山形の森 保守醒論

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反加藤・非加藤、そして一人はぐれ旅で旧宏池会の没落模様

2006-03-17 20:19:55 | Weblog
「自民党をぶっ壊す」と公言して、総理の座を射止め、構造改革に取り組んできた、小泉純一郎。
宏池会(旧宮沢派)を分裂崩落に追い込み、はぐれ一匹狼となった加藤紘一。
いまや、好対照のYKKの2氏。 分裂した宏池会系3派が、9月の自民党総裁選をにらみ、再結集を計る「大宏池会」構想が再燃している。
98年、後継会長をめぐる派内抗争から、まず反加藤の河野洋平・麻生太郎ら河野グループが離れ、00年には「加藤の乱」のクーデターの失敗により、「もう加藤とは一緒にやれない」と分裂した、非加藤の堀内派。総裁候補に成長した谷垣禎一の笠の下に居場所を得られず、はぐれ一匹狼となってしまった加藤紘一。
3派再結集による「大宏池会」となれば、衆参計78人となり、87人の森派清和会についで自民党内第2の派閥になるとの目論見。分裂の張本人・加藤がいなくなった今こそと、もとの鞘に収まる可能性を模索して、3派有志が15日開いた「アジア戦略研究会」で、来賓の河野洋平は「池田勇人・大平正芳・鈴木善幸・宮沢喜一元首相は宏池会(出身)だ。私は宮沢首相の下で官房長官を務め、随分影響を受けた」と語り、宏池会の伝統を強調した。
が、自民党が長期政権から転落した時の宮沢内閣、官房長官として仕えた加藤・河野の媚中派には、「侮られ外交」の責任こそあれ、復権の隙間もない。
大宏池会構想も、覆水盆に還らず。
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