坂出市は、香川県の中央部に位置し、昭和63年瀬戸大橋の架橋により、四国の玄関口になっています。ただ、瀬戸大橋の架橋によって市の活性化・人口増の期待をされたようですが、架橋により人口の流失がさらに大きくなったようです。平成22年国調55,621人⇒平成27年国調53,164人⇒令和2年国調50,624人⇒令和6年4月1日48,441人。ただ、港湾工業都市として大企業が存在し、財政力指数は0.80です。ちなみに西脇市の財政力指数は、約0.45です。
坂出市においては、市街化調整区域が75%と多く、市外への人口流失が大きくなっていました。そのため、香川県の都市計画の見直し(区域区分をするかしないかを市町の判断で行う)の方向を受け、坂出市でも、『独自のまちづくりを目指してー都市計画における線引き問題-』と題した特集を組み、議論をされてきました。結果、平成16年5月に区域区分の見直しを行うことに決定されました。
区域区分の見直し後、人口減少の流れを止めるまでに入っていませんが、市街化調整区域内での人口減少が緩やかになってきています。市街地に住まわれている方が、市街化調整区域に住居を建てられるようになったようです。
区域区分の見直しによって、市街化調整区域に何でも建てられるかというとそうではなく、特定用途制限地域を設けて、ホテル・パチンコ店等に対する制限を設けています。
また、坂出市は、従前から都市計画税を徴収していなかったため、区域区分の見直しによって混乱は生じなかったとのことです。ただ、市街地内の農地課税が低くなったため、固定資産税の収入が少し減少したとのことでした。
坂出市役所の説明を聞き、区域区分の見直しに関して、香川県の方向付けの下、丁寧な資料提供や住民説明が行われ、スムーズに移行されたように思いました。
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