博多のおいしいごぼう天うどん

　羽田空港・天ラーメンで昼食をとったその日の夕食は博多のおいしいうどん屋さんでした。

　ご主人に一番人気を聞くと、「ごぼう天うどん」か「かき揚げうどん」と。エビや玉ねぎのかき揚げも魅力でしたが。大阪ではあんまり食べないごぼう天うどんを頼みました。

　ころもがパリパリしているのはもちろん、ごぼうもカリカリで、これまで食べたごぼう天のなかでは一番おいしい。麺はつるっとした食感。天かすとネギが入れ放題もうれしい。　

　そのご主人、地場のゼネコン会社部長として羽振りをきかせていたが、曰く「不祥事を起こして」二階級降格、単身、松江営業所勤務に。営業車で５年間走り回っていた。見かねた元先輩が、社員３人の子会社取締役として博多に呼び戻してくれた。喫水線ぎりぎりの経営を３年間続けたが、昨秋のリーマンショックで倒産。うどん屋の主人に。

　すねかじりがこの春、大学に入学した。
　「こいつが卒業するまではなんとかやらんと」、
　と笑う。

　どんな不祥事だったか、尋ねたくて仕方ありませんでしたが、そこはそれ、尋ねずじまい。もちろん聞いたところで、「なーに、なに」と、はぐらかされていたでしょうが。

　　ごぼう天うどん３９０円、サッポロ中瓶５２０円、すじ、玉子、揚げさんのおでん三つ２７０円、合計１１８０円。
　　
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