走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

森田欣也句集 恋×涙

2009年02月16日 19時35分46秒 | その他
 友人から「ぜひ読んで欲しい」と一冊の句集を手渡された。
 手にしてパラパラとめくった時はそれほどでもなかった。
 帰宅して、ゆっくりと読み始めてみる。

 「行く雲をげんげ枕に追いかける」

 「過去はみな弾けて消ゆるしゃぼん玉」

 なんとなく、山頭火のような、まっすぐな句に吸い込まれていく。
 不思議な魅力に魅了される。
 「なぜ?」が頭をもたげる。

 プロフィールを見てみる。
 1963年 8月19日(俳句の日)松山生まれ
 1981年 首の骨を折る事故に遭い全身マヒの障害が残る
 1993年 訪問看護にきてくれていた看護師にすすめられ俳句を始める
 2005年 愛媛新聞短詩型文学賞で年間賞を受賞
 2008年 「恋×涙」発刊

 作者の森田氏は、伊予農業高校時代のラクビーの試合で負傷したということである。それ以来、車椅子生活を余儀なくされているということである。

 帯に小西昭夫さんが次のように書かれている。
  森田さんの作品は明るい。
  森田さんの境遇になれば、大抵の人間はあきらめてしまうに違いない。
  作品を書いたところで、暗いだけのものになってしまうだろう。
  森田さんの作品が明るいのは、子規流にいえば、森田さんが
  「あきらめる以上のこと」をしているからだ。
  それがぼくたちを元気づけてくれる森田さんの作品の力なのだ。

 そのとおりである。
この句集を読んでいるだけで元気になる。

 みなさんも、ぜひ購入いただき、森田さんから元気をもらいましょう。

  森田欣也句集 恋×涙
  創風社出版(℡089-953-3153)
  http://www.soufusha.jp/

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