走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

第二回 生石地区 明日のまちづくりを考える会

2012年11月01日 20時58分49秒 | 職場の出来事

 30日に開催しました「第二回 生石地区 明日のまちづくりを考える会」の内容は次のとおりです。

 ●テーマ  地域の子育て

 ●出席者数 42名

 ●内 容
  まず、この勉強会の根拠となる規約(後述)の承認と会長、副会長(2名)を決定しました。

  ・会   長/福山 勝幸/生石地区広報委員会
  ・副 会 長/角田 敏郎/生石公民館長
  ・副 会 長/渡邉 武敏/生石地区社会福祉協議会

 次に、地域の子育て活動に積極的に取り組まれている角田公民館長にお願いし、地域の子育て活動の取り組みや生石小学校で行っている「いきいき子ども教室(放課後子ども教室)」の現状と課題について報告していただきました。
 報告の内容は次のとおり。

  ●公民館の使命
   ・知ることを学ぶ
   ・為すことを学ぶ
   ・共に生きることを学ぶ
   ・一人の人間として豊かに生きることを学ぶ

  ●生石公民館の基本方針
   生涯学習理念に基づく 物語のあるまちづくり
   スローガン「みんなでつくろう みんなの生石」

  ●事業の重点施策
   《青少年育成》
    地域・学校・家庭が協働し、青少年の健全育成に努める意識啓発を推進する
               ⇒ 住みよい地域づくり

  ●成果と評価

             21年度    22年度     23年度
   参加子ども数(人)   2,989      4,315   5,311
   協力者数(人)       788        930   1,261

  ●協力者の内訳
   実行委員会+学校+有志+PTA+公民館(生石GG)+保育園+愛媛大学

  ●子どもたちの変化
   ・規範意識の向上
   ・自主性の向上
   ・社会性(大人や異年齢との交流)の向上
   ・協調性(助け合い)の向上
   ・地域活動への参加意識の高まり
   ・思いやりの心の育み
    「学校へ行くのが楽しい」という子どもが増加

  ●保護者の変化
   ・行動にはつながっていないが、施設、制度、地域の子どもに対しての関心は高まっている
   ・お世話になった地域の方や実行委員への感謝の言葉が出るようになった

  ●地域の人への変化
   ・喜びを感じる(学び)
   ・充実感(感動し、次への意欲につながる)
   ・達成感(感謝されることで感じる)
    感動と感謝の地域づくり


  ●課  題
   地域への広がり・・・・・地域総ぐるみで ~ 喜怒哀楽を共有する ~
   ・後継者難、高齢化
   ・センター機能の欠如
   ・開かれた地域づくり(伝えることの大切さ) ⇒ 情報(発信と受信)

  ●連携強化・・・・・組織を結ぶ
   ・組織同士の連携・連帯
   ・組織自身の連帯強化
   ・相互補完
   ・住民同士の連帯 ⇒ コミュニティの再生
     ⇒ オールマイティの地域づくり

  ●主体形成論
   ①参加主体の形成 ← 情報が必要
   ②事業主体の形成 ← 実践力が必要
   ③計画主体の形成 ← 企画力が必要
   ④経営主体の形成 ← マネージメント力が必要

 これらの内容についての質問がなかったので、教育現場の人たちに意見を求めました。

 ◇生石小学校
  (社会環境の変化が著しい現在、)学校教育だけでは限界に来ており、
  地域教育力や家庭教育力が大切になってきている。
  そういう意味では、生石地区のような公民館を拠点に地域と連携し、
  積極的に地域教育力を引き出している地域をみたことがない。
  より強い連携(絆づくり)強化を図りたいと考えている。
  また、「いきいき子ども(放課後子ども)教室」などを学校の施設内で
  行うことに意義があると思っており、このことが地域の力を借りる背景
  にもなっていると確信している。
  さらに、当校では米づくりなどでわかるように一年生から六年生まで全員
  がひとつになって事業に参加しているが、そのためには地域の人たちの
  協力が必要であり、今後ともよろしくお願いしたい。
  一方、夏休みに教員に地域を見回せると、公園など屋外で子どもの姿を
  見かけない。
  おそらく、室内で遊んでいると思うが、長期の休みに地域の力を借りて、
  子どもたちが安心してのびのびと遊べる環境づくりに取り組んでいただ
  けるとありがたい。

  平素の見守り活動に対するお礼と中学生リーダーと小学生がつながる
  場づくりについて依頼される。

 ◇西中学校
  中学生は部活動などが忙しいため、地域の活動に参加しにくい事情がある。
  ただ中学生の場合は、参加を強要すると逆効果となる。
  (小学校などと)つながる場づくりと参加しやすい方法が必要と考える。

 ◇桃山幼稚園
  卒園一年未満の新入生と園児を結ぶ「ホームカミングデイ」を実施して
  おり、その時に学校の事情などを聴く機会がある。
  そういう意味では、私たちも今後、さまざまな形で側面支援できる可能性
  があり、地域の役に立てることがあればやっていきたいので声がけを
  お願いしたい。

 ◇生石保育園
  近年、生石公民館と連携し、さまざまな取り組みを行っており、最近は
  桃山幼稚園との連携も始まっている。
  この結果、小さな子どもたちとその若い母親が公民館を利用してくれる
  ようになっている。
  そういう意味では、私たちも保育の門を開けて地域の人たちに来ていた
  だくようよりアピールしたいと思っている。
  また、若い保護者に対して気付いた点は遠慮なく指導していただきたい。
  私たちは、保護者と強い信頼関係を構築しているので、指導されたことに
  不平不満が出たとしても、きちんとフォローする。

 現場としては以上のような内容が出ました。
 このことを受け角田公民館長から、学校訪問にきた父兄から放課後の地域の取り組みなどを見て、「生石小学校に決めます」といってもらえたという報告があった。
 また、今までは生まれ育った地区の学校に通うというのが常識であったが、これからは「学校が選ばれる時代」になり、「学校に子どもがいなくなると廃校になる時代」へとつながる。
 そういう意味では、「生石地区に住みたい」というようにしていかないといけないし、そのためには「地域が支える」という前提が必要であると説明があった。

 さらに、「もっと子育て支援についての話が聞きたい。
 分館単位でもさまざまな活動をしており、ボーイスカウトなどの活動も聞いてみたい。
 三回目、四回目の二回に分けて災害について学ぶのであれば、子育てについてももっとこういう機会を増やしてはどうか」という提案があった。
 このことについては、本日、会長・副会長が決まったので協議して検討することになった。
 最後の挨拶の中で、「富久地区の『三世代しめ縄づくり』の紹介があったが、父兄の意見で子どもたちの参加を中止せざるを得なかった」との報告があった。
 さらに、「お世話をするお年よりも子どもたちとともに行うことで生きがいややりがいにつながるので、今日の話を聴いていて復活させたい」とう感想が述べられて終了した。

         


 【3回目以降のスケジュール】  

  ・第3回会議 11月20日   「大災害が発生するとⅠ」

  ・第4回会議 12月中旬  予定 「大災害が発生するとⅡ」

  ・第5回会議  1月中旬  予定 「無縁社会について」