<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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久々にノーベル賞受賞者が日本から選ばれた。

めでたし、めでたし。

ところで、どうしてノーベル賞を受賞すればめでたいのか、真剣に考えてみると私にはわからない事が多い。
確かに化学賞だとか物理学賞なんてのは、科学の世界では最高峰かもしれないが、平和賞なんていうのは文化勲章と大して変わらないような気がするし、こと文学賞なんかだと言語の違いを無視するノーベル賞よりも直木賞や芥川賞の方が権威があるように思えるのだが、それってヘン?

ともかく、権威だけはしっかりとあるわけなので、喜んでいいのかもしれない。

でも、科学の実績という点に於いては、私はイグノーベル賞の方が大好きなのだ。

何といってもイグノーベル賞は肩が凝らない。
対象になる技術や学問も、なぜか笑えるものが多い。
しかし笑えるからといってふざけているのかというとそうではなく、大いに真面目な研究であるところが、やけに人間臭くて感動的なのだ。

日本人の受賞も少なくない。
今年も公立はこだて未来大学とハンガリーの研究チームが粘菌で交通網を整理するという、わけのわからないアイデアで授賞。
それ以外にもこれまで資生堂が足のニオイの素を証して授賞したり、タカラが犬との通訳機バウリンガルの発明で授賞したりしているのだ。

昨年のオバマ大統領の平和賞のように「灰色」の授与があったりすると、そのうち、どっちが権威あるプライズなのか、分からない日が訪れるかも知れない。

で、結局、京大の山中先生はどうなった?
ビッグビジネスを生み出すiPS細胞は、日本人一人に賞を授与するのは惜しいかな。

こういう政治的、人種的偏見がつきまとうところも、ノーベル賞よりイグノーベル賞の方が優れているポイントだと言えるだろう。

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