<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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アマゾンドットコムの電子書籍についにミリオンセラーが誕生した。

新聞報道によるとミリオンセラーを出したのはケンタッキー州に住むスリラー作家だそうで。過去に電子書籍で発刊した10作品の合計が100万冊を突破したのだという。
印税は一冊当たり28円。
約2800万円の収入ということになり、電子出版がなかなか馬鹿にできない存在になってきた証として注目されている。

そもそも、出版業界は今、革命の嵐が吹き荒れているといっても過言ではない。
インターネット白書によると、日本の電子書籍人口は読者人口の2%程度に過ぎないと言われているようだが、今後1~2年の間に劇的に変化する可能性も秘めている。

まず、インフラはすでに整った。
iPadやAndoroid端末はかなりのパーセンテージ普及済み。
あとは配信と、端末で読むという習慣が広がるだけだ。

iPodが「持っている音楽ライブラリーを全部ポケットに」というコンセプトで成功したように、書籍についても「全部タブレットに」という時代がきているわけで、家の書棚に満載されている書籍が一枚のタブレット型コンピュータに収まってしまう日も、遠くはない。

最も、100万冊も売れる人は限られているはずで、売れる数が100部程度なら、たった2800円にしかならず、小遣い稼ぎの足しにもならない。

ところで、アメリカにはlulu.comという格安で自費出版できるサイトがあるそうで、その費用100ドル程度から作れるのだという。
日本の自費出版費用はまだまだ高い。
静岡大学のベンチャーが一番安いが、それでも最低50万円は用意しなければならない。

文学の歴史では英語圏に決して負けない我が日本。
インフラでは完璧に負けてるのだが、これって大手出版社と印刷会社の意図するところか。


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