近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

大阪岬町の鴻ノ巣山古墳群とは!

2010年09月05日 | 歴史
鴻ノ巣山古墳群は、番川の右岸、淡輪遺跡の背後、鴻ノ巣山丘陵尾根筋にあり、2つの尾根筋の北側の尾根に4基、南側尾根に5基の計9基からなる、経8m~10mの6世紀末円墳。









写真は、鴻ノ巣山1号墳案内看板、鴻ノ巣山1号墳墳丘の様子、同古墳石室入口及び同古墳の石室側壁。

本古墳は民家に囲まれた、個人所有の大阪府指定史跡。

1970年の大阪府教育委員会の調査により、4基の古墳が調査され、横穴式石室を持っていることが確認されている。1号憤の石室は、玄室長約2.5m・玄室幅1.4~1.5mほど・玄門幅0.95m・羨道幅1.2m・羨道長さ1mほどを測る。

玄門の石材を内側に突出される構造は、8号・9号憤にも見られ、閾石(シキミイシ・小判形の石)の使用が9号憤に見られ、これらからは紀ノ川流域の影響が窺える。

叉1号憤石室の天井はアーチ型になっており、1970年の発掘調査では須恵器・土師器・金銅環・滑石製紡錘車などが出土したらしい。



写真は、同古墳墳頂から望む大阪湾の光景。

風光明媚な場所に位置し、復元された石室が完全に残り、個人所有ながら、1976年に大阪府指定の史跡になっている。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿