ロープを伝って頂上に到着しました。
朝8時にロッジを出発して、着いたのが14時45分でした。
合計6時間45分の歩きでした。
日本の山のように標識など立っていません。
全員、ロシア人ガイドと握手して登頂を祝いました。
しかし、ここは標高2724m、本当のピークではないそうです。
左側を眺めると火口から噴煙をあげています。
硫黄の臭いが風に乗って漂っています。
まだ新しい活火山です。
左奥に黒い物がみえますが、あのあたりが一番高いところのようです。
一休みしたら、あのあたりまで行こうという事になりました。
ビスケットとチョコレートで腹ごしらえをしてから出発しました。
往復30分くらいのようです。
最高点(2741m)から歩いてきた方向を振り返ってみました。
大きな岩のあたりが最初にたどり着いたところです。
数人の人が見えますが、遅れて到着した別のパーティです。
丁度、30分くらい遅れていました。
コリャーク山が相変わらずきれいな姿を見せてくれています。
反対側を眺めてみました。
違う姿の山が見えます。
名前は分かりませんが、きれいな山です。
その左側に海がみえました。
雄大な景色です。
最高点から更に奥に進みます。
日本ではこんなところは「危険」だということで、歩かせてくれないでしょう。
登り口がかなり遠くになりました。
火口は相変わらず不気味に噴煙を上げ続けています。
ここから先は行き止まりです。
黒い溶岩の中から黄色い硫黄の結晶がみえます。
生きている山です。
このアバチャ山はコリャーク山(3456m)より高かったそうです。
それが1991年に噴火して頂上が吹っ飛び、現在のような姿に
なったそうです。
富士山の頂上も大きなドームになっています。
1時間ほどで1周できますが、この山とはまったく違う景観です。
再び、元の登り口に戻ってきました。
約1時間近く頂上の景観を楽しみました。
下山は分岐まで同じルートです。
富士山の「砂走り」のように足を大きく広げて下ります。
登りの時とはまったく違う歩き方を要求されました。
一気に下ってアバチャ山を振り返って見ました。
雪渓の左側が登山道です。
分岐(2150m)から頂上(2724m)まで上りが2時間35分、
下りは1時間45分でした。
分岐から右側にルートを取りました。
下までなだらかな登山道が続いています。
このあたりもザクザクした道でした。
軽快に降りていきます。
土煙が凄いので、間を置かないとたいへんです。
タオルで覆面をして歩きました。
正面にラクダ山がみえます。
その左奥がベールキャンプです。
下山ルートを振り返ってみました。
奥に小さく見えるのが分岐にあった岩です。
木が1本もない砂礫の山です。
そろそろビールが恋しくなりました。
時間は現地時間で午後6時くらいでしたが、太陽は頭の上でした。
午後10時ごろまで太陽がでていましたから、日本とはかなり
感覚が違っていました。