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播州織工業組合の近年の状況

2024-04-05 06:05:42 | 産業・労働・雇用

 私は、西脇市鹿野町にある播州織工業組合の事務所を定期的に訪問させていただいています。播州織工業組合は、播州織の織布業者の方々で作っている組合です。

 昨年7月に訪問した際、令和4年度の組合の実績、概要を教えていただきました。令和5年3月末の組合員数は、104人した。ただ、現在完全休業の組合員が5人おられるので、稼働している組合員は99人と100人を切っていました。。稼働している織機台数は、1,185台でした。令和4年度中、廃業した組合員(企業数)は、16人、織機台数は93台でした。

 令和4年(1月~12月)の播州織の生産数量は、輸出関係が1,691,872㎡で、対前年度比98.9%。内需関係が11,181,650㎡、前年度比100,0%。総計では、12,873,522㎡(前年度比18,448㎡の減の99,9%)でした。

 また、本年1月に訪問した時にいただいた令和5年12月末の資料によると、稼働している組合員は97名、稼働している織機台数は1,162台とさらに減少しています。また、令和5年(1月~12月)の生産数量は11,554,882㎡で、昨年を約1,300,000㎡余りさらに落ち込んでいます。

 数字から見えることは、コロナ禍の中で播州織を取り巻く環境は大変厳しくなり、コロナ禍が過ぎたとはいえ回復の兆しが見えていないと言わざるを得ません。そのため、廃業に追い込まれている組合員(企業)が出てきています。

 大変厳しい播州織を取り巻く環境ですが、一方で独自に新しい取引先を開拓している組合員(企業)の取り組みも聞きます。第4回播州織産地博覧会(播博)が開催され、大変な賑わいでした。播州織の活性化に向けて近道はなく、播州織の良さを地道に知ってもらうことだと考えています。

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