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宇宙エンタメ前哨基地

<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム

建築物の寿命

2021-11-26 08:07:45 | 科学・テクノロジー
今朝のニュースで、
「国がJR三社に橋梁補修工事の1/3を補助することになったと発表した」
と伝えていた。
なんでもここ数年頻発する豪雨災害などの対策を急ぐためということなんだそうだが、たぶんコロナの影響で経営にダメージを受けている大手鉄道会社を支えることも目的にしているのだろう。

2年前の台風で南海電車の橋梁が傾いて数日間電車が止まったことがあった。
鉄道の橋が傾いて、そこを無事に電車が通過したのは不幸中の幸いだったが、何に驚いたかというとその橋梁は建築されてから100年以上経過したお年を召した建築物だったからだ。
南海電鉄は国内で最も古い私鉄で創業約120年。
多くの鉄道施設が100年超えをしているようで、その耐久性が大いに心配されているところでもある。

考えてみれば建築物の耐久年数というか寿命はどのくらいなのだろう。
真剣に考えたことがあまりなかったので、ここは改めて思いを馳せてみる必要がありそうだ。

例えば木造建築。
世界的な建築物に奈良の法隆寺や唐招提寺があり、これらは築1000年を超え、今も現役だ。
火災で焼けさえしなければヒノキなどの良質な建築材料を用いると年輪と同じだけの年数を建物は耐えるとかで、以前耳にした話では法隆寺の金堂はあと1000年は大丈夫なのだという。

コンクリートや石積みの建築物としてすぐに思い浮かぶのはフランス・パリの街の情景。
パリ中心部の洒落た風景は開発が厳しく制限されていて19世紀の景観が今もしっかりと機能している。
地震が殆どないことも有利に働いているのかもしれないが、100年以上しっかりとその姿を保っているのだ。
ニューヨークの摩天楼も齢100年ものが少なくない。
あれだけの巨大建造物も100年単位でしっかりと大地に根づいているというのは素晴らしいテクノロジーと言えるだろう。

一方、身近なところで大きな問題となっているのが集合住宅。
これが古くなると耐震性、大雨性、その他諸々が課題となっていてじわじわと社会問題化しそうな様相だ。
例えば1970年前後に建築されたマンションは耐震基準が古いままで阪神大震災や東日本大震災の巨大地震に耐えることが難しい。
またその頃と現在とは電気や通信の使用レベルと品質が違うため設備の問題がある。
古い設備に新たな設備を追加することが難しく、大規模な工事をするくらいなら建て替えたほうがマシという物件も少なくないという。
建て替えるとなると住人の経済的負担がにわかに大きくなり紛争が発生する原因にもなる。

一戸建ての家にしても100年ものはあまり見たことがない。
私の生まれた大阪堺や京都、奈良には江戸時代に作られた町家が今も現役のところが少なくない。
今の建物と根本的に作りが違うのか、それとも単に運が良かったのかわからない。

それでも長生きしている建物に共通しているのは手入れが良くて使い続けられているということ。

橋梁しかり、役所の庁舎しかり、美術館博物館、企業の建物しかり。

手入れを怠れば多大な損害を生み出してしまう。
政府の修理補助は公共の財産として鉄道施設を解釈していることなのだろう。

なお、リニアなんか作っているJR東海に補助する必要はないと思うのだが、いかがか。

知ってる? 北海道大学特任教授がノーベル化学賞を授賞!

2021-10-08 19:42:52 | 科学・テクノロジー
米国籍の真鍋淑郎プリンストン大学上席研究員がノーベル物理学賞を授賞したことは新聞の第一面、テレビのトップニュースで伝えられた。
「ああ、また日本人がノーベル賞を穫ったのね」
と感動している人も多いことだろう。
このアメリカ人になってしまってアメリカの研究機関で研究し、ノーベル賞を受賞した元日本人はトップで扱う。

でも、あなたご存知ですか?

日本で研究している北海道大学の特任教授がノーベル化学賞を授賞していることを、ですけど。

少々仕事が忙しくてバタバタしているうちにニュースを見逃した、というのとはちょっと違う。
大きな記事としては扱われず、私はこのビッグニュースをFBでFB友達の一人が大きく採り上げていたことで初めて知ったのであった。

ノーベル化学賞を授賞したのは北海道大学特任教授のベンジャミン・リスト先生。
ドイツ人ではあるものの、長らく日本で研究活動を行っている科学者だ。
これは大いに名誉なことであって真鍋博士と同様に大きく扱って然るべきビックニュース。
もしかすると札幌では大きく報道されているのかもしれないが、私の住む大阪ではテレビで採り上げられているのを未だ見たことがない。

北海道大学のウェブサイトを見てみると当然のようにトップに「ベンジャミン・リスト先生 ノーベル化学賞授賞 お祝い申し上げます」と出てくる。

なぜ、我が国のマスメディアにそれができないのか。
日頃「日本はもっと国際化しないといけないね」と叫んでいるのはマスメディアなのに、国際化されていないことがはっきりした。
非常に民族主義的マスメディアなのだ。

もしかするとお隣のアジアの盲腸の国の人がノーベル賞をとるようなことがあれば騒ぐのだろうか。
民族主義なのでそういうことは大いに有り得るかもしれない、と思った。


火星旅行を語る危険な企業

2021-04-28 14:10:12 | 科学・テクノロジー
CNNにネット記事にスペースX社のCEOイーロン・マスク氏が、
「火星への有人飛行は生きて帰れないかも」
と言ったとか。

これはかつての南極探検や北極探検になぞらえた発言で注目されているが、飛行士が生きて帰れないような計画を米国や欧州連合、日本などの先進国家が承認するわけはなく、このような無謀に挑戦させるのはロシアか中国ということになる。
ということは、人類最初の火星上陸が中国人かロシア人で現地にはプーチンや習近平の肖像が翻るのかもしれない。
そんな計画を宇宙船を作っている会社のCEOが語るなんて。
きっとこの人はトレッキーではない。
ロシア人かもしれない。

実はロシアにはそういう無謀なことをやった前科がある。
ソユーズ1号が打ち上げられるとき、その宇宙船は地球に帰ることが技術的に無理だったにも関わらず米国との競争に勝つという威信があり、発射。
結果的に唯一の乗組員だった船長のウラジミール・コマロフはパラシュートも開かず減速もできないソユーズの帰還カプセルの中にで管制センターを罵りながら地上に激突。
カプセルは30m近くものめり込んだという。
管制センターとの交信は録音されていてYoutubeで聞くことができる。
なお、音声はロシア語なので何を言っているのかわからない。

これは宇宙開発史に残る最大の悲劇の一つだ。
もっと大きな事故、例えばチャレンジャーやコロンビア、アポロ1号の事故はあるものの、いずれも不可抗力によるものだった。
わざわざ死ぬことがわかっていて旅立ったのはソユーズ1号だけ。

そういうことで「帰れないかもしれない」火星旅行を口にするCEOがいるスペースX社というのはなんなんだ。
もっと夢のあることが言えないのか。
企業の威信であるのなら、技術を持っていてもこの会社は危険だ。

誰も言わない「飲酒でコロナの感染率アップ」

2021-01-09 10:49:43 | 科学・テクノロジー
新年早々コロナ感染者の数が急上昇。
仕方がないのので国は首都圏と周辺の3県を対象として緊急事態を宣言。
人気キャスターの辛坊治郎は移動制限で大阪〜東京の移動を控えるほうがいいとの判断で、東京の番組は大阪からのリモート出演。
東京のマンションに蓄えていた食品のうち食べきれない生卵6個をわざわざ新幹線で大阪の自宅に持ち帰ったという、笑っていいのか悪いのかという珍奇なエピソードを披露してれた。

で、この非常事態宣言でまたもや大きな制約をうけることになったのが外食産業。
とりわけお酒を提供する居酒屋、宴会関連、接待業が大きな影響を受けることになった。
なんでもお店でのお酒の提供は午後7時まで。
これでは「飲むな」と言われていることに等しく、昼飲みをしない限り外食での飲酒は難しくなりそうだ。

「飲酒の午後7時までに科学的根拠があるの?」

という意見がメディアで伝えられることが多くなってきた。
なんで7時なの?
7時までだったらコロナにならないの?
という疑問だ。
一見、行政側の思いつき時間に見える午後7時制約。
これには大きな理由が存在することが実は発表されていないんじゃないかと私は疑っている。

午後7時までということは前述のように「飲むな」というのに等しい。
この「飲むな」「飲ませるな」がコロナの感染に大きな影響を与えることを国はなぜか発表しない。
そこに何やら陰謀めいた疑惑が浮かんでくるのだが、経済に大きな影響を与える因子でもあるのでできれば発表したくないのだろう。

どういうことかというと、一部の信頼できる研究機関やワクチン開発に全力投球している創薬メーカーでは、
「体質が酸性になっているとコロナに感染するリスクが一挙に高まる」
という事実がすでに既知となっているのだという。
例えば焼肉屋で焼き肉を食べながら飲酒をする。
すると肉が体質を酸性にすることに加え、飲酒がそれを助長してさらなる酸性体質に拍車をかける。
この状態で呼気や唾液などに含まれた新型コロナウィルスを肺に吸い込むと確実に感染する。
これに対して酒も飲まず、野菜生活を主にして体をアルカリ体質にしていると同様の状況に置かれても感染することが少なく、その差は非常に大きくなるのだという。

飲酒が感染リスクを大きく高めるという事実は酒類とそれに関連するビジネスに大きな影響を与える。
従って「飲酒でコロナの感染率がアップする」なんてなかなか言えず、ましてや税収ともつながるこの分野の負のステートメントを政府も出しにくいということが背景にある。

酒を飲ませない、酸性体質を防ぐ、感染させない。
というプロセスがどうも存在するようだ。
ただし、「飲酒でコロナ罹患率が上がります」とは、言わないのが政策らしい。


インクカートリッジ・ビジネス

2020-10-29 00:55:27 | 科学・テクノロジー
インクジェットプリンタの再生インクカートリッジを製造販売しているエコリカという会社がキャノンを訴えた。
理由は、
「勝手に仕様を変えて再生カートリッジを使えなくしたのは独禁法に違反する」
と。

なんとも勝手な理由に思えるし、こんな訴訟を起こして勝てるのか。
部外者ながら気になる訴訟事案ではある。

そもそもインクジェットプリンタのビジネスモデルは本体を安く売ってインクで儲けるというスタイルだ。
だからメーカーとしては多大な開発費を投入して製造しているプリンタの儲け代であるインクを安く売られてはたまったものでないわけで、品質保証の上でも商売の上でも再生カートリッジは使えないようにするのが筋なのであろう。

私も過去にインクカートリッジが高いので再生製品を使用したことがある。
その結果、すぐにインクづまりを生じ、やがて印刷できなくなって、新しいプリンタを購入するハメになった。
このような経験をアホな私は一度だけではなく二度も体験してこりごりということになったのだ。
その結果として色数の多いプリンタは購入せずに三原色と黒だけ使うプリンタをと探していたところブラザーがそれにあたることがわかり、以後このメーカーのプリンタを愛用している。
4色だからか他のメーカーの純正品より少しく安く、エプソン、キャノンに比べると若干マイナーなので互換性再生インクが少ないことも純正を使う理由にもなっている。

エコリカの言い分は確かに一理ある。
本来ならもっと安く供給できるインクカートリッジをメーカーが値段を釣り上げ他社が参入するのを妨害している。
使う方からすれば、たしかにありがたい主張だが、そのカートリッジの規格を考えたのはメーカーだ。
たぶん特許もあれば意匠権もあるに違いない。

この理屈が通用するのであれば替刃式の安全剃刀もカメラの交換レンズもレゴブロックも自由に作っていいことになり、めちゃくちゃだ。

インクカートリッジビジネス。
なんだかな〜、というニュースなのであった。


アップルの魔法が解ける日

2020-10-21 07:45:30 | 科学・テクノロジー
先週の金曜日。
近くのショッピングモールにある正規アップル指定店でiPhoneのバッテリーを交換した。
代金は5400円プラス税。
高いか安いかわからないが、iPhoneの充電が長持ちするようになって新品の頃のように持ちが良くなった。

私が使っているのはiPhone7。
カミさんと娘は今年のはじめに新しい機種に買い替えたが、私は今の機種でも特に困ったこともないので買い控えた。
必要なアプリは走るし、当たり前だが電話はできる。
ネットも基本的にストレスはない。
新しいiPhoneの価格はパソコン1台とたいして変わらず、どうせお金を出すのならもっと別の方向へという気持ちが勝った。
強いて不満を述べるのなら古くなった電池の持ちがちと悪いということだけ。
そのうち電池だけ交換しようということで先々週の終わりにバッテリー交換をしてきたというわけだ。

で、バッテリー交換をしようとしていたまさにその時。
アップルから新しいiPhone12が発売されるというニュースが発表された。

早いもので来年でスティーブ・ジョブスが亡くなって10年が経つ。
だからかどうかはわからないが新しいiPhoneのデザインはジョブスが亡くなったときに発売されていたiPhone4sにそっくりなのであった。

もしかするとネタ切れなのか。

アップルのWEBサイトを見てみるとその特徴は「早いこと」「防水性が良くなったこと」「小さくて軽いこと」「ディスプレイがよくなったこと」「カメラが二つ以上あること」。
それがどうした、という内容なのだ。
十数年前、イベント会場でジョブスが発表したあの熱狂感は、無い。

どんな製品でも時が経ち熟成するとアドバンテージを求める部分が表面的なる。

デザインがいい。
軽い。
電力消費が小さい。
などなどなど。

これを持ったら生活がこんなに変わるかも知れない、という期待感を提案することは難しくなる。

私のiPhone7を買い換える必要は当分無さそうだ。



スパコンで飛沫可視化=戦車でゴキブリ攻撃

2020-10-19 07:16:07 | 科学・テクノロジー
理化学研究所の研究チームが世界最高速のスーパーコンピュータを使ってコロナウィルスの飛沫可視化をしたそうな。

新聞のWEBサイトに掲載されている画像を見る限りテーブルに座った人型モデルから発せられる飛沫のパーティカル(粒)が空中を舞う様をシミュレーションしたのだろう。
誰にでもよくわかるコロナの飛散の状況だ。

でも、これってわざわざスパコンで処理しないといけない内容なのか。

気流シミュレーションは数千万円もするものからフリーソフトまで様々あって、興味があれば今や誰でも使ってみることのできる世界。
例えば3DCGフリーソフトBlenderでもパーティカルを使ったシミュレーションが可能だ。
そしてそれらのプログラムを実行するのにスパコンは要らない。

スパコンでコロナの飛沫可視化をすることはキッチンの床を横切るゴキを自衛隊の戦車で砲撃するに等しい。

今回のニュースは理研の広告かもしれない。

検索エンジンの寡占化

2020-10-18 01:15:21 | 科学・テクノロジー
日頃使っているインターネットの検索エンジン。
何も考えずにGoogleをメインに利用していたのだが、週刊新潮の記事によるとGoogleの日本での検索エンジンシェア率はなんと9割を超えるのだという。

これでいいのか?

検索エンジンの開発というのは容易ではない。
莫大なコストと技術がかかる先端技術の結晶なんだそうだが、Google1社に寡占化するとどういうことになるかと言うと、他社の検索エンジンの日本語対応が予算の関係で見送られることになる。
結果、日本での検索はGoogleで、の悪循環になり他社は次々に撤退することになってします。

このブログはNTTのGooというサービスの一つで、Gooの検索機能があるのだが、これは日本製。
NTTの研究チームの手になるものだという。
こういう和製ソフトそのものがゲームを除くとかなり少ないように思うのだが、検索エンジンにしても同様だろう。
記事によると驚くことにマイクロソフトがすでに日本語対応を撤退。
市場占有率は一桁ということで魅力が無いらしい。
あの強欲中国の百度さえ日本から撤退。
Yahooに至ってはGoogleの検索エンジンなんだそうだ。

で、検索エンジンに寡占化が進むとどういうことになるかというと、情報操作がしやすくなるということ。
GoogleまたはGoogleと手を組んだ組織や個人が日本の情報を簡単に操作できてしまうなんてことが発生するのだ。

「アメリカだから大丈夫」
ということは決して言えない。
アメリカも日本ではないので、アメリカにとって不都合な情報は遮断されたり歪曲されることもきっとある。

なにげに使っている検索エンジン。
何をどう使うのかも難しい時代になってきたもんだ。

今どき中古車もエコカーだった(後編)

2020-09-26 17:26:59 | 科学・テクノロジー
「原因は燃料系統ですね。もうちょっとねぇ、修理でけへん思いますわ。」
「はあ」
「こういうのって修理しても別の所に不具合が出てくるから。修理しても修理してもと言う感じで。いくら掛かるかわからへんということになる確率高いですよ」

と修理工場の社長は言った。
今度は「大丈夫ですよ」とは言わなかった。
私はてっきり「大丈夫ですよ」は決り文句だと思っていたのだが、そうではない時もあることを初めてしったのだった。
ということで私のマツダMPVは余命宣告をされた患者のような状態になった。
これで15年目の車検をパスできる確率はないであろう。
で、ひとつ困ったことがあった。
出張が迫っていたのだ。

「あの、来週に岐阜の高山まで行く予定があるんですけど、こいつで行って大丈夫だと思います?」
「そらぁ、やめたほうがいいです」

高山へは早朝に着かなければならない。
電車で行って前泊する、なんてことはできないので未明に大阪を出発して自動車で移動する必要があった。

聞くところによると私のMPVは4つあるピストンのうち1つがどうも機能していないという。
エンジンをアクセルペダルいっぱい吹かしてもパワーがでない。
排気ガスに異臭もあり「ボン!」と火を吹く可能性もなくはないらしい。
何しろ燃料系統の故障なのだから、何があっても不思議ではない。
その昔、務めていた会社でコンサル弁護士のおっさんが社長の持っていたクラシックBMWを借りて名神高速を走っていたら火を吹いて全焼したという事件があったのを思い出した。
全焼もすごかったが、火災のために名神高速は通行止め。
場所が大阪の茨木ICと京都南ICの間だったので大渋滞になったのは言うまでもない。
幸い死者もけが人もでなかったので今は時折酒の肴として思い出されるくらいだ。

で、そういう「全焼で大渋滞」などということの原因になりたくないので結局、高山へ行くのはレンタカーを借りることにした。
MPVで向かって途中で動けなくなると到着できないことになってしまうからだ。
尤もこのときは電車にしていたら前泊どころか高山へ到着することはできなかった。
集中豪雨で高山本線が長期運休になってしまったからであった。

この後、高山行きを含めて2度ほどレンタカーを借りた。
新しい自動車を買うまでMPVは近所を動く時に使用するだけに留めることにした。

このレンタカーが実のところ次の車を買うきっかけになった。
借りた車がトヨタのカローラで恐ろしく燃費が良かったのだ。
高山まで走って給油したのが二千円でお釣りがあったので一瞬間違えているのではないかと思ったのだ。
MPVなら300kmも走ると少なくとも4000円ほどの燃料代がかかる。
それが1000円台なのでびっくりしたのだ。

「これは大変な燃料食いの車に乗ってきたんだ」

高山から戻った2週間後。
私は中古車屋へ出かけて燃費のいい車を買い求めることにしたのだ。

燃費のいい車というと当然ハイブリッドを買い求めたいところだ。
私も最初はハイブリッドの新車を買おうと思っていたのだ。
ところがカミさんの反対に遭ったのは先述したとおり。
最近はハイブリッドの中古も少なくなく買えなくはない。
しかし中古屋であれがほしい、これがいい、という事にカミさんの反対に遭った。
もう面倒くさいのでこれでいいや、と指差したのがマツダのデミオ・スカイアクティブなのであった。

「ええやんこれ」

カミさんはフロントガラスに示された値段を見て満足の様子。
価格はたぶん、MacProの方が高いと思う金額なのであった。

デミオを指差したのはデミオには沖縄でレンタカーで乗ったことがあり、
「これ運転しやすい!」
と感動したことを覚えていたからであった。
しかもスカイアクティブというエンジンを積んでいるデミオは初期のプリウスと同等の燃費なのだという。
ハイブリッドではないのに。

ということで今どき中古の安くて年季の入った車もエコカーなのであった。

ということで新しい自動車を買わなければならなくなった。
私は予算は色々と思案した結果、事業もそこそこ悪くないので経費できちんと処理でき税金対策にもなるように適切な分割払いで買い求めることにして車種の選定を始めた。
やはり重要なのは自分で設計した試作品を運べるサイズで燃費もいい車であること。
そしてたまには遊びでも使えることなのであった。

その結果、ホンダのフリードハイブリッドかトヨタのシエンタハイブリッドのどちらかを買い求めようと決めたのだった。
費用は300万円ほど。
6年ほどの分割にすると経理処理もやりやすそうだ。
で、そこに物言いがついた。

「なんで新車なん?」
とカミさん。
「なんで分割するん?」
とさらに。
「今が良いからと言ってコロナやで。来月は仕事は、わからんし」

女性は現実的。
車買って

今どき中古車もエコカーだった(前編)

2020-09-20 13:43:59 | 科学・テクノロジー
車を買い替えた。
長年乗りつ続けてきたマツダのMPVからデミオに乗り換えたのだ。

手放したMPVは義父から受け継いだ登録年数13年を超える古い自動車だった。
古いだけに色々とトラブルが発生したが、買い替え予算の確保が難しかっため容易に処分できなくなり、修理をしては乗り続けていた。

例えば始動してすぐサイドブレーキを戻して走り始めると暫く「キーキー」と異音がした。
修理工場で診てもらったが「ん〜〜、直すの難しいですね。でも大丈夫ですよ。」という。
ほんまかいなと思いながら乗り続けた。

すると今度は雨が降ると後部の左側スライドドアの中に水が溜まるようになった。
走ると「ポチャポチャ」と音がするのだ。
修理工場で診てもらったが「ん〜、どこから入ってくるのか。パッキンが悪いのか、修理難しいですね。でも大丈夫ですよ。」と言われた。
仕方がないので雨が降ると翌日必ずドアを開けてドア裏側下部についている樹脂のキャップを外して水抜きをした。
穴から10分ぐらいチョロチョロと水が流れた。それがまるで水時計みたいで面白かったが高速道路のSAなどでそれをすると結構恥ずかしかったりしたものだ。

また水が貯まるのと関係しているのかどうかわからないが3年ほど前に右側のスライドドアの電動機構が故障した。
修理工場に聞いてみると、
「修理するのにたぶん8万円ぐらい、かな。」
と言うので手動にすれば開閉できるし、まだ左側が動くのでそのままにしておくことにした。
しかしついにその左側のメカも昨年故障。
両側の修理で16万円もかかるということになるので件の修理工場で電動機構をぶった切ってもらって手動で使うことにした。
これは無料でやってくれた。

左側のスライドドアのメカが壊れたすぐ後で、今度はエンジンの警告ランプが点灯した。
丁度、大阪から東京に向かって東名阪道を走っていたところだったので、
「おお、エライコッチャ!まだ三重県やで」
と急ぎ懇意の修理工場に連絡したら、
「大丈夫ですよ。帰ってきた持ってきてください」
と言うからそのまま日暮里近くの目的地まで走って帰ってきた。
で、修理に持っていくと、
「電気系統のエラー信号をひらったんですね。異常は見当たりませんしリセットしておきますから。」
とリセットしてもらったら警告ランプが消灯した。
安心して走り出したら翌日最点灯。
もちこんでまたリセットしてもらった。
で走り始めたらまたまた点灯。
点灯とリセット消灯を繰り返したがだんだん面倒になってきたので、点灯したまま走り続けた。
エンジンのセンサーを交換すると部品だけで4万円以上かかるという。
「それでも、それが原因かどうかわかりませんしね」
と修理工場。

流石に新しい自動車を買わなければと思いだした。
でも3年前にはじめた自営業は安定してきていたもののコロナ禍もあり予算化したくない。他にも色々理由があって思い入れがあって買い替えに踏み切れないとかの理由で乗り続けてきたのだ。

ところが車の方はそれどころではなく修理と故障のサイクルはいよいよ最終段階を迎えていたのだ。

非常事態宣言が解除されて日もまだ浅い6月中旬。
私は所用で中央道を小牧から長野県に向かって走っていた。
岐阜県中津川から飯田にかけての上り坂に差し掛かったところ、いくらアクセルペダルを踏み込んでも80km/h以上のスピードが出にくいことに気がついた。
「何や?これ。パワー出んやん」
坂を登りきって長い恵那山トンネルを抜けると飯田の街に向かって下り坂だったので普通に走り始めた。
帰りは一般道を走って馬籠宿などに寄り道をしたので高速道路の急な上り坂でアクセルを踏むことは無かったが、帰阪した直後に信号待ち中にエンストした。

つづく