<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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秋もすっかり深まった。
朝夕寒い毎日が始まっているが、この季節、私は家にいる時はパンツとランニングシャツ姿なので家族からはあきれ顔で見られている。
そう、私は冬の一番寒い季節を除いてパジャマを着ることもほとんどなく、真夏の格好で過ごしているのだ。

なんといってもリラックスできるので、大好きな格好なのだ。

そんなこんなで季節感ゼロの私も、四季の景色は大いに楽しむ粋人でもある。

家で真夏の格好から、厚手の長袖シャツとジーンズに着替えて、家族を伴ってドライブに出かけた。
天気の良い、最近の休日のことであった。

もともと仕事が猛烈に忙しく、大阪と東京の間を行ったり来たりしている生活ではあるが、やはり、心休める急用も必要だ。
そこで思いついたのがドライブだったのだが、どこへ行けば良いものかさっぱり思い浮かばない。
「よし、ドライブ行こう!」
と出発したのだが、目的地がないだけに、ともかく何とかなるだろうと南に向って走り始めた。

大阪府は南北に長い。
北へ行くと当然寒い丹波の地が近くなり、南に行くと暖かい南紀が近くなる。
私は普段の格好からして暖かいところを好む傾向があるので南に向って走り始めたのだ。

大阪の南。
和歌山との府県境には和泉葛城山という山脈が横たわっている。
東京から飛行機で大阪に帰ると関空に着陸する便はこの和泉葛城山の上空を横切って、なぜか徳島まで飛び、大きく右旋回して淡路島を通過し、左手に明石海峡を臨みながら神戸空港の上でまたまた旋回し、関西電力堺火力発電所を間近に見ながら飛行する。
この間、約20分。
関空が見えてから着陸するまで時間がかかるので苛々するスポットでもあるのだ。

その和泉葛城山脈のふもとに犬鳴山という温泉街があり、私はとりあえず、そこに行こうと途中で決心したのであった。
別に温泉に入りたいと思ったわけではない。
そこを通過すると和歌山の旧内田町(今は市町村合併で確か紀伊川市という暴れん坊将軍もビックリな名前になっている)に出ることを思い出したからだ。
それに、その途中には確か葛城山に登るあまり有名ではないスカイラインも走っていることを思い出したのだ。

登山は面倒で疲れるが、自動車での登山は疲れないので登って見ることにした。

通行量の少ない葛城山のスカイラインは予想外に美しい景観が連続していたのだった。
中でも山頂付近のススキの群生するエリアは何とも言えない「秋」の感じがして美しい。
ちなみに「すすきの」と入力したら札幌に行きたくなってしまったが、それは余談。
展望台からはなんと関西空港から大阪市内までを一望でき、まるで羽田空港から大阪に帰ってきたような錯覚に捕らわれたのであった。

駐車場も混雑しておらず、ススキの中の小道を歩くと、なんともいないほのぼのとした気持ちになってきた。
山道を和歌山側へ下りてから大阪に戻る途中、またまた秋らしい光景を目撃。
色づいた大木がずずずん、と並んでいる光景は圧巻なのであった。
木の名前を知っていれば、もっと感動的であったに違いない。

ともかう、平和でぽかぽかとした陽光に照らされて秋の一日を堪能したのであった。






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