小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

この歯は繁殖犬の宿命?

2014-06-15 | 犬&猫との暮らし
 カヤの顔を正面からじいっと眺めてみると、口が曲がっているのが分かる。

 カヤを引き取ってから口の中をじっくり見たとき、あまりのひどさに思わず眉をひそめたのだった。こんなにひどい歯をした犬は、これまで見たことがなかったから。

 ペットショップ出のクリは乳児期の栄養状態が悪く、生え変わった歯がヤニっ歯のように茶色がかっていたが、晩年歯周病にはなったけれど、若いうちから、こんなにひどい状態ではなかった。 

 カヤの下口唇をぺろっとめくってみると、明らかに受け口だ。上下とも切歯が2本ずつ欠損していて、おまけに切歯も犬歯も健常な形ではないうえに、あっちこっち好き勝手な方向に生えているので、噛み合わせもへったくれもない。


 よく犬の年齢は切歯の摩耗状態から推定できるといわれている。カヤは里親会の人から「7~8歳」と聞いたので、引き取った日を8歳の誕生日にしたけれど、こんな歯では年齢の推定は不可能だろう。歯槽骨がとけているというか、歯の土台がしっかり形成されていないのだ。

 
 発情のたびに繰り返された乱暴な繁殖が、これほどまでに雌犬のからだを痛めつけるとは、カヤの摘出された卵巣や子宮、口腔内を見るまで実感できなかった。

 
 度重なる出産の影響で、歯が生え変わった後に抜け落ちてしまったのか、よくわからないのだが、子犬を産ませる道具としてしか犬を扱っていなかった繁殖業者が手放した親犬には、口腔内の状態がよくない子が多い。歯がない子、鍾乳石のように歯石が堆積してしまっている子、歯周病がひどく歯がグラグラの子……。

 手足の障害さえ放っておかれ、化膿した傷口が治りきらなくても帝王切開で子犬を取り出すようなことも平気でするのだから、口腔ケアなんて考えもしないのだろう。

 カヤもどの歯が分からないけれど、いずれ抜歯が必要になるかもしれない。歯だけは再生しないからなあ。尿漏れ対策同様、口腔内のケアももっと本格的にしていかないと。

 
 

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