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イタリア・ボローニャ国際絵本原画展


 毎年吉例、西宮市大谷記念美術館のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行って来た。
 今年は、韓国、台湾、中国といったアジアからの出展が多かった。日本の作家もあったが、もひとつおとなしい。来年はぜひ元気な日本作家の作品を観たい。
 美術館をでたあと、打出の焼き鳥屋で夕食。もちろんアルコールも摂取す。ええきげんで帰ってきたら阪神快勝。ますますきげんよろしい。
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野球はピッチャーや

 今年のセリーグの天王山は9月8日からの甲子園の対巨人3連戦やろと思うとった。ところが巨人大コケ。でほんまの天王山はきょうからの2位ヤクルト3連戦やろ。
 その大事な初戦の先発は藤浪。この藤浪が実に危なげなく完投完封。やっぱ野球はピッチャーやな。川端、山田、畠山とおそろしげなバッターがそろっているヤクルトやけど、藤浪みたいなええピッチャーやったらおさえられるんや。対するヤクルトは先発ロマンが崩れたら、あとロクなピッチャーしか出てこん。9対0の快勝楽勝。
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とつぜんSFノート 第70回

 子供のころはよくテレビを観た。もちろんインターネットなんてない時代だった。動画を観る手段は映画とテレビしかなかった。映画は映画館に出かけなければならない。テレビは家のお茶の間(うわっ、なつかし。いまこんなこというのかな)で、ねころんで観られる。しかも、あのころのテレビはものすごく面白かった。テレビそのものが珍しい時代だったから、どんなモノでも面白いと感じたのか、はたまた、当時のテレビ番組製作者の方が有能だったのか。たぶん後者だろう。
 今は、もう、完全に日本のテレビから絶滅したが、昔はアメリカ産のテレビドラマが多くあった。「パパはなんでも知っている」「奥さまは魔女」といったホームドラマ。「ローハイド」「ララミー牧場」などの西部劇。「サンセット77」「ルート66」といった青春ドラマ。いろいろあったが、そのころからSFもんであった小生にとって、一番印象に残っているのは、やはりSFドラマだ。
 特に熱心に観ていたのは、次の2本。両方ともアーウィン・アレン製作のSFテレビドラマだ。
 まず「宇宙家族ロビンソン」この番組、小生の記憶が正しければ、一般に人気をはくした「逃亡者」とかわりばんこでの放映であった。「逃亡者」は大人気となったが、小生たちSFもんにとって「逃亡者」は「宇宙家族ロビンソン」の邪魔をするだけの番組であった。そういえば、金曜日、夜8時、10チャンネルもかわりばんこの放送であった。なにとなにかというと「プロレス」と「ディズニーランド」のかわりばんこであった。こちらのほうは両方とも好きだったので両方楽しみだった。「プロレス」は力道山全盛のころで本気でプロレスは真剣勝負と思って観ていた。
「ディズニーランド」はアナハイムにあるテーマパークを元に創られたテレビ番組だった。「開拓の国」「未来の国」「冒険の国」「おとぎの国」と四つの種類があって、番組冒頭にウォルト・ディズニーご本人が出てきてホスト役を務めていた。「開拓の国」は西部劇、「未来の国」はSF、「冒険の国」は自然ドキュメント、「おとぎの国」はアニメだった。
 さて「宇宙家族ロビンソン」だ。これは宇宙ホームドラマといっていいかな。日本版の番組監修は福島正実さんだった。
 お父さん、お母さん、長女、次女、長男のロビンソン一家とパイロットのお兄さん一行が移住するため、アルファ・ケンタウリを目指す。登場人物はこの6人だけではない。密航者がいた。ドクター・スミス。この男がこのお話の悪役である。悪役といっても、決定的な悪さをするわけでもなく小悪党といったところか。しかし、このドクター・スミスという名前。別にいいんだけど、どうしてもレンズマンのドク・スミスを思い起こしてしまう。
 ドクター・スミス、この移住計画を妨害するために、この一行に紛れ込んだのだが、あまり有能な工作員ではない。破壊工作というより意地悪をロビンソン一家に仕掛ける。番組内の立位置は悪役だから、憎まれ役のはずだが、このドクター・スミスあんまり憎たらしくない。妙に愛嬌があって、中年のおっさんではあるが、なんかかわいい。この番組の一番の人気キャラは、なんといっても、このドクター・スミスだった。
 それにこの手のSFドラマに欠かせないのがロボットだ。フライデーという観測用ロボットが出ていたが、このフライデーと映画「禁断の惑星」のロビーとよく似ていたな。
 もう1本のアーウィン・アレンのSFテレビドラマは「原子力潜水艦シービュー号」その名の通り海が見える潜水艦である。船首に展望窓が付いていて、潜水中に艦内から外の海が見える。
 この艦、魚雷発射菅や核ミサイル発射設備を備えているから、立派な軍艦のはずだが、どうもアメリカ海軍の指揮下にはないようだ。戦う相手はソ連ではなく、宇宙から飛来したベムや、海底からわいて出た化け物がシービュー号の喧嘩相手。
「宇宙家族ロビンソン」が宇宙を舞台にしたホームドラマでパパ、ママ、おねえちゃん ぼくが登場人物。「シービュー号」は提督、艦長、副長、機関長といった連中が出てくる。男ばかり。プロの軍人ばかりが奇態な事態に対処する。
ちなみにこの「シービュー号」小説版が発行された。ノベライズしたのは、なんとシオドア・スタージョン。スタージョンが「原子力潜水艦シービュー号」を書く。違和感ありまくりであった。幻想的な作風で知られるスタージョンが「原子力潜水艦」?なんといっていいかな。山尾悠子が「亡国のイージス」、大藪春彦が「伊豆の踊子」を書いたような違和感であった。
 この2本のあとに「宇宙大作戦」の放送が始まった。いうまでもなく「スタートレック」である。 
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