佐藤眞生著『葬式革命』を読みながら、人生の終わり方を考え続けている
相変わらず、自分自身の生き方&逝き方を考えている。それに加えて、我が年齢に関わって老人や貧困、そして介護や子どもの問題などが現在の私の関心事だ。
そんな中、わが人生の終わり方を考える本を、公民館経由で市立図書館から借りて読んでいる。今までは本は必ず購入(読みたいと思う本は購入して、ほとんどが「積読」だった)してきた。しかし今は、できるだけ書棚を増やさない事を考え、かつ一過性の関心事に関わる本は、借りて読むこととしている。
「葬式や法事をめぐるトラブルが後を絶たない。仏教がすでに歴史的役割を終えてしまい、葬式産業に成り下がってしまったからだ。葬式仏教といわれて百年が経つ。寺は人間が人間として生きる力を育む場所だったのに、今では人々の無知を前提としたたかり産業になってしまった。葬式や法事には法外な金がかかるのに死者や遺族の意味のある新しい価値をひとつももたらさない。(中略)人々は仏教界に壁易としており、火葬をするだけの直葬や、墓をもたずに一本の樹を植える植樹葬、海・川・山への散骨など新たな動きが活発になっている。葬式や法事は最早仏教界と決別して市民の手で再構築する時がきているように思う」。
上記の文章は、佐藤眞生著『坊さんのいない葬式 葬式革命』(株式会社 かんぽう刊)の「はじめに」の中の一節である。前半の部分の問題意識は、全てに同意するわけではないが、後半の「新たな動き」という部分には同じ認識でいる。
人生の終わり方は、結局はどう生きるかに関わる。ただその一方では、逝った後についても迷惑をかけないようにしたいと考えている。ともあれは、今をしっかりと生き抜くことを考えている。