走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

映画「風のかたち&ラ・ファミリエ チャリティコンサート

2011年01月12日 01時22分55秒 | インフォメーション
 NPO ラ・ファミリエが下記の日時で標記のイベントを行います。
ぜひ、お越しいただきたいと思います。

平成23年1月16日(日)
10:00~16:30
ひめぎんホール サブホール

入場料/映画上映:500円
    チャリティーコンサート:500円

 ※当日券あり

<Program>
10:00~11:45 映画上映
11:45~12:15 伊勢監督&石本先生によるトークショー
 ロビー絵画展「病気と闘う子どもたち」
13:55~14:00 オープニング(ほ・オボノボノ)
14:00~14:10 チャリティーコンサート開演挨拶
14:10~15:30 青野浩美(気管切開を受けた歌手)ソプラノコンサート
15:30~16:00 子ども未来プロジェクト
16:00~16:20 ビデオレター
16:20~16:30 手話つき合唱

☆映画について
6才になった麻衣ちゃんは、お母さんに、
「ママ、死ぬのって怖いね。死んだらどうなっちゃうんだろう・・・」
というようなことを、時々聞くようになりました。
「先生も麻衣ちゃんも、麻衣ちゃんのパパやママも、
時々、窓のところに来るハトも、生きてるものは、みんないつかは死ぬんだよ。
これは仕方がないんだ。
でも、麻衣ちゃんも先生も、何も今すぐ死ぬわけじゃないよ。
まだまだ頑張れるよ。
だから泣いてないで、どんな風によくするか、
よくなったら何をしたいかな、なんて考えた方がずっといいよ」
と、話をしました。
「誰でもが死んじゃうって細谷先生が言ったけど
先生が死んだら麻衣を治す人がいなくなっちゃう。
パパも、ママも、お兄ちゃんも、それからおばあちゃんも死んじゃダメ!」
と泣きわめいて、お母さんを困らせるのでした。

                      細谷亮太 著
                      「川の見える病院から」より


「再生」
10 年前の夏、私は小児がんと闘う仲間達の一群と三浦海岸で出逢いました。
細谷亮太医師(小児科・聖路加国際病院副院長)をリーダーとする、
SMS サマーキャンプに撮影スタッフと共に参加したからです。

そこには、病気を克服し、社会の小児がんに対する偏見や差別を跳ね返そう
ともがく子ども達がいました。

小児がんはもう、不治の病ではありません。
現在、全国におよそ2 万5 千人いると言われる小児がん患者の10 人のうち、
8 人までもが治っているのです。確かに、一時代前まで、死に至る病として恐れら
れていたのですが、医学の進歩は、20 世紀後半から、小児がんを“治る病気”に
変えたのです。
恥ずかしいことに、私がそうした事実を知ったのも、
キャンプに参加してからです。

以来10 年、私は毎年のキャンプにカメラと共に参加し、
小児がんと闘う仲間たちに寄り添うように、彼らの悩みや夢の肉声に耳を澄ませ
続けてきました。そして、毎年のキャンプの記録を年に一度、キャンプの参加者
だけに観てもらう映画制作を繰りかえしてきました。

「10 年間、記録を続けてみよう・・・
劇的に変化し続ける小児がん治療の只中で、
子ども達の心の側に立って映像を記録することは、大きな意味があると思う」
細谷医師をはじめとするSMSキャンプスタッフと私の考えは一致していました。

そして10 年。
10 年間の記録は、子ども達の蘇る命の力を見届け、成長を見守る「再生」の物語
となりました。

「命を救ってもらったお返しのつもりで
私は、困ってる人や弱い人を助ける仕事をしたい・・・」
と夢を語っていた少女は看護師になり、
「子どもが欲しい・・・」
と切実に吐露していた骨髄移植体験者が無事、
母親になる姿を記録することが出来ました。
「学校の先生になり、小児がんや難病のことを子どもたちに知って欲しい・・・」
という願いを胸に他界してしまった仲間もいます。
家族や仲間たちの心の中に、その子の想いは生き続けていることも記録しました。

カメラは子どもたちだけでなく、医療の現場で、
ずっと子ども達を見守り続けてきた細谷亮太医師の10 年間をも記録しました。
小児がんの子ども達をサポートする前線で自分自身にも語りかけるように、
「大丈夫。」とつぶやく命へのやわらかな、しかし強い眼差し。
「子どもは死んじゃいけない人たちだからね」
カメラに語りかけたこの言葉こそが、この10 年の記録、この映画の立ち位置です。

10 年間の歳月が語りかける、小児がんと闘う仲間達の生きる力・・・
それは不断に蘇る命そのものの力ではないでしょうか。
定点撮影のようにキャンプに通い、時間をかけて、ひとりひとりの命を見続けるこ
とで見えてきた「再生」という希望。

小児がん患者や体験者を、悲劇の主人公ではなく、「再生」のシンボルとして
描いたこの物語は、ただ難病を扱ったドキュメンタリーという枠にとどまらず、
命の尊さ、生きる意味を問いかけ、心が病んだ時代としばしば言われる私達の社会に、
希望をメッセージするに違いありません。

偶然のように始まった撮影ですが、今、この作品は私にとって、社会にとって、
必然であると確信します。

                伊勢 真一(監督)

感動的な映画です。
ぜひぜひお運びください。
私も当日でかけます。






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