平部だ。
他の場所から推定するに、三の丸のような曲輪だったのではないだろうか。


中城跡を過ぎると、登山道入口の合流点が見えてきた。


13時12分、登山道入口合流点に到着。
『下りは意外と早かったねぇ』
本丸跡から13分しかかかっていない。


岩櫃山登山口休憩所
各種パンフレットをそろえ、岩櫃山周辺の観光案内を行っている。


登山口休憩所にあった岩櫃山の写真
やっぱり岩櫃山は凄い山だということが分かる。


登山口休憩所を後にして「コニファーいわびつ」を目指す。


午前中に通ったので、見覚えのある道だ。


13時27分、「コニファーいわびつ」入口に到着。
本丸跡からほぼ30分だ。


「コニファーいわびつ」の建物はこの上になる。
『最後の坂道がきついねっ』


これは、「真田丸」の模型だそうだ。
NHK-TVで放送されることになり、急ごしらえで造ったものらしい。


最後の階段を上ると、


もう一つ別の急階段があった。
『いやぁ もう勘弁して欲しいよな~』などとぼやきながらも・・・


13時34分、「コニファーいわびつ」に到着した。


纏めて置いておいた風呂用具を持って、


ひと風呂浴びよう。


ひと風呂浴びた後は、バスの出発までロビーで寛ぐことに。


『歩き終わって一風呂浴びた後のビールは格別だねぇ』


揃って『かんぱ~い』 『お疲れさま~っ』


バスの中でも盛り上がったことは言うまでもない。
(ただし、周囲に迷惑となるような行動はとっておりませんのでご安心を)


北関東道波志江PAに着く頃には、ポツポツと雨が降りだした。


常磐道友部SAでは、一時大雨になり、バスから自宅まで自転車と言う人もいて、
どうなることかと心配したが、土浦に着く頃には雨はすっかり止んでいた。
幸運だったと言っても良いだろう。

『今日は、大変お疲れさまでしたぁ』

NHK大河ドラマ「真田丸」で一躍有名になった、「岩櫃山」に登ることができた。
切立った絶壁の岩登りは危険と言うことで、九合目までの登頂に終ったが、
変化のあるコースで充分に楽しめた。

ドラマでは、最初の頃は岩櫃城についても少し触れていたが、実際に自分の目で見て、
難攻不落の堅城だったということが理解できた。

天気がもう少し良くて、360度の景色を見ることが出来ていれば最高だったと思う。

久しぶりの参加だったが、これからも機会があれば参加しようと思う。
常南交通社の今後の企画に期待したい。


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コメント
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