西脇市岡之山美術館では、地元で活躍している近隣在住作家の展覧会をアトリエシリーズとして開催しています。
シリーズ第5弾は、丹波市在住の画家・原ちとせさんの個展『原ちとせ-silent』です。原さんは、「命の魂」を描きたいとの思いで、鯨をモチーフに海の上を鎖でつながれたまま浮遊する鯨や月夜を背景に描かれた鯨など、大作「鎖された海」シリーズを製作されています。
今回は、温度や匂いといった音のない暗闇でも感じ取れる気配を表現することをテーマに「silent」シリーズを製作され、発表されています。原さんは、会場入り口のあいさつ文の中で、暗闇、フクロウ、人物をモチーフに、音も光もない中でも感じ取れる「温度や匂い『気配』のようなもの」を表現したいと書かれています。
会場入り口のフクロウのひな鳥の可愛い目と成長したフクロウの鋭い目に、私は惹かれました。