近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

大阪人の行動様式 「阪神タイガース」を巡り

2007年04月01日 | 文化
プロ野球球団「阪神タイガース」の本拠地と云えば、兵庫県西宮市にある「甲子園球場」で、日本で最初に誕生した野球場であり、春・夏の高校野球が開催される、「高校野球の聖地」であると共に、数々のドラマを生んだ、伝統ある「野球の聖地」でもある。

甲子園球場は1924年に完成し、両翼96m・センター120m・収容員数50,400余りと全国一二を争う大規模球場で、完成した1924年の干支に因んで、「甲(えのき)」「子(ね)」が重なることから縁起をかついで、「甲子園」と名付けられたと云う。

「甲子園」と言えば、今では数少ない天然芝を植え、バックネット裏の「銀傘」が名物となり、もう一つの名物・“浜風”は試合の流れを180度変えてしまうほどで、「甲子園には魔物が棲んでいる!」と揶揄される由縁。

又阪神タイガースのホームグラウンドとして、六甲おろしが鳴り渡る独特な雰囲気、お客様を盛り上げるべく様々な音響が鳴り響く、夜宴の野球場は、ここ西宮市でしか楽しむことができない、専売特許と云える。





写真は、現在開催されている、第79回選抜高校野球大会の準々決勝の攻防戦。3月31日、郷土高校が出場するため、応援に行ったきました!
好天に恵まれ、外野に植えつけられた、青々とした芝生が目に沁みるほど。
ほぼ満席の野球場で繰広げられている高校野球宴は、プロ野球試合とは違って、味方チームがリードされていても、むきにならずに楽しむことができるし、何とも不思議だが、清々しい気分で観戦してしまう。

甲子園球場も開場以来、齢・83歳を迎え、場内設備の全面改装に着手する予定で、2010年の完成を目指すとか。





写真は、現在の甲子園球場外壁の様子で、改修工事待ちの状況。下の写真が、現在も張り付けられている蔦で、チョット元気がない。
写真のように、あの“蔦”が現在はシートで被われているが、甲子園球場のシンボルとされる蔦も、一旦伐採されてから植え替えられる予定と云う。

尚伝えられるところによると、野球場改修工事費の一部は、阪神タイガースの元エース・井川投手がニューヨーク・ヤンキースへポスティングシステムにより移籍された、見返りのトレードマネーで賄われるとか・・・・・・・・。

ところで、本論に移り、阪神タイガース・ファンにみる大阪文化とは何か?
なぜ年間350万人もの観客が甲子園球場に行くのか?

ジェット風船を飛ばしたり、メガホンを打ち鳴らしたり、応援のパフォーマンスにのめり込んだ観客は、観ることから参加することへと変容していた。

勝ち負けより、興奮できたゲームであったかどうかが大事で、観る値打ちがあるかどうかで判断し、 面白い試合だったら「もと」が取れたと満足する。
興奮するという「感情」を「勘定」に読み替えるので、むしろ弱いタイガースが、逆に観客を惹きつけるという面白い現象が起きた。

1986から2002年まで最下位が指定席なほど、長い低迷が続き、2003年やっと稀に見る独走で、18年振りにリーグ優勝を達成した。

阪神タイガース・ファンは、“はっぴ”を着て、応援グッズを持つことで、仲間であることを表明した途端に一体感が生まれる?
風船をくれたり、応援グッズを貸してくれたり、相手を受け入れる雰囲気を創り出してくれる。

六甲おろしの応援歌は、ただ単に観客を煽るだけではなく、同時に、観客を鎮め、一体感を醸成する働きを持っているようだ。

何とも不思議な阪神タイガース・ファン現象は、群集心理学では説明がつかない、大阪文化・大阪人の特異な珍現象としか言いようがない!
「オモロイやん!」



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