年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

マンガの規制

2010年05月30日 | 福神漬
マンガの規制
今年の都議会で18歳未満の露骨な性描写のある漫画やアニメの販売・レンタルを規制する東京都の青少年健全育成条例の改正案が出された。しかしその内容の定義があいまいで規制案が否決されそうである。明治16年4月の新聞紙条例改正案で新聞だけでなく風刺画も狙われ、さらに発行禁止にそなえてあった予備紙までが一紙が停止されればその関係者は他の新聞発行を出来ないとなされた。この結果団団珍聞・驥尾団子連合は2紙発行する意味を成さなくなり、ついに自害という判断をし、5月に驥尾団子は廃刊となった。経営者の野村文夫・編集者梅亭金駕は政府の規制に抗する手段を考えていただろう。しかし実際は難しく団団珍聞は読者にとって精彩を欠き発行部数減少となっていった。この窮地を救ったのは読者による投書であった。福神漬の命名の時期にこのような社会情勢があった。従って都によるマンガの規制もその内容があいまいだと解釈の仕方でいかようにもなり、表現が難しくなり、精彩を欠き、衰退してゆくことになる。

 今ファッション雑誌に読者モデルというものがある。これも販売不振を補う工夫ともいえる。
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