えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

占領の秋 1945年

2005年08月29日 23時35分12秒 | ドンキホーテ
 毎日新聞夕刊で今日から「占領の秋 1945年」が始まった。「沖縄」、「広島・長崎」に続く「戦後60年の原点」シリーズの連載特集第三弾だ。

 読ませる。

 60年前の今日8月29日、皇居前広場では進駐軍兵士向けの「特殊慰安施設協会」の設立宣誓式が開かれた。
 当時の日本政府は進駐兵の性的暴力事件が頻発するのを恐れ、この協会設立に多額の資金を工面した。
 
 9月3日付の毎日新聞朝刊にこの協会の広告が載った。
 「急告・特別女子従業員募集 衣食住及び高給支給 前借にも応ず 地方よりの応募者は旅費を支給す」

 この頃、青森の実家に疎開していた作家太宰治は井伏鱒二への手紙の中で、こんな話を紹介した。村人らの会話だ。

 「いくさも負けたし、賠償金などもたくさんとられるだろうし」
 「イヤ、そんなことは何も心配ない。無条件降伏ではないか。よくもしかし、無条件というところまでこぎつけたものだ」

 注 無条件降伏は日本が戦勝国になんらの条件もつけずに降伏したのですが、この村人は戦勝国が日本になんらの条件もつけない降伏と思ったようです。
 たいそう混乱していました。

 明日、衆院選挙が公示されます。戦後60年目の選挙です。

 9条を含めた憲法改正、首相の靖国参拝、アメリカ一辺倒の外交姿勢と近隣諸国との摩擦、自衛隊のイラク駐留。
 日本の将来を左右する問題が山積みされたままです。

 それらが郵政民営化問題の影に隠れて論議をされることなく、なし崩し的に是認されていくんじゃないかと心配です。

 もちろん、郵政民営化も大切ですが、戦後60年目のこの選挙がそんな時代へのスタートの年だったと、将来振り返られることの無いような選挙になって欲しい。


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