えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

ワカメスープと東京タワー

2008年03月31日 20時53分06秒 | 本・セミナー
 友人の薦めで「お母さんのワカメスープ」(コ・へジョン著、みんしる訳)を読みました。

 著者が母を語るエッセーで韓国のベストセラーです。ストーリーは数年前に日本でベストセラーになった「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー著)とそっくりです。東京タワーは息子が母を語りますが、こちらは娘が母を語っています。

 田舎での貧しい暮らし。
 父は裕福な家系出身。母は貧乏な家庭育ち。
 ワカメスープは作家、東京タワーは美術家を目指して、それぞれ首都ソウル、東京の大学へと進みます。
 いずれもマスコミ関係の仕事につきます。
 ワカメスープの母はソウルに住むことさえしませんが、頻繁に娘の自宅を訪れて世話を焼きます。東京タワーは親子一緒に暮らし世話を焼きます。
 マスコミ関係者に母親手作りの料理を振舞うのも同じです。
 母が姉や妹ととっても仲良く、世話をしたりされたりしています。
 そして、母親にもっと大事に接してあげればよかったと嘆くのも同じです。

 ストーリーはほんとにそっくりです。但し、描き方は大きく違っています。東京タワーに比べ、ワカメスープはなまぐさい。東京タワーが家族の愛憎を慕情に描いているなら、こちらは直球です。

 東京タワーを読んだ時、私はその中味に物足りなさを感じていました。それがなぜかよく分かりませんでしたが、ワカメスープを読んで分かりました。描き方があまりにもきれいすぎるのです。リリーさんは母や家族を言わばオブラートで包んで書かれたんじゃないでしょうか。
 半面、コ・へジョンさんのワカメスープは、お構い無しの描写です。よくここまで書けたと天晴れです。ただ、作品に物足りなさは感じないのですが、今度は私には満腹すぎました。

 この作品の違いは男女の差からなのか、日韓の文化の差なのか、どうなんでしょう。もちろん作者の個人的な違いが多分に反映されているのでしょうが。いずれにしても読み応えのある作品です。特に東京タワーを比べて読むと面白い。

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2 コメント

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私も読みました (miyomiyo)
2008-04-01 17:05:32
私も最初は亡き母を思い出しながら、涙ながらに
読んでいましたが、途中からストーリー展開が
あまりないので、ちょっとあきちゃった。。。ね。

東京タワーは映画で見たんですが
母親役のゆうきちほが、うちの母に似ていたので
これも涙、涙でした。

オダギリジョーもかっこよかったし!!


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RE:私も読みました (miyomiyo)さん (司元)
2008-04-01 18:15:25
 でも、同じような作品が日韓同時に流行るなんて奇遇ですね。

 それにしても、「ゆうきちほ」とは古いですね。
 お互い様でしょうが。

 この作品、ある意味、日本でもたくさんの人に読んでもらいたいものです。
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