えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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暗黒に広がる発明「穴の開いたチリトリ」

2008年12月27日 12時39分48秒 | ドンキホーテ
 写真でお分かりでしょうか。水色のチリトリの底に丸い穴がポツポツと空いています。

 月一回当番で回ってくる近くの公園の掃除では、このチリトリを使います。落ち葉をかき集めると一緒に土や砂もチリトリの中に入ってきます。穴の開いているチリトリを振ると穴から砂が零れ落ち、落ち葉や大きなごみだけがチリトリの中に残ります。

 昔からあった商品なのでしょうが、私は公園の掃除をするようになって初めて知りました。チリトリの底に穴を開ける発想、どなたが考え出したのか知りませんがたいしたものです。

 ノーベル賞のような後世に名を残す発明が夜空の星の一つひとつなら、こんな無名(むみょう)な発明はその星の周りを覆い決して輝くことのない暗黒です。 これら無明な工夫、発明もキラ星と同様に私たちの生活をちょっとずつ快適にしてきました。実は星たちよりもこの暗黒の方がはるかに広がっているのです。

 誰からも覚えてもらえることもなく、だから忘れ去られることもない、この暗黒がないと世の中は成り立ちません。
 そしてキラ星と暗黒の部分、どちらが価値があるかなど比べようもありません。

 この考え方は私のオリジナルでなく、ベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」からの引用です。ベンヤミンはさらに続けて「歴史哲学者の使命はこの暗黒からの切ない声を拾い集め、その『希望』を実現することだ」と続けます。その使命は実は歴史哲学者だけにとどまらず、今生きる私たちの使命でもあると暗に示しています。
 「今こそ、その時」と。

 「無明な発明」も小松左京さんだったでしょうか、国語の本で読んだ話しのアレンジです。

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