4種類のバラと名前が分からなくなっている低木は鉢が重いし、私の車に積めないくらい高さがあるので、庭先で面倒を見ることができるよう、足場の外側に何とか置いてもらえることになった。
日曜日にはテラスに設置してある物置を解体し、収納していたものを運び出したのだけど、その中にあった園芸ボックスに、なんとたくさんの名札が……。
これまで買ってきた花や草木の名札が保管してあったのだ。ああ、すっかり忘れていた。
それによって、名前が分からなくなっていた低木の名前が判明。確か小さな赤い花が咲いていたのが愛らしくて、ポット苗を買い求めたのに、買った翌年から全然花を付けなくなり、葉っぱの形状だけでは名前を調べることもできずに、今日に至っていたのである。
それが「緋玉マユミ」。赤い花だと思っていたのは勘違いで、白い花が咲いた後、濃い紅色の実をつけると書いてある。昔、弓を作るのによく使われたことから「真弓(マユミ)」の名前があるらしい。
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名札の裏に「雄木があると非常によく結実します」とある。そうか、うちの緋玉マユミは雄木がなくて、淋しかったのかな。というより、名前も分からなくなってしまったズボラな持ち主のために、実を付ける気もなくしていたのかもしれないね。
緋玉マユミだけでなく、「メヌエット」だと思っていたバラが「マジックキャローセル」というミニバラだったことも分かった。
メヌエットを調べてみると「四季咲きの中輪」と書いてあった。確かにピンクの縁取りがあって似てはいるけれど、私の目を楽しませてくれるピンクの縁取りのバラは中輪ではなく、いたって小さな花房だもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/67/07038f71be0d1ad9b59f92914e57fc2a.jpg)
今、庭の中を、作業着姿の屈強な男性たちが足場のパイプを担いで、盛んに行き来している。何となく落ち着かない。目が合うとバツが悪いので、カーテンを閉めたのだけど、薄暗く秘密めいた感じの室内。ちょっと息苦しい。
植木鉢の搬出も大変だったし、しばらくのびのびと庭に出ることもできず、窮屈な思いはするけれど、これを機に古い植木鉢やプランターを処分したし、庭木を整えることができた。不明だった植木の名前も分かったことだし、めでたし、めでたしなのである。
ああ、だけど、まだ重労働が残っている。解体した物置をまだクリーンセンターに持ち込んでいないのだ。粗大ゴミとして収集してもらうにも、外に出さなくてはいけない。毎日暑いし、グズグズ先延ばしにしているのだけど、少しずつ運び出さなくちゃ。