ないものはない海士町

　みなさん　こんにちは

　「ないものはない」と聞いて、みなさんはどんな意味にとられるでしょうか。私は「なんでもある」ととっていました。ところが先月14日の日経新聞でのコラムで元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんが、「ないものはない」のキャッチコピーを続けている島根県隠岐の海士町を取り上げていました。そこでは「無い」であり「大事なことはすべてここにある」の意味でした。

　つまりは「『ないものは』いくら欲しがっても『ない』」、と言うとり方もできるんですね。そしてさらに海士町はそれを逆手にとって「大事なことはすべてここにある」と続けます。言葉はおもろい。

　ところで、その海士町には毎日新聞松江支局にいた35年ほど前に1度訪ねたことがあります。もしかしたら2度訪ねているかもしれません。その頃から過疎化の進む町で、どうやってその過疎を止めるかが町第一の課題でした。たった一人いた医師が様々な事情で島を去ることになりました。その情報をいち早く得ましたが、一年生の記者の私にはどんな風に記事を書いていいかわからず、そうこうしているうちにライバル紙の社会面トップに掲載されました。ちょっとした苦い思い出があります。今、町はどんなになっているのでしょうか。昔の思い出さえ忘れてしまっていて、比べようもありませんせんが、ぜひ一度訪ねてみたい。

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