東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

「自生的秩序としての景観」

2011-11-30 09:03:37 | プライベート
 11月29日、朝早くから京都府立大学に行ってきました。京都までの道のりは、車で西脇市塚口町から加東市鴨川に出て、国道372号で篠山市から京丹後市園部町から亀岡市に入り、老ノ坂を抜け京都市に入ります。約2時間半かかりますが、交通量が少なく快適なドライブです。
 今日の講義は、「自生的秩序としての景観」について、大島教授から問題提起がありました。
 大勢の人々が住む都市は、それぞれが歴史的に個性ある景観を形成されてきています。現在、それぞれの自治体で『景観条例』と呼ばれる条例が、制定されてきています。
 都市景観について、防災や公衆衛生、美観のための一般的なルールを設定することは行政の役割ですが、そのことが過剰になり、人々の自由な経済活動やゆとりある生活を妨げてはいけません。行政のルールは、必要最小限の規制にとどめるべきだと大島教授は述べられます。
 その観点で、土地の利用の問題、国立市マンション建設差止め訴訟、地域的公序としての景観利益、都市の景観を構成する3つの要素(場所の選択・立地、道路・水路・地割などの土木的要素、建造物)、文化財保護と建物の保存と論点を整理されていきました。
 『人間の顔が、その人の履歴である』(リンカーン)という言葉は有名ですが、「街並みは、その町の営みの履歴である」ということができます。
 旧來住家住宅を中心に西脇市の街並みが見直されつつあります。西脇市の歩み、これまでの営みととして大切にするべきものは何か、市民合意で作っていくことが大切だと感じました。
 
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水処理の技術開発

2011-11-29 13:05:27 | その他
 11月28日、上水道を含め水処理の技術開発についての専門家のお話を聞く機会を得ました。
 全国の自治体は、安全な上水道を安定的に供給する責務があります。市町村単独で供給している所、複数の市町村が広域行政で対応している所、都道府県が対応している所と様々な形態がありますが、目的は同じです。
 近年、集中豪雨の際の濁度の問題、クリプトスポリジウムをはじめとする細菌の問題が発生し、これまでの簡単なメッキ処理やろ過処理だけでは対応しきれなくなってきています。
 そのため、「膜ろ過処理」方式を採用する自治体が多くなってきていると聞きます。旧黒田庄町でも、私が町長時代に、大雨の際の濁度を防ぐため3つの水源を「膜ろ過処理」方式に切り替えました。
「膜ろ過処理」方式は、安全な水を供給することが出来ますが、建設コストや維持コストが高くつきます。1年に1回の膜の洗浄、5年に1回の膜の交換が必要だと言われています。幸い、旧黒田庄町は膜処理を導入して10年が過ぎますが、まだ交換せずに使用できています。大切に施設谷設備を使用する事も大切です。
 「膜ろ過処理」方式を採用しても、低コストで済むように、より安い膜が開発されたそうですが、一方詰まりやすいという問題点もあるようです。また、半永久的に使えると言われるセラミック膜も開発されていますが、大変高価だそうです。
 さらに、クリプトスポリジウムをはじめとする細菌を紫外線による消毒により除去する装置(リストロン)も、開発されました。ただし、濁度を解消することは出来ません。また、これまで使われてきた「ろ過器」も開発が進み、ここに来て見直されているとのことです。ろ過器とリストロンを併用して採用している自治体もあるとのことでした。
上水道設備の整備には、それぞれ一長一短が有るようです。水道会計は企業会ですから、安易な設備投資は水道料金の値上げにもつながります。
重要なことは、それぞれの自治体が、自分の地域の水量や濁度の状態、水道会計、設備を導入する上での用地確保の問題等を考えて、自分の地域にとって最適な判断をすることだと考えます。また、リストロンをはじめ、新技術を実際に見学したいと願っています。
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佐々木大観師講話

2011-11-28 10:47:18 | 地域行事
 11月26日の夜、私の地元の光福寺報恩講で、佐々木大観師の講話を聞かせてもらいました。
 佐々木師は、宍粟市西願寺のご住職で、本質をついたお話をされることで有名で、様々な会に呼ばれています。私も、知人の数人から「面白くて、大変勉強になるよ。」と佐々木師のことを聞いていましたので、ぜひ一度お目にかかりたいと願っていました。
 光福寺には、高齢者の方を中心にたくさんの方が集われていました。長身で顎髭をはやした佐々木師は、弁舌がさわやかで、笑いの絶えない講話でした。また、聴衆の皆さんはいつの間にか講話の中に入り込み、佐々木師の問いかけに皆さん一生懸命考えられていました。「分からないことは聞くことが大切」と最初に言われたことが、皆さんの胸に響いたのだと思いました。
 そして、「自分が死んだ後、どこへ行くのか」という問いかけをされ、「いつ死んでもよい生き方をすることが大切」だと話されました。老人とは、「迷うて来た人」であり、やがて迷わず堂々と死んでいける人にならないといけないとも話されました。浄土真宗の門徒として、自分達を救ってくれる阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)に、感謝の気持ちを持って日々手を合わせることが大切だと結ばれました。
 講話の中で、次のことが話題になりました。私たちがよく知っている「桃栗3年、柿8年」の後に続く言葉を皆さんは知っていますか?私は、知りませんでした。「桃栗3年、柿8年、柚子は9年、梅は13年で花盛り、枇杷の大馬鹿、恩知らず」だそうです。
 テンポの良い、気持ちの良い講話で、大変勉強になりました。
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野村町『気功教室』

2011-11-27 12:19:32 | プライベート
 11月26日(土)、野村町公民館で、原則毎月第2・第4土曜日に行われている『気功教室』に行ってきました。
 『気功教室』は、前川先生ご夫妻が熱心に指導されているため、少しずつ参加者が増えてきているように思います。26日は、20名余りでした。ただ、男性は、3名と参加が少ないです。時間も、10時半から11時半までの1時間という時間ですから、比較的負担も少なく、参加しやすいように工夫がされているようです。
 私の参加は、これで4回目になります。1時間、『気功』に無心で取り組んでいると、自分の身体の中の毒素が外に出るような気持ちになり、『気功教室』が終わると、何とも言えない清々しい気持ちになります。そのため、参加するのが楽しみになってきました。
 前川先生ご夫妻も、中国の方から教えていただきながら、私たちにそのことを伝えてくれています。大変分かり易い説明ですから、私のような初めての者でも、参加できます。
 ぜひ、自分の健康を守るためと思って、参加されればいかがでしょう。
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太陽光発電

2011-11-25 17:49:49 | 県議会
 11月25日、久しぶりに県庁に行ってきました。現職時代にお世話になった永富県議(加古郡)、小池県議(神戸市中央区)、藤井県議(神戸市北区)、上野県議(神崎郡)等にも久しぶりにお会いしましたが、皆さん元気に仕事をされていました。
 私は、自然エネルギー発電、特に太陽光発電について、兵庫県の補助制度や取り組みについて調べたいと思い、担当の農政環境部温暖化対策課の職員から説明を聞きに行ってきました。
 前もって連絡していたこともあり、大変詳しく説明をしていただきました。
各家庭の屋根に取り付ける太陽光パネルの設置費用は、現在、1kw当たり、新築で約50万円、既築で約60万円かかるそうです。1軒当たりの電力消費は平均4kwが必要ですから、新築家庭で約200万円、既築家庭で約240万円必要です。
 国の補助は、1kw当たり4万8千円、兵庫県の補助は1kw当たり2万円ですから、1kw当たり6万8千円、4kwですから27万2千円の補助を受けることができます。それに、市町独自の補助制度もあります。多くの市町は、上限10万円ですが、1kw当たり3万円の補助が平均です。
 また、兵庫県は、金利1%で融資額200万円以内、10年以内の償還期間で個人向け特別融資を受けることができます。
 余剰電力買い取り制度により、電力会社は各家庭で余った電力を1kw当たり42円で買い取ることが義務付けられていますから、設備投資費用は掛かりますが、家計の支出を抑え、省エネにもつながります。
 3月11日の東日本大震災を受け、自然エネルギー(風力・地熱・小水力)の見直しが国を挙げて行われています。各家庭での太陽光発電設置への補助も、国の第3次補正にも盛り込まれています。
 兵庫県でも、この補助金を使って太陽光パネルを設置する家庭が急増しているそうです。例年、年間6000件の申し込みだったのが、本年7月15日~11月3日までの3カ月余りで2800件もの申し込みがあったそうです。
 現在、県立施設にも太陽光パネルを順次設置しているそうで、県立学校にも耐震化の工事と合わせ設置できればという事でした。
 太陽光発電について、基礎的なことも教えていただき、大変勉強になりました。ありがとうございました。
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大山病院『健康ふれあいフェスタ』

2011-11-24 13:29:55 | 地域行事
 11月23日、勤労感謝の日は、萩ヶ瀬会館での『いきいきふれ愛まつり』をはじめ、西脇市内各地で様々な催しが開催されました。
 大山病院では、黒田庄地域の恒例行事になりつつある『健康ふれあいフェスタ』が、多くの地域ボランティアの方々の働きで盛大に開催されました。私も、黒田庄の方々に出会えるのを楽しみに、行ってきました。
 今年の会場は、増築された新病棟前の駐車場でした。新病棟の見学もできるとあって、高齢者の方、家族連れの方が多く来られていました。病院内会場では、「病院内探検ツアー」、子どもたちが喜ぶ「プチナース・プチドクター体験」、薬局分包体験、病院職員によるミニコンサート、写真展等が開催されていました。
 模擬店では、地元農家の方の野菜即売会、虹の会工房や白ゆり作業所の売り場、大橋ラーメンも出店してくれていました。大橋ラーメン前は、行列ができるほどの人気でした。病院職員やボランティアの方々が、ぜんざい、うどん、焼きそば等のお店が出店されていました。私も、ぜんざいと焼そばをよばれました。



 ステージの部のオープニングは、いつものように虹の会工房の皆さんによる「たる太鼓」でした。3B体操や銭太鼓、小苗さつき会の舞踊や黒田庄中学校吹奏楽部の演奏など、黒田庄地域で活躍されている方々の出演でした。そして、フィナーレは、参加者全員による黒田庄音頭の総踊りでした。
 『健康ふれあいフェスタ』は、大山病院(正峰会)の職員の皆さんと地域の住民の皆さんの協働によるイベントになっていると実感しました。
 大山病院は、医療法人による民間経営ですから公的な支援を受けていません。医師不足や看護師不足問題も深刻です。しかし、地域住民の皆さんとの協働により、地域に根差した病院として年々大きな広がりを見せていることを心強く感じています。
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西脇東中学校音楽部「第7回ふれあいコンサート」

2011-11-24 08:07:20 | 教育・子育て
 11月23日の午後、西脇東中学校の新体育館で音楽部の「第7回ふれあいコンサート」が開催されました。
 とても楽しい地域に密着したコンサートで、「行って良かったね」「楽しかったね」と観客の声が聞こえるようなコンサートでした。



 西脇東中学校音楽部は、伊藤文代先生が赴任してこられて出来た創部7年目の新しい部です。楽器のない中でのスタートでしたが、伊藤先生の熱意と比延地区の住民の皆さんの理解で、徐々に活動が広がっていきました。比延地域にしっかりと根ざした演奏活動を感心するほどよくされています。
 昨年12月~今年11月まででも、12月比也野クリスマス会、3月西脇市民音楽祭、5月岡の山まつり、国際ソロプチミストSクラブ認証式、6月ホタル祭り、7月七夕ゆかたまつり、8月織物祭り、津万保育園交流演奏、9月比延町・鹿野町敬老会、楽寿園交流会演奏、10月星祭り、西脇産業フェスタ、11月コミセン比也野まつりなどなど。
 今日のコンサートにも、比延地区の皆さんが集われていて、体育館一杯でした。また、西脇市内の各中学校の吹奏楽部員も顧問の先生と一緒に見学に来ていたのも、嬉しく思いました。
 コンサートの第1部は、この1年間の練習の成果を見せていただいたレベルの高い演奏でした。卒業生との共演も、東中学校ならではの取り組みだと思いました。2部は、キャンディーズや森のクマさんも登場したり、みんなで歌ったりと「ふれあい」を確かめる楽しい催しでした。



 そして、東中学校音楽部の演奏会では定番となっている『ふるさと』の演奏では、東中の3年生有志(ほとんどの生徒?)が舞台に登場し、参加者も立ち上がって気持ちの良い全員合唱をしました。
 このコンサートを最後に引退する3年生は、今年は2名でした。2人で西脇東中学吹奏楽部をリードしてくれました。2人ともしっかりしていて、3年間本当によく頑張ったんだなと感心しました。
 比延地区の皆さんにとって、身近で誇りに思えるような存在に西脇東中学校音楽部は成りつつあるようにも感じました。
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「日本の労働市場改革」

2011-11-23 10:08:13 | プライベート
 11月22日、私の57歳の誕生日です。落合中日監督の言葉ですが、初老の域に達しているのかもしれませんが、自分の心身を鍛え、自分が必要とされる所で頑張りたいと思っています。
 今日は、久しぶりに京都府立大学公共政策学部の大学院ゼミに出席しました。今日の講義は、『2011年版OECD対日経済審査報告書―日本の経済政策に対する評価と勧告―』の第5章「日本の労働市場改革―成長と公平性の改善のためにー」でした。レポーターは、京都府職員の茂篭(もこ)秀敏さんでした。
 茂篭さんは、大変勉強熱心で、今日もよくまとめられた報告をされました。OECD報告書では、日本の伝統的な労働市場慣行である長期雇用、企業内訓練、賃金・労働時間の柔軟性、義務的な退職制度は、低成長においては適切でなく、非正規労働者問題の解決と女性・高齢者・若者の労働参加率の引き上げが必要であると報告されています。
 今日の議論は、これまでの日本の伝統的な労働市場慣行は、今後有効ではないかどうかという点でした。
 また、日本の労働市場は、現在二極化(正規労働者と非正規労働者)しており、非正規労働者の占める割合が約34%にまで増加しています。1995年、日経連が、『新時代の日本的経営』として、労働者を3つのグループに分け、異なった処遇の推奨を行いました。①伝統的な正社員「長期蓄積型能力活用型」、②専門的労働者「高度専門能力活用型」、③非正規労働者「雇用柔軟型」
 そして、労働市場への参加促進策として、1.女性の労働参加率の引き上げ(幼保一元化、ワークライフバランス、税制改革等はそのため)、2.高齢労働者の効率的活用の促進、3.若者の労働参加とニート問題
 内容を十分説明できませんが、大学院生の議論を聞いていると、自分の頭が活性化してくるのがよく分かります。そうした意味でも、大学に通う値打ちがあると思っています。
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『2011年度当初予算編成に対する申し入れ』

2011-11-23 10:06:22 | 県議会
 11月21日、県議会民主党・県民連合の依頼で、石井秀武議員(神戸市西区)と三戸政和議員(高砂市)と一緒に、北播磨県民局へ『2011年度当初予算編成に対する申し入れ』書を持って行きました。
 例年行っているものですが、次年度の予算編成に向け、県議会の各会派が特に要望するものをまとめ、知事に対し申し入れます。そして、各部局や県内の県民局へも同様の申し入れを行います。
 北播磨県民局では、竹本県民局長、岸田副局長が対応してくれました。9月に行った『重要政策提言』と重なる部分もあり、申し入れは簡単に終わりました。その後、北播磨管内での課題、神戸電鉄の問題、JR加古川線の利活用の問題、播磨中央公園の整備の課題、東はりま日時計丘公園・北播磨余暇村公園の移譲の問題などについて意見交換を行いました。
 
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「四季彩倶楽部日本画展」

2011-11-22 07:00:45 | 文化・スポーツ
 11月20日~26日までの1週間の期間、北はりま田園空間博物館(道の駅)の展示室では、四季彩倶楽部の皆さんによる日本画展が開催されています。



 四季彩倶楽部は、長井位久子先生に師事され、日本画に励まれている人たちの集まりです。
私も案内をいただいて道の駅の展示室に入ると、あたりがパッと明るくなったような鮮やかさの大きな日本画が目に飛び込んできました。今村公義さんの舞妓さんを描いた『序の舞』(模写)でした。



 今村さんの大作『チャールズ・チャップリン』は、日本画とは思われない新しい世界を見る思いがしました。
 西脇和子さんは、お孫さんを描かれた作品が多く、西脇市展でも入賞された『僕のトラーくん』、『僕のお兄ちゃんは、1年生』、『6歳の夏』を見ているとお祖母ちゃんの優しい眼差しに行きつきました。
 大西洋子さんの作品は、これまでもよく見せていただいていましたが、長井先生の教室に通われてから、これまでとは違った新しい作品を創り上げておられます。
 清瀬真理子さん、吉川加代子さんの作品は、日本画の基礎をしっかり身につけられ、絵の美しさを感じました。
 『葡萄』をテーマに、出展者の皆さんそれぞれが描かれていました。どの作品も素晴らしいのですが、やはり長井先生の作品は、さすがだなと感心しました。



 「四季彩倶楽部日本画展」は、模写も取り入れながら日本画の基礎をしっかり身につけられた皆さんが、忙しい中で取り組んでこられた成果をしっかり表現されているように思いました。
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