<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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ポスターを見たときから気になっていたのが東京ミッドタウンの21_21DESIGN SIGHTで開催中の「ユーモアてんてんてん....」という展覧会。
やっとのことで見てきたのだが、やはり東京六本木という場所だけに洗練されてしまっているというか、東京らしい遠慮要素たっぷりのユーモアと言うか。
正直言って品が良すぎて期待していたほどのユーモア感は私としてはなかったような気がしているのだ。
これは私が関西人だからこういうユーモアがわからない、ということではない。
それは誤解だ。
何も「ユーモアがない」というわけではない。
確かにユーモアは溢れている。
しかしながら私の好みとはベクトルが少々違うユーモアであった。
そういうことに尽きるのではないかとも思っている。

しかも私はこの10連休中の数少ない休みを使って金沢へ日帰り旅行にでかけて「帰ってきた駄美術展」なるものを見てしまっていた。
もし仮にこれを見ていなければ、十分に楽しめた内容かもしれない。
しかし笑いの世界の現実は厳しい。
東京よりも金沢のほうが「クスッ」と笑えるセンスはウワテだったのだ。

落語でも漫才でもそうだが、面白い演者のあとはやりにくい。
しかも期待せずに観に行ってツボにハマってしまった出し物の後はなおさらだ。
今回はそういうシュチュエーションになってしまっていたのだった。

尤も、ミッドタウンの展覧会ではビッグネームが作者の中に含まれているし、著名な作品も少なくない。
アートと割り切って観に行ったら絶対に素晴らしい展示会に違いない。
タイトルに「ユーモア」とあるけれども、ある程度それは考えないようにしたほうがきっと楽しめるに違いない。
次回はそういう俗っぽい考え方は横へ避けて純粋にアートを堪能するつもりで出かけるようと思った展覧会なのであった。


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