<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「そういえば、私らが学生の時って講義室に冷房なんかなかったですよね」
「そうですよね。汗、ダラダラ流しながら講義聞いたもんです」
「それじゃ、講義室のエアコン切るのが一番効果的じゃないんですか。省エネ。」
「そうですね..........でも、ダメです」
「どうして?」
「近頃の学生、エアコン切ったら熱中症で倒れるヤツが出るかも知れません。父兄から大学の監督責任が問われるかも知れません。はははは」

先日、東京本郷にある某大学の先生と省エネ対策について話していたら、つい最近まで講義室にエアコンなんかなかったことを思い出した。

大学だけではなく、小、中、高校の教室や職員室にもエアコンはなかった。
保健室だけ、まれにエアコンがついている学校があったように記憶するのだが、それも稀。
考えて見れば勉強するところに果たしてエアコンが要るのかどうか、疑ってみる必要がある。

というのも、児童の学力は昭和50年代当たりを境に低下傾向にあると言われており、新聞などの報道によるとかつて世界最高レベルだった日本の数学や理科のレベルも今やアジアの中でも10位以下。

この体たらくは偶然にも教室や講義室へのエアコンの導入数と反比例しており、もしかするとエアコンを入れて教室を快適にすると居眠りをするのかもわからない。
このことから、省エネ対策で講義室のエアコンをOFFにすると日本人の知能レベルが回復する副次的な効果が期待できるのではないか、と私は思ったりしている。

そういえば芸大の学生だった時、私はグラフィックデザインの実習中、ケント紙の上に汗のしずくを「ポタッ」と落として作品を台無しにしたことがある。
あれはあれで小さな逆境を学ぶ良い教訓でもあったのかも知れない。
今やデザインはMacやPC。
汗を気にすること無く実習できるのだから、エアコンなんか増々要らないのだ。

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