<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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読売テレビが毎年琵琶湖で開催している「鳥人間コンテスト」。
なんと今年は初の休止になることが決まったのだという。

WEB産経新聞の記事

私はこのコンテストがお気に入りで、毎年テレビで観戦している。
本来、ずっこけるようなフライトが大好きなので、ここんところ、凄い記録のラッシュでいささか食傷気味ではあったが、それでも「人が空を飛ぶ」という一種の憧れを実現しようと、悪戦苦闘する人々の姿には感動を誘うものが少なくなかった。

そのコンテストが休止。

なんでも、コンテストを維持する経費の捻出が難しく、安全の確保ができないためだという。
来年は実施する予定だそうだが、この休止宣言。
全国の鳥人間に与えている衝撃は少なくないはずだ。

番組を見ると、飛行を成功させるのはもはや趣味の世界なんてものではなく、大学の威信、企業の威信、個人の生き方に関わっている一大事業と言えるものになっている。

例えば、大阪岸和田市のだんじり祭りのようなものだ。

大阪岸和田のだんじり祭りは、その「野性味」で有名だが、有名なだけではなく、この祭りにかける地元の人々の熱意には狂気を感じるときさえある。
だんじり祭りに参加するために会社の転勤を断り、あるときは退職し、またあるときは住所さえも変えてしまう。
人生はだんじり祭りとともにある。
一年は「だんじり祭りのためにあり」という、よそ者には理解不能な精神世界が息づいているのだ。

ちなみに私も理解できない。

鳥人間コンテストには、この岸和田市民が見せるだんじり祭りに対する情熱にも似た狂気が存在するように私は思っている。
だから鳥人間コンテストの休止の衝撃は計り知れないくらい大きいに違いない。

今回の事件は、テレビ局の弱体化が背景にあるのだろう。
インターネットの普及。
視聴者のチャンネル選択の幅の拡大。

つまらない番組が多い地上波民法の番組に金を払うものは少なくなっている。

で、つまらない番組のために、面白い番組「鳥人間コンテスト」が休止されるというわけだ。

ここはひとつ、航空会社や航空機メーカーが出資してコンテストを続行してはいかがだろう。
景気の悪さを吹き飛ばす意味でも、鳥人間コンテストは縁起物だ。

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