走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

蝉しぐれ

2005年12月24日 03時44分26秒 | その他
今年見た映画の中で心に残ったものをつづりたいと思います。
日本映画では、藤沢周平・原作の時代劇「蝉しぐれ」が秀逸でした。
※参考(ブックマークにも表示してます):ホームページ(http://www.semishigure.jp/top.html)
主人公(牧 文四郎)は、身分の低い武家のひとり息子に生まれ、ぎりぎりの生活をしている。
そして、隣家には文四郎よりも身分的に低い福(フク)という幼馴染がいた。
しかし、文四郎と福は互いが惹かれあい、でも口に出せない二人であった。
そんな時、ある事件が起こるのである。
文四郎の父親が、家督争いに巻き込まれ、詰め腹を切らされ、家督を召し上げられるのである。
そのため文四郎の生活は一変する。
仲のよかった人たちが、次々と背中を向け、福の家も影響が出ては困ると言わんばかりに戸を閉ざすのである。
そして、福は無理やり江戸屋敷に行儀見習いに出されてしまい、二人の仲は否応なしに引き裂かれるのである。
時が過ぎ、皮肉にも父を死に追いやった家老に、お家再興を許され、借りをつくられることになった。
そんなある日、福に殿様のお手がつき、子供が授かったということを風の便りに聞くこととなるが、その子が家督争いの中に巻き込まれるのである。
家老は、文四郎を呼び、その子を殺せと命じるのであるが、主人公にはどうしても切れず、反対に福とその子を助けることとなる。
月日が流れ、殿様が他界し、出家する福が、文四郎を忍んで呼び寄せるのである。
お福「殿が死に、出家をすることとなりましたが、一つだけ心残りは、最後にどうしてもあなた様にお会いしたかった。しかしながら、こうして会うことが出来ましたゆえ、もう心残りはございません。文四郎殿はいかがですか。」
文四郎「私には好いた女子(おなご)がおり申した。しかしながら、その女子と添い遂げられなかったのが、男子一生の不覚でございます。」
お福からは、一筋の涙が頬を伝わり流れるのであった。
ビデオが出たら、ぜひ見てください。