9/15(土) ナズマド、底土、乙千代ヶ浜、藍ヶ江港 天候 晴れ 水温 27℃ 透明度 15~25メートル
たくさんの夢を乗せた「ひょっこりひょうたん島」は、波をチャプチャプかきわけ太平洋を漂流中。らしい。
“苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、だけどぼく等はくじけない~ぃ、泣くのは嫌だっ笑っちゃおっ、進めぇ~っ!”歌うと元気がもらえる歌だ。秋雨前線が北上したお陰で、今日の八丈島は晴。三原山、八丈富士がくっきりと見える。島の空は広い。どこの島でもそうだけど、おんなじ空とは思えない。
前日までは水温が低く、沖では18℃とのことだったが、黒潮も北上しており海は結構暖かだった。今回のツアーは、すべてビーチエントリー。ロープを掴んでだったり、岸壁からジャイアントストライドだったり。見ることができた生物は、タテジマキンチャクダイyg、アデヤカミノウミウシなど。結構、魚影が濃く、パーティによってはアオウミガメにも遭遇できたらしい。最初のエントリーで、ウェートに勘違いがあり、アルミタンクだったことから軽すぎて潜れない。必死になって水底まで行き、大きめの石を3つほど拾って中性浮力を取る。インストラクターがマスク越しにあきれた目で見ている。彼の前での失態はこれで何度目だろう。
エキジットの際に、ガイド見習いのなつこさんからオクトパスをもらえとの指示。この時に、抱えていた石の一つを落っことしてしまい、身体の浮上を止められない。身体が安定しなければオクトパスブリージングは難しいのでなつこさんの差し出すオクトパスを拒否すると、インストラクターからダメだしのサイン。たしかにウェート不足からエアの消費が多かったけど、残圧40kg/cm2あるから大丈夫と思っていたがエキジットの際のリスクを考えてのことなのだろう。でも、ぼくの命よりも若い女性の命を大切にすべきと思うのだが・・・・・・。結局、なつこさんにBCの胸ぐらをつかまれながら、安全停止。空いている左手で彼女につかまろうとするが、どうしても彼女を抱きしめる形になるのでやめる。きっと、他のアングルからは、吹き上がっている僕を下から小柄な彼女が引っ張っているので、まるで凧揚げをしているようにでも見えたかもしれない。
そして抱えていた石を捨てて浮上。石を捨てたついでにカメラを落っことし、またもや、なつこさんに回収してもらってエキジット。この日はおとなしく、バディにくっついて自重。
ナイトで潜った藍ヶ江は、なつこさんのフィンの後にできる夜光虫の光の渦にしばし見とれる。いつまでも見ていたいような群青の幻想的なながめだった。ナイトのあとに露天の温泉でゆっくり。空を見上げると大きくはばたいた白鳥座の大十字が輝いていた。