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宇宙エンタメ前哨基地

<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム

学生諸君、アタマを使え

2020-05-02 09:05:27 | 時事
全部で約20人いる私の従兄弟の長兄は愛媛大学を1960年代後半に卒業した。
兄弟のいない私にとっては親ほども年が離れた兄貴みたいな存在だ。
この従兄弟は子供の頃からよく私の相手をして遊んでくれたのだが、私が高校生の頃に自分の大学生活のことを話してくれたことがあった。

「そら大変じゃったで。カネがない、食い物がない。松山は田舎じゃから今みたいにアルバイトすることも簡単じゃない。でも腹は空くじゃろ......だから下宿のみんなと近くの畑にとりにいったの」
「....なにを?」
「かぼちゃだとか、茄子だとか」
「え、見つからんかったん?」
「そらもうこっちは必死じゃったから。当時の学生はみんなカネがない。だから農家の方でもひどくない限りは大目にみてくれとったんよ。」

ほんまかいな、と私は思った。

でも井上ひさしの「モッキンポット神父の後始末」の中で上智大の学生だった筆者をモデルにした学生が学生寮の裏手のパン屋からパンの耳を盗むというシーンがあった。
井上ひさしは従兄弟よりも年上だが、東京でも同様の状況であったことを物語る一コマだなと私は思い出したのであった。

翻って新型コロナウィルス禍の今。
アルバイトが止まってしまい学費が稼げない学生が出ていて、ある学生グループが署名を集めて文科省に支援のお願いをしたというニュースが昨日流れた。
確かにバイトがいきなりなくなると生活に逼迫し、困ること街がない。
従兄弟や井上ひさしが昔やったような畑泥棒、パン泥棒はもちろんご法度だ。

でも、無くなってしまうバイトが有る一方、人手不足でどうしようもない業界もあるわけだ。
学生諸君に言いたいのはどんどん当たってみてはどうなのか、ということだ。
失業の恐怖にさらされている大人と異なり、何をやっても自由という免罪符が学生にはある。
しかも業界を回ってアルバイト仕事を探すことは近い将来必要になる就活の技術にも役立つ。
もしかすると必死な姿を企業に認められ、そのまま思わぬ幸運をつかめないとも限らない。
若いということはそういうアドバンテージを持っているということだ。

実は今、忙しい業界は少なくない。
マスメディアがちゃんと報道しないだけだ。
運送業界は急速に増加した通販を中心とする宅配でてんてこ舞いの状態だ。
それに関連して通販の倉庫業。
アマゾンドットコムは3割以上の需要増でこっちもてんてこ舞い。
おそらく楽天やアスクルなども同様だろう。
食品加工会社も大変で通販や小売を経由して流通する食品が引きこもり対策で需要が急上昇していててんてこ舞い。
食品が伸びると当然農業も忙しい。
大きな農場ほど外国人研修生に労働力を頼っていたが、それがコロナで一変。
外国人研修生が来ないので収穫、加工、包装などの人手の確保にてんやわんや。
しかも食糧生産は国の骨格なので緩めるわけにはいかないので大変だ。
そのほかZOOMを使った学習塾は先生不足。
マスクの生産は言うに及ばず医療関係は引く手あまた。

この新型コロナウィルス禍。
この厳しい状況下。
アタマとカラダを使った若者が令和時代のリーダーになる。
国や他人に頼るやりかたは必ずしも有効ではないし、関心もしないのだ。

大型連休の過ごし方

2020-04-26 10:03:26 | 時事
会社員だった頃。
GWはわざわざ仕事を作って出勤して、GWが終わってから1週間ほど休みをとって近場の海外へでかけていた。
もちろん私の旅行なので韓国ではない。
代休処理なので有給を使わなくてもいいし、GWが終わってから夏休みに入るまでは航空券が安くなり旅行がしやすくなるのだ。

これまでの旅の中で最も割安感のあったチケットが十数年前に利用したシンガポール航空の大阪〜バンコク間で料金が往復が37000円ほどだった。
宿もインターネットで見つけた安宿なので3泊で1万円弱。
バンコク都内の交通費や食費を合わせても6万円ほどでバンコク滞在を楽しんだのを記憶している。

そのような過ごし方を数年繰り返していると、それが当たり前になってしまい大型連休だからといって仕事をすることに全く抵抗が無くなってしまった。
なにもどこもかしこも混雑する場所に足を向ける必要などなく、できれば空いたビジネス街で仕事をするほうが清々しい気分にしてくれるというものだった。
仕事がない日はうちでのんびり過ごせばよかった。

今年のGWは新型コロナウィルスの関係でステイホームウィークということでSWなのだ。
スターウォーズみたいなアルファベット略語で家にいなさいということだが、そういうことも出来ない人が少なくないのだろう。

こういう時にどういう過ごし方をするのか。
仕事人間の人は在宅で仕事をするのが一番いいかもしれない。
ただしGW後の代休は、あるわけない。

外出自粛で旅番組

2020-04-24 08:56:34 | 時事
マスメディアがおかしいのは今に始まった話ではない。
朝日系、読売系、フジ系、毎日系、日経系、皆さま系、など。
どれもこれも「ちょっとおかしい」か「かなりおかしい」組織なのだ。

これらの会社は放送や出版、報道を担っているがそれぞれが左右とりまぜて独特の価値観を持っている。
朝日、毎日、日経、皆さま系は左。
読売、フジ系は右。
と左右に別れているように見える。
一見対立しているように見えないこともないわけだが、実はここに共通した視点がある。
それは、
「国民の感覚からズレている」
ということ。

この国民感覚からズレているというのは今回のコロナ禍でかなりはっきりとしてきた。

まず、ワイドショー。
今回を反政権キャンペーンの絶好の機会として認識しているのか、非難はするが肯定は一切しない。
外出規制要請には「しなければならないんですけど、出来ない人はどうするんでしょ」みたいな玉虫色の発言を司会者やコメンテーターで盛んに繰り返すが、マスメディアのするべきことは「しなければならなくても外出しないでください」と発信すべきことだ。
司会者やコメンテーターの多くが漫才師やコメディアン上がりの本来なら笑っていただくタレントだが、ここでは大いに嗤われている。
また専門家も聞いたことのないような大学や医療機関の人たちが登場して、さもプロの意見みたいに述べているが、このコロナ禍の時期にテレビに出られる専門家はおそらくヤブ医者、雀医者の類に過ぎないのであろう。
コメンテーターとして登場すると少なくともいくらかのギャランティを貰えるわけで、テレビを見ている視聴者が不安がったり面白がったりすることしか言えない知識なのだ。

決定打は旅番組を頻繁に放送すること。
今の季節、ここへ行くとこんな景色が見られるよ。
という趣旨の番組が頻繁に再放送されていて、それを見た視聴者が車に乗って大勢押しかけるという状況に陥っている。
湘南や三浦半島の混雑はこのマスメディアが助長しているのだ。

驚いたことにニュースでも、
「今年の〇〇の花は今が見頃」
みたいなことを報道する。
どうしたいのか、さっぱりわからない。
報道される方も報道する方も、こういう報道を見たら来る輩が出てくるだろう。

自分が正しいと思っているマスメディア。
実は情報の扱い方を最も間違っていて、その存在が最も不要なものあることは間違いがないようだ。

リニア新幹線計画中止はあり得るのか

2020-04-22 15:20:02 | 時事
非常事態宣言が出された前日の月曜日。
私はどうしても直接打ち合わせしなければならない微妙な仕事があり大阪から横浜へ向かったのであった。
このままでは首都圏への出張が難しくなるに違いない。
「え〜、こんな時に行くの〜!何考えてるん!」
という家族の心配を振り切って無理矢理の決断だった。
いつもなら飛行機で関空から羽田に飛んで、そこからリムジンバスか京急で移動する。
だがこの日は違った。
相手との打ち合わせ以外に誰とも接触したくない。
だから新横浜駅前で打ち合わせすることにして新幹線で行くことにしたのだ。

最寄りの駅から乗った関空快速はガラガラ。
途中の駅で乗客が乗り込んできたものの大阪駅に到着した時点でも立っている乗客の姿はほとんどいないような状態だった。
大阪駅からJR京都線の長浜行きの新快速に乗り換えた。
流石に神戸、大阪、京都を結ぶ大動脈ということだけあって乗客数は少なくなかった。それでも立っている乗客は数えるほどしかいなかったのだ。

新大阪駅に着くと状況はさらにびっくり。
在来線と新幹線を結ぶ広大なコンコースは人影もまばら。
たくさんある売店の店員さんたちも手持ち無沙汰な感じで数少ない行き交うひとを見ている。
スマホを取り出してエキスプレス予約のサイトに接続。
大阪〜東京は月に何度か移動するのだがいつも飛行機なので新幹線は久しぶり。
パスワードを忘れていて少々慌てた。
ちょこっとばかし手こずったあとやっとのことでサイトに接続して電車を選び、席を確保しようとしたらガラガラなのであった。
15分後ぐらいに発車する列車なのに一両に数人しか乗っていないようなのだ。
実際に乗車してみるとそれよりは多少マシだったが時間的なこともあり1両に10人程度しか乗っておらず、このような新幹線は生まれて初めてであった。
いや、ひかり号のグリーン車にたまたま乗った時以来だったろう。

新横浜駅前での打ち合わせも終わり、帰りの新幹線に乗ったは午後7時頃。
いつもなら名古屋や関西方面に向かう乗客で満員の車内は、やはり来た時と同じように10人ほどしか乗車しておらずガラガラ。
横浜焼売弁当を買っていたら誰が臭いの原因なのか。
すぐに突き止められるような状況なのであった。

列車は岡山行きだったが名古屋から乗ってくる人は殆どおらず、10人程度が乗っている状態のまま新大阪に到着した。
空いていて楽だったがあまりのガラガラさに不気味なものを感じずにはおれなかった。

一昨日の日経新聞にJR東日本が鉄道事業の収益に関して危機的状況に陥っているというようなことが書かれていた。
鉄道は3割乗車率が落ちると事業の収益性に大きな影響が出てくるのだという。
もともと安定したインフラとして事業計画がなされており、いきなり乗降客が減ってしまうということは想定に入っていないそうだ。
そのため首都圏を主な収入源とするJR東日本は都内とその近郊線の極端な落ち込みで苦境に立たされているという。
JR西日本にしても同じ状況で大阪とその近郊路線の落ち込みは大きな経営上の課題を提示するのだろう。

東海道新幹線を運営するJR東海は本州3社のうちでも最も収益率が高い会社ではあるが、その収益の8割は東海道新幹線が担っているという現実があった。
名古屋圏は首都圏や関西圏ほどJRにとっては魅力的な市場ではないのかもしれない。
名鉄と近鉄の市場なのだ。
その優等生なはずなJR東海の大黒柱である東海道新幹線が乗客の激減で大赤字路線となっている。
こんなことは1964年の開業以来初めての出来事に違いない。

JR東海のプロジェクト。
リニア新幹線。
これはJR東海の投資だけで建設すると言っていたほど、その膨大な建設資金を新幹線は稼いでいた。
その資金が絶たれた今、リニアはどうなるのか。
そもそも静岡県内の工事認可が環境問題で下りないばかりかJR東海の強引なやりかたに静岡県知事はJRトップとは会わないし県庁への出入りもお断りというスタンスだという。
工事は途中でできない状態になっていた。
そもそも新幹線の5倍の電力を消費して、アルプスの山々の未知の部分を突き進む。
どのような環境上の影響がでるかわからない状態での工事だった。
また新幹線とはレールの互換性もなく、走行するために発生する強力な地場の人体への影響は負な噂しかまったくなく研究にしても途上だという。

しかもコロナ後に新幹線の利用がもとに戻るとは限らない。
仕事のかなりのパーセンテージがリモートワークで済むとわかった企業の出張移動が減少に向かうことも考えられる。
出張よりも経営の立て直し。
出張よりも研究開発、市場開拓、という方が適切な投資だと知るかも知れない。

リニア新幹線は中止。
五輪以上にあり得る可能性に思えるがどうだろう。

コロナ禍の火事場泥棒、その名はチャイナ

2020-04-21 11:41:24 | 時事
火事だとか災害なんかの非常時に避難している留守宅に押し入って泥棒や強盗を働くことを日本では「火事場泥棒」という。

コロナ禍の世界でこの率先して火事場泥棒を演じているのがその発生元・中国。

どこの国も株価が下がり防衛が手薄になっているのをいいことに、外国企業の買収、南沙および西沙諸島の侵略に余念がない。
欧米では外国からの投資に対して大きく規制をかける動きに出てきた。
ターゲットはもちろん中国。
南沙諸島と西沙諸島に自国の行政区名を付けた中国へのベトナムやフィリピンの風当たりは強くなっている。
同じような理由で日本の領海や経済水域を審判しているのも中国。

こうなってくるとコロナウィルスは自国の武漢の住民を餌に故意に世界に広げた「生物兵器」という見方もまんざらウソではなさそうなのだ。
こんな国のトップを国賓で、と言っている安倍首相はそれを取り消すだけでも大きな政治的アドバンスが生じるだろう。

なお、火事場泥棒に対するに日本の罪名は窃盗罪。
最大で懲役10年にしかならないのが、舐められている所以かもしれない。

儲かっている時は何も言わない

2020-04-17 20:10:34 | 時事
国民一人当たり10万円の助成金が出るそうな。

結局この金額、そのうち税金で返さなければならないことを考えると、ギリギリまで自分のちからでやりくりしようと思うのはおかしいのだろうか。
イベント会社や観光業のように運転資金もままならない状態なのであれば、それを支えるのは政府の役目だろうが、なんとかやりくりしてやっていける個人に無理やりお金を配る必要があるのか。
ましてや、公務員や年金生活者、インフラ会社に勤める収入を保証されている人たちまで支払いの対象というのは納得できない。

何度も言うが、これは借金。
税金で返さないといけないお金なのだ。

そこで思い浮かぶのは、困ったときだけ金くれ叫んで儲かっている時は何も言わない人たちのこと。

安倍首相の自宅前にやってきて「金よこせ」デモを展開した首謀者はキャバクラの従業員だという。
観光業や芸能人がやってきてそう叫ぶのであれば共感を呼ぶかもしれないが、キャバクラ嬢では話にならない。

テレビのコメンテーター。
テレビのキャスター。
大学教授に、売れっ子経済評論家。
みんあみんな安定収入で助成金など要らない人たち。
で、言っていることはキャバクラ嬢の代弁者。
普段、男連中から一時間数千円から数万円の金を稼いで儲かって要る時は何も言わない人たちだ。

それに10万円配った恩義をカルトの信奉者に自慢たっぷり言われることも、これまた大きなリスクを伴う。

世の中はコロナよりも深刻な病気なのかもしれない。


自由、人権主義の成れの果て

2020-04-16 20:25:48 | 時事
「新型コロナウィルス等対策措置法なんて、人権侵害に繋がりかねないので反対だ」
と言っていた人たちは最近、
「なぜもっと早く非常事態宣言を出さないんだ」
と言っていた。
この人達のことを昭和の時代には「アホ」と言った。

時代は平成になり令和になった。
平成時代の最も後悔するポイントは人権や自由の本当の意味を理解せず、例えば災害が発生したら自分は何もせずに国は金を出すことが「人権」だと思う人が生まれてきたことだ。
だから何かあったら、
「国が何もしてくれないのでできません」
と宣い、
「金を渡せ」
と究極の発言をするものも現れる。
まったくもって情けない。
それをテレビが煽るのが更に情けない。

ギリギリで作った法律では強制力を発揮することができないので、
「東京都民は電車に乗るな、通勤するな」
と言えないので、
「テレワーク等をお願いする」
と協力を仰ぐカタチになっている。
もし緊急事態宣言法ができた時に、法文に「国は....等を命じることができる」としていれば全く問題なく「電車に乗って通勤するな」と命令することができたのだが、どこかの誰かが、「人権侵害の可能性がある」からという理由で最低限の出来損ないの法律ができたわけだ。
もし人々が本当の意味での人権や自由を理解していれば、それを守るために自粛を守り、しない者を非難するに違いない。
しかし命令じゃないから守らないのは「自由」なのだ。

それを「安倍が遅い」とか「金をくれ」とか「命令がないと休めない」とかよく言えたものだ。
自由も人権も緊急事態下には制限される。
好き勝手言っている人達はその必要があることを親しい者の死を見ることによって知ることになるに違いない。

国際線100%欠航の関空とたった3便の羽田

2020-04-15 19:37:45 | 時事
今日のニュースで関西空港を発着する国際旅客便の全便が欠航になったしまったと伝えられていた。
新型コロナウィルスの影響は航空業界では深刻で某エアライン系列の会社でバイトをしているカミさんは現在自宅待機中。
出社してもやることがないので、多少とも給与を頂戴しながらの待機中なのだ。
仕事の無いところへ出社しても迷惑なのだろう。
それとは対象的に自宅で私と娘にネチネチと小言を言いながら家事をするのはいささか迷惑ではある。

そんな状況の中の国際線全便欠航のニュースはいささかショックなのであった。
関西空港は私の家から電車または車で20分の至近距離にある地元自慢の空港なのだが、その空港が再び飛行機ではなく閑古鳥の飛ぶ飛行場になってしまったショックは小さくない。

本日のフライト情報を見ると確かに全便欠航。
国内線は東京行きは7割ほどの運行で、その他の宮崎や長崎などという多少とも中途半端なところへの便は欠航になっていて仙台や沖縄便は多少運行されえているようだ。

悔しいので羽田はどうかと見てみると、さすが日本の玄関口である。
全便欠航は免れていて1日に3便だけが運行されているようだ。
飛んでいるのはいずれもJALでサンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスへ向かう便で、その他は無い。
国内線は流石に東京なのであちらこちらがあるものの、それでも小さな都市への運行はほとんど欠航になっていた。

この先一体どうなるのだろう。
と関空の貨物便を見てみると、びっくり。
1日発着数は発着合わせて80便近くになっている。
貨物は関空。
日本で唯一、完全24時間運営空港の本領発揮がこんなカタチで出てくるのはいささか皮肉ではある。
その約半分がフェデックス。
フェデックスに見初められて同社の東アジア拠点空港に選ばれた効果も個々に出ているようだ。
国債貨物便は増えこそすれ減ることはないのかもしれない。

ということだが、早く元の関空に戻っていただきカミさんの小言を聞かなくていい毎日を取り戻したい今日このごろではある。

テレビ会議の不足点

2020-04-07 10:40:05 | 時事
新型コロナウィルスが猛威を奮っている関係で移動が制限されてしまい仕事の打ち合わせがなかなか難しい状況が続いている。
コンタクトする方法はメール、電話、そしてテレビ電話。
テレビ電話など一昔前は特別な設備がなければできなかった技術だが、スマホの登場とその発達が我々にとって身近なものにしてくれた。
テレビ電話を使った会議についてもちょっと前まで専用の機器が必要なこともあったが、今ではパソコン、スマホとネット接続の環境さえあれば地球上どこからでも可能になっている。

ミーティングの段取り。
まずメールで資料を送る。
打ち合わせ時間を調整する。
資料をプリントアウトしておく。
後はミーティングの相手を呼び出してスマホまたはパソコンの画面に表示される相手の顔を観ながらの会話になる。

事務的な話はほぼこれで進行することができる。
メーカーの商談なら製品の個数や送り先の確認。
特別仕様に関する要件のやりとり。
色、材質などなど。

でもこれが微妙な課題になると一気にテレビ会議では難しくなる。
事業展開に関する管理職からの決済説明。
取引先の状況報告。
ライバル他社のお客様へのアプローチに関する見解の伝達。
などなど。

リアルなオフィスは「感情を共有する場である」という考え方がある。
同じ場所にいて雰囲気を共有しながら物事をすすめる。
これは非常に重要なエッセンスだ。
テレビ会議で伝わる「雰囲気」には限界がある。

テレビ会議に不足している重要なポイントだ。