小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

カヤへの代替療法を求めて

2015-09-17 | 犬&猫との暮らし
床の陽だまりに、カヤが丸まっているのを見たとき、
なぜか「あっ、神様がいる!」と思った。
カヤの毛がクリーム色ということもあって、
キラキラ、ボワンと輝いていて、
崇高ないのちの塊に見えたのね。

そんな、うちの神様は最近とみに尿漏れが激しくなり、
頑固な耳の汚れにも苦戦しているので、
統合医療医の森井先生に相談しに行くことにした。

しんでん森の動物病院まで、うちから16kmくらい。
かつて頼りにしていた笹塚の病院より近い。
ただ川越街道、環七と主要幹線道路を使うことになるので、
時間によっては渋滞に巻き込まれてしまうのだけど。

これまでの検査結果や病態の推移を書いたメモを持って、
出かけて行った。


病院の横には5台分の駐車スペースがあった。
1台分空いていたので、何とか駐車。
待合室には広々したスペースがあり、
壁に作り付けの木製ベンチで、何人もの飼い主さんと
ワンコ、ニャンコが待っている。
混んでいて、びっくりしてしまった。

待っている間にも、次から次へと患者がやってくる。
そして、診察を終えた飼い主さんには、看護師さんによって
次から次へとさまざまな薬やサプリが渡されていく。

すっごいなあと思いながら、待っていると
声がかかり、診察室へ。
2週間ちょっと前に初めてお会いした森井先生が、
あらかじめ提出してあった検査結果やメモを見て、
「ずいぶん苦労したんですねえ」とひと言。
そうなんです、うちの神様は苦労人で、
とは言わなかったけれど、
先生は重い状態だったカヤを気遣ってくれた。

それでも、ステロイドをがっつり処方した
酒井先生の処置を称えてくれ、
「あの状態で腹水・胸水が溜まっていたら、
苦しいまま死んでしまうからね」とおっしゃった。

そうですよ、酒井先生は優秀な西洋医だ。
代替療法は駆使しない方だけど、見立ても処置も
常に適切で、西洋医薬の投薬治療においては、
また、外科的な手術においても、腕の立ついい先生だ。

「そちらの処方は尊重して続け、うちでは
ステロイドや免疫抑制剤によって低下した免疫力を上げ、
傷ついた部分を修復する力をつけるために、
ホメオパシーやハーブなどの代替薬を
処方しましょう」と森井先生はおっしゃった。

初めて聞いたことなのだけど、アメリカンコッカーは
形質的に尿漏れが多い犬種なのだそうだ。
漢方やホメオパシー、ハーブなどでも、
尿漏れや外耳炎に効くものがあるそうで、
「そういった中から選択していきます」とのこと。

まずは免疫抑制剤を切ったあとに揺り起こしがこないよう、
腸内環境、口内環境を整えることになり、
ドイツの薬草からつくった錠剤、フランスのホメオパシー薬、
乳酸菌生成エキス、歯垢付着阻害酵素や抗菌物質を生成する
口腔善玉菌(フリーズドライ生菌)などが処方された。

耳の中にいる菌を培養し、どんな対処が適切かを知るための、
薬剤感受性試験料が高かったこと以外は、
(外部の検査機関に出すから仕方ないのです)
ホメオパシー薬も驚くような値段ではなかった。

人間の場合は「自然療法、代替療法はセレブ相手の療法」
と言われるくらい、一般保険診療との差が大きいけれど、
もともと動物の場合、自由診療だから、
代替治療薬も西洋医薬も、大した差はないのでしょう。

帰り道、運転していると、ぷうんと何やら臭ってきた。
うちの神様が我慢できずにケージの中で、
ウンチをしてしまったのだった。
おむつをしていたので、踏んづけられずにすんだけど。
ごめんね、排泄時間を気にしてあげなくて。

それはそれとして、カヤに新しい治療の道が拓け、
とっても希望が持てた一日だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする