<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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最近は高速道路の料金をネット検索すると金額だけではなく、おおよその所要時間も知ることができる。
しかも渋滞予測や工事情報も考慮しての時間なのが素晴らしい。

ちなみに我が家の最寄りの高速道路の入口は阪和自動車道堺IC。
ここから東名高速道路の東京ICまでを検索すると3つのルートが選定されるがだいたいが6時間ちょっとなのであった。

学生時代にアルバイトで大阪から宇都宮まで日帰りで出かけたことがあった。
このとき名神高速道路の吹田ICを入ってから首都高の渋谷の看板が見えるまで五時間半ぐらいだった。
途中休憩もほとんどとらずにスピードもそこそこで爆走すると東京大阪間は6時間を切る。
これは以前LCCを使って関空から成田へ飛んで京成電車で都内へ出たときに、あまり変わらない所要時間だと思った。
これを見る限り自動車移動も捨てたものではないといえるかもしれない。

とはいえ家族で移動は爆走するわけにもいかない。
爆走するとカミさんに叱られるからだ。
東京大阪間は高速道路はおおよそ500kmなので100km平均で走ると確かに5時間。
しかしこれをいま実現するのは難しい。
前回のアルバイトは学生時代の30数年前。
まだ大学の一年生だったので18歳。
今のオッサンモードでの体力で6時間を切る移動が可能かどうか。
果たして無理なのであった。

移動は交通量の少ない深夜早朝に開始することにした。
午前0時から4時までの間に料金所を通ると深夜割引も適応される。
出発の日の前日。
私は午後7時過ぎに寝床に潜り込んだ。
「お前たちは車で寝てたらええからね」
と娘に一言。
カミさんは仕事からまだ戻っていない時間なのであった。

午前1時前に起き出して戸締まり点検などをしてから家族をマイカーに押し込んだ。
出発したのは午前2時少し前。
外は寒気が激しく、途中雪などに巻き込まれないか心配されたが、とりあえず無視することにした。
実際のところタイヤチェーンを買っていなかったので無視することなどできないのだが、堅苦しい事を言っても言わなくても雪は降るだろうから運を天に任せればいいやというお軽い気持ちでアクセルを踏み出したのだ。

おお、危な〜。

一般道を少し走り堺泉北道から阪和道へ。
この日、深夜2時過ぎというのに交通量が少なくない。
松原JCTを西名阪道へ入ると大型トラックが増えた。
大阪と名古屋の間の高速道路は名神高速か新名神高速道路がコンディションもよくスピードアップが図れるのだが、それよりも西名阪道から名阪道、東名阪道へのルートをたどるのが一般的だ。
なんといってもこのルートは安い。
料金のかかるのが西側の名阪道の天理までと、東名阪の亀山以東だけ。間の名阪道は立派な高速道路なのに一般道扱い。
無料なのだ。
従って高速料金を大幅に削減できる。
だからトラックなどの業務用車両が多いのだろう。

深夜割引を受けるために途中休憩を一切入れず、東名阪の亀山料金所を午前3時半ごろに通過。
4時前に最初の休憩所である御在所SAエリアに到着した。

御在所は三重県四日市市にある。
朝が早いからかSAエリアに駐車している車の数はまだ少ない。
駐車している車も私のように関西から来たのが多いらしく、神戸ナンバーや京都ナンバー、奈良ナンバーが目立つ。
SAの売店前には「おやつカンパニー」の特設ブースが設置されていた。
ベビースターラーメンのキャラクターを彩って、
「三重県で作り続けて70年」というキャッチが書かれている。
ベビースターラーメンの故郷は三重県なのであった。

30分ほど休憩して出発。
10分もかからないうちに伊勢湾岸道との分岐点にやってきた。
この伊勢湾岸道が完成してから大阪から東京へ向かうのに名古屋中心部を通らずに済むようになった。
しかも距離が名神高速で小牧を通る北回りコースよりも大幅に短縮。
快適な移動が可能になった。
しかも今回始めて知ったのだが、この伊勢湾岸道をそのまま真っすぐ進んで行くと車は自然と新東名高速道路へ入っていくようにできているのであった。

つづく

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