先日、懇意にしていただいている『遠孫織布』を訪問してきました。7月3日付神戸新聞「ひょうご経済」に「独自の生地で直販に活路、親子で世界へ。」の見出しで大きく取り上げられていました。
私は先代の遠藤忠司ご夫妻の時から大変お世話になり、時々『遠孫織布』を伺わせていただいています。『遠孫織布』の現社長は、遠藤由貴さんです。遠藤社長と奥さんと、Uターンして家業を手伝っている娘さん(みなみさん)を含めて4人で仕事をされています。私が伺った日も、早朝5時から遠藤社長が機械を動かし仕事を始められ、6時半からみなみさんと交代されたそうです。その間、奥さんが食事の準備等家事全般をこなされています。播州織の織布業の家庭特有の家族で仕事を分担しておられます。家族で支え合っているからこそ、播州織が成り立っているとの思いを強く感じました。
遠藤社長は、播州織の生産が低迷する中、「何とかしたい」との強い想いで、独自の生地の企画・生産に力を入れられ、産元を介さず直販を始められました。当初は厳しかったそうですが、徐々に『遠孫織布』の生地の良さがデザイナーやアパレル会社の目にとまりだしてきています。
みなみさんは、西脇高校生活情報科で学ばれましたが織布業と関係のない別の方面に進まれたそうですが、3年前の播州織博覧会(播博)を手伝う中で、家業に本格的に参加するようになったそうです。みなみさんは、大変快活で語学力もあり、情報発信力もあります。みなみさんの参加で、『遠孫織布』の今後が大変楽しみになっています。みなみさんはマラソンもされるそうで、ぜひ一緒に走りたいと思っています。