<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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いつも利用している大手ビジネスホテルチェーンの客室用テレビがハイビジョンになっているのに驚いた。
ついにこの世界にも14インチのブラウン管テレビの時代が終わり、17インチ程度のハイビジョン液晶テレビが登場したというわけだ。

ビジネスホテルのテレビといえば、その昔、百円硬貨専用のコインボックスが付いていて見るためには料金を支払わなければならなかった。
ちなみに沖縄の本島中部のビジネスホテルではテレビは無料でエアコンの使用に1時間あたり100円を徴収された。
そのビジネスホテルのテレビがいつかしら無料になり、アダルトチャンネルだけ有料というシステムに代わってから随分と年月が流れた。
テレビは見放題になった。
沖縄のあのエアコンが付け放題になったかどうかはわからない。

考えてみればビジネスホテルのテレビが液晶ハイビジョンになるのは当たり前だ。
地上波アナログ放送が間もなく終了する。
どのみちテレビはデジタルに取り替えなければならないわけで、そのチェーン数が多いほど予算を組んで順々にテレビの新規購入をしていかなければならないだろう。
そしてもちろん、その交換は東京都内のホテルからになる。



でも、今回最もビックリしたのは新しいテレビがシャープのAQUOSであったことだ。

従来のブラウン管テレビはどこのメーカーか分からない製品が少なくなく、たとえ有名メーカーのものであったとしても、どう見積もっても中国かはたまた東南アジアの偏狭で作られたとおぼしき画面のキューンと丸まっている前時代的テレビがほとんどだった。
さすがにチャンネルはリモコンなのだが、これがガチャガチャの回す式のチャンネルだったら間違いなく骨董品だ。

液晶テレビは日本のメーカーと韓国、台湾のメーカーが市場争いにしのぎを削っている。
だからこそ日本のホテルで外国の電機メーカーに負けるわけに行かないと無理してシャープは納品したのかもわからない。

「宣伝になります。それに1回の発注の台数はまとめて何百台にもなりますから、普通の割引価格じゃ買えませんね。」
「がんばって、特値だします。」
「わかりました。がんばってみてくださいね。でもP社や韓国のS社、L社はもっと安かもしれませんよ。」

というような会話が交わされていたに違いない。

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