朝、目覚めてネットを立ち上げるとアップルのホームページにiCloudの大きなマークが表示された。
私はマックユーザーで且つ"ものぐさ者”なのでブラウザを立ち上げるとアップル社のトップページが開くのだ。
「あ、そうか。昨日はスティーブ・ジョブスが新製品の発表をしているんやった」
と、ぼんやりした頭で思い出した。
ニュースサイトやアップルのサイトの情報によると、今回紹介された新製品は新OSのMac OS10.7 Lion。iPhoneやiPad用のオペレーションシステムiOS 5。そしてmobile meの発展形iCloud。
正直、注目されるべきiCloudについてはアップル社のプレゼンビデオを見終わっていないので、よくわからない。
それに加えて、IT関係の情報サイトでも十分な解説がされていないので、「?」だ。
アップル社の提供するクラウドシステムだから、きっとシステマチックに使いやすく、カッコイイものに違いないのだろが、少しく勉強する必要がありそうだ。
で、私としては最も注目したのがiOSでもなく、新Macの新機能でもなかった。
それはなにかというと新Mac OSの価格なのであった。
新しいMacOS。
歯磨き粉のような名前のプロジェクト名LIONという新OSはApp Storeのみの発売で価格は米国でたった29ドル。
日本円で約2500円。
App Storeのみの発売というところがミソで、LIONを購入したい人はMacユーザーである必要があるということだ。
しかもMac OS 10.6snow Leopardのユーザーであるということだ。
考えて見れば、新しくMacを利用するユーザーは本体と共にOSも購入するわけだし、アップグレードしたOSを買うのもMacユーザーであるわけだから、新しいOSを購入できるのもApp StoreにアクセスできるMacユーザーだけで良い訳で、今回のアップル社の決定はそれなりに説得力をもっているというわけだ。
しかもMacは昔と違い「価格的にももはや特別な存在ではない」わけで、Mac OSが音楽CD 1枚の価格で購入できるということは、かなり大きなインパクトだ。
WindowsユーザーはWindows OSをアップグレードするときは、製品版で少なくとも約1万円は投資しなければならないことを考えると、MacOSの価格的衝撃は小さくない。
しかもMacOSはフルスペックで2500円相当。
Windowsはグレードがあってフルスペックの場合は約3万円は投資しなければならず、個人での購入も負担だが、企業での購入となると、さらなる負担になってくる。
音楽販売で革命を起こし、ソフトウェア販売で革命を起こし、携帯電話市場で大変革を起こしたアップル社はOS分野でもリードする勢いになっていることに、強い驚きを感じる。
十数年前の潰れかけのIT会社は経営者の手腕だけで、これだけ激変することには、もっと驚くものがある。
※アップル社のホームページでMacOS LIONは2600円であることを確認しました。
ホンマ。
えらい時代が来たもんです。
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