走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

適材適所

2008年03月12日 00時03分04秒 | その他
★☆☆ 公民館主事の悲哀

 私たち公民館という職場は本当に難しいと思います。
 地域の最前線として、住民と直接接するだけでなく、いっしょに企画から運営まで、様々なシーンで関わらなければならないからです。

 一方、その過程の中で住民とのやり取りがさまざまあるわけですが、これが結構辛いのです。
人格者ばかりだとそういうことはあまりないのですが、相手の人権や人格など考えない人は、「税金泥棒」とか「お前らは給料をもらいよるんじゃけん、お前らがやったらええんじゃ」とか「ワシ等はボランティアで、お前らは仕事じゃけん、お前がするのが当たり前じゃ」など、罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられることがあります。
それでも、私の部下は耐えてくれます。
耐えて、耐えて、そして地域のために住民のためにがんばってくれることです。

 うれしいのは、そういう時に心ある公民館長や公民館役員がかばってくれます。
ありがたく、感謝します。
公民館主事は、決してスーパーマンではありません。
何でも最初からできるとは思わないで下さい。
特に、始めて公民館主事として赴任した者には、甘えかもしれませんが、温かく迎え入れていただけないでしょうか。
そして、やさしく導いてくれませんか。
 彼らも必死でがんばろうとしているのです。

 近くにいて、守ってやれない不甲斐ない上司からのお願いです。


★☆★ 向き不向き

 公民館主事に求められる能力に、コミュニケーション力と人間関係構築力があります。
この人間関係構築力とは、私の勝手な造語なのですが、この力は次のような段階に分かれ、そこで失敗すると身につけるところまでいかないのです。

 まず、初対面です。
このときに7割から8割、下手をすると9割くらい初対面の印象で、あとの人間関係が決まります。
 そして、次の段階が、少し慣れ始め、気が緩み始めた時です。
ついうっかり、意識せずにいった言葉や表情で、恋人同士の熱が冷めるように相手を嫌いになるのです。
このような状況は、恋人の間だけでなく通常の人間関係でも起こるのです。
 さらに、一度イヤになると嫌なことばかりが目に入るようになります。
こうなると最悪です。ほとんど修復できなくなります。

 今年度、それに近い状況のところが何件か出ました。
どうしょうもなくなったところは、内勤の職員と入れ替えるという超法規的措置をとりました。
甘いといわれるかもしれませんが、これ以上放置しておくとお互いが不幸になると判断したからです。

 そして、内勤に戻された部下のプライドはずたずただったかもしれません。
次に、彼をどう使おうか迷いました。
そこで、今年度からスタートした特定プロジェクトを任せることにしました。
そのことについては、何の根拠もありませんでした。
でも、やってくれそうな予感がしたのです。
私は、人材を登用する時に、この「予感」を大切にします。
そして、今、彼は私が期待した以上の成果を出してくれています。
彼の報告に、私はほとんど頷くだけです。
それだけ信頼しています。

 人間、向き不向きは必ずあります。

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