山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

ブータンの旅(2-12)

2010-04-30 | 海外の旅

最後の朝

ブータン最後の夜が明けました。
フライトはそれほど早くないので、6:00モーニングコール、
7:00朝食、8:00出発です。
5:00には起きてベランダから外を眺めました。
朝もやで遠くが霞んでいます。
前日見学した博物館とパロゾンがぼんやり見えます。
6:00のモーニングコールを待って散歩に出ました。

朝の散歩

今回はホテルの上のほうに行ってみます。
坂道を少し登ると立派な門がありました。
「オラタンホテル」と書いてあります。
政府系のホテルで1991年にできたそうです。
その頃はこのホテルしかなかったそうです。

ヤナギの木

中に入って見ました。
道がかなり奥まで続いています。
ヤナギが芽吹いていました。
ここのヤナギは不思議な姿をしています。
枝を切って家畜の餌にするそうです。
カイコの餌にするクワの木を思い出しました。

コテージ

これがホテルのようです。
広い敷地の中に点在していました。
コテージのような感じです。
ツアーリーダーの話では今のように電話がなかったので、
集合するのも1軒ずつまわったのでたいへんだったそうです。


モモの花

夜かなり雨が降りました。
道路が濡れています。
空気もしっとりしていました。
モモの花も冷たそうです。
気温は5℃くらいで吐く息が真っ白でした。


広い敷地

20分ほど歩いたら、こんな文字が書いてありました。
やはりここにはたくさんのコテージがあるようです。
途中で2人ほど女性に会いました。
挨拶すると笑顔で返事が返ってきます。
知らない土地で挨拶して返事があると気持よいものです。

チョルテン

更に進むと「チョルテン」がありました。
これはチベットタイプのチョルテンです。
ブータンは「最後のチベット仏教の国」といわれています。
各地にこのようなチョルテンがありました。
朝食の時間に間に合わなくなるので、ここで引き返しました。


レンギョウ

ホテルに帰る途中でレンギョウの花を見つけました。
まだ咲き出したばかりのようです。
雨に濡れたせいか柔らかい色をしています。
レンギョウは中国やこのあたりが原産地かも知れません。


朝食メニュー
朝食メニューです。
このホテルに3連泊しましたが、内容はまったく同じでした。
お粥は白米だったり赤米だったりしました。
この日は赤米でした。
こんぶの佃煮は日本から持参したものです。

タイまでの飛行機

空港まではホテルから30分くらいです。
帰りもタイのバンコク経由ですが、預ける荷物は日本の空港まで
直行してくれます。
今回は成田、中部、関空、福岡とバンコクで4ヶ所に分かれます。
荷物を間違えないようにしなければなりません。
1時間以上手続きに時間がかかりました。
これがバンコクまで飛ぶ飛行機です。
くる時はインドのガヤに立ち寄りましたが、帰りはバンコクまで
直行です。
10:30のフライトでした。


パロ空港

いよいよブータンともお別れです。
パロ空港の建物もブータンの伝統的建物です。
最初に降りた時は珍しくて通関前に何枚も写真を撮りました。

「物質的発展によって心のやすらぎが損なわれることがあっては
ならない」
「大切なことは国民総生産ではなく国民総幸福量である」
4代目の国王がこれを国の理念とし、現在の5代目の国王も
引き継いでいる国です。

「豊かさとは何か?」・・・・
いろいろ考えさせられたブータンに別れを告げました。

タイのビール

タイのバンコク着は14:30の予定です。
計算では4時間ですが、マイナス1時間の時差がありますから、
実際には3時間のフライトです。
シートベルトのサインが消えると飲み物のオーダーがあります。
ビールをオーダーしたら、タイのビールがきました。
かなりまろやかなビールでした。


機内食

機内食です。
ご飯はパサパサでスプーンで食べるしかありません。
最近の機内食はかなりよくなりました。
日本の飛行機だと必ずのように麺類がついています。
最後にもう1本ビールとコーヒーで終わりです。

長いシリーズになりましたが、いよいよ明日が最終回です。
成田に着くまでお付き合いください。


ブータンの旅(2-11)

2010-04-29 | 海外の旅
内部(1)

ゾンの内部です。
3階建てになっています。
この中でたくさんのお坊さんが生活しているようです。
建物はブータンの昔からの伝統的様式だそうです。
落ち着いた装飾でした。

マニ車

このようなマニ車もあります。
これをまわして熱心にお祈りするようです。
まわすと「カラカラ」と優しい音がしました。

内部(2)

かなり広いスペースです。
ゴミがまったく落ちていません。
この広さを掃除するだけでもたいへんだと思います。
時々、お坊さんが通るだけでした。



突然リズミカルな鐘の音が聞こえてきました。
左の入り口のところにお坊さんが座って叩いているようです。
しばらく立ち止まって聞いていました。


踊り(1)

お坊さんが二人でてきて踊りだしました。
翌日行なわれるパロツェチェ(お祭り)の練習だそうです。


踊り(2)

リズムは鐘の音だけです。
二人でくっついたり離れたりしています。


踊り(3)

時々大きく飛び上がったり、反り返ったりします。
叩いている鐘がみえますが、シンバルのようなものでした。

踊り(4)

練習は10分間くらい続きました。
特に我々のためにやってくれた訳ではないようです。
偶然、練習風景に我々がぶつかったようです。
お祭りの本番では派手な衣装を着て仮面をつけて踊るそうです。
国民も家族で着飾って見物にくるそうです。
もちろん、王様の一緒に参加して祭りを楽しむそうです。
練習だけでもみることができてよかったです。


祭り用の門

ゾンの内部を見物して外にでました。
先ほど入ったところにあった門です。
これは「お祭り」のために特別に造られた門のようです。
なお、首都ティンプーでもこのようなお祭りが10月に
あるそうです。
やはり飛行機がなかなか取れないといっていました。

女の子

車に戻る途中に若い女の子がいました。
私の孫娘と同じくらいのようです。
一緒にいるのはお母さんではないそうです。
民族衣装の「キラ」を着ています。
なかなかかわいい女の子でした。

博物館とパロゾン

ホテルに帰る前にパロの街に寄りました。
最後のショッピングです。
ここから博物館とパロゾンがよく見えます。
左上にあるのが博物館、右下がパロゾンです。
この2つはホテルからでも見えました。
夜はライトアップされていました。

ショッピングする店は国営だということで値引きには応じません。
すべて定価販売のようでした。
ドルでもカードでも支払いは大丈夫です。
Tシャツを1ドルで買いました。
ヤクの絵と「BHUTAN」の文字が刺繍してありました。


夕食メニュー

ブータン最後の夕食です。
ご飯は白米でしたが、日本の米のように粘りがありません。
この日は鶏肉がありました。
ブータンでは鶏肉は貴重だそうです。
野菜は結構美味しかったです。
ビール2本で胃の中を消毒しながら食べました。(笑)



◎付 録

21日、高尾山にヤマザクラを見に行きました。
この日だけ晴れて翌日から雨でした。
たくさんの花にも会えました。
お時間のある時にご覧ください。






ブータンの旅(2-10)

2010-04-28 | 海外の旅
展望

ランチを終え、再び車でパロに向かいます。
途中に展望のよいところがありました。
川に沿って棚田が広がっています。
春霞で遠くの山はぼんやりしていました。


棚田
農家と棚田がみえます。
農家は前日見学した農家と同じような建物です。
3階建てで1階が家畜の部屋、2階が住居、3階が仕事場兼物置に
なっています。
ここに水が張られたらきれいだと思いました。




これから博物館の見学です。
入り口に立派な門があります。
ブータン独特の建物です。
屋根の上にある飾り物は「守り神」だそうです。


国立博物館

これが国立博物館です。
内部は6階のなっていて4階部分から入って地下にでます。
この建物は「タゾン」といって元々はすぐ下にある「パロゾン」を
守るために造られた建物がそうです。
内部には仏像や曼荼羅、金属加工品や農具、動植物の標本が
展示されています。
撮影禁止ということで入り口で現地スタッフにカメラを
預けました。



博物館の全体像
出口での集合時間を決めて内部の見学はフリーにしました。
内部は薄暗く、迷路のようになっているところもありました。
通路がわからないところは右まわりに進めば大体次の部屋に行けます。
説明文はほとんどがチベット語でしたが、英語表示のものもありました。
農具などは日本の農家で使ったようなものが多かったです。
地下からでてカメラを受け取り、下から建物を撮りました。
まるでお城のような建物でした。

お坊さん

出口でお坊さんと若者が談笑しています。
お坊さんはこの衣装ですからすぐにわかります。
街を歩いていてもよく会いました。
男性が着ている「ゴ」にもいろいろな種類があるようです。


パロゾン

博物館のすぐ下に「パロゾン」が見えました。
流れている川は「パロ川」です。
これからパロゾンの中を見学します。


パロの街

パロゾンの右にはパロの街が広がっています。
ここは大きな谷になっているようです。
静かな田舎の街という感じです。

正装

ゾンに入る前に現地ガイドが白い布を肩からかけました。
これは「カムニ」いって正装になるそうです。
内部に入る時は男性も女性も脱帽し肌を出してはいけないそうです。
また大声を出すことも禁止です。

祭りの準備

入り口の横の道路がカラフルな布で飾られていました。
我々が帰る翌日からここで大きなお祭りが行なわれるそうです。
その準備をしていました。

パロゾン

パロゾンは大き過ぎて全体がカメラに収まりません。
ゾンとは前にも説明しましたが、行政とお寺が一緒になった建物です。
ブータンの各地にこのような建物があるそうです。

内部(正面)

入り口で検問を受け内部に入りました。
カメラはOKだそうです。
大きな壁が目の前にそびえています。
窓の飾りも独特のものでした。
入り口の屋根の上にも小さな屋根があるのがユニークでした。


内部(右)

広い場所です。
ここでお祭りが行なわれるようです。
「パロツェチェ」といって僧侶が仮面を被って踊るそうです。
我々のあとにもう一つのツアーがありました。
その中にはこの祭りの見物も入っていました。


内部(左)

左側のようすです。
この中でたくさんのお坊さんも生活しているようです。
昔は外国の観光客はこの中に入れなかったそうです。
やっと門を開いたということでしょうか?
「パロツェチェ」を見物する期間は外国からもたくさんの
観光客が押し寄せるので、飛行機とホテルが取れないそうです。
かなり前からの予約が必要だそうです。
もう少し中を歩きます。



◎付 録

アケビ

アケビの花が咲いていました。
山でもよく見かける花です。
葉っぱが5枚です。
大きな花が雌花で小さな花が雄花です。
どちらもおもしろい姿をしています。

ミツバアケビ

こちらはミツバアケビです。
葉っぱが3枚です。
やはり大きな花が雌花で左下に小さく集まっているのが
雄花です。
雌花にそっぽを向かれていますが、雄花と喧嘩でもしたので
しょうか?
春の日差しを浴びて暖かそうでした。

ミッキーマウスノキ

その後、どうなっているか見に行ってきました。
種がすっかり黒くなってミッキーマウスらしく
なっていました。
今年はここに数回通い、花から種になるまでの様子を
観察することができました。
毎日「ディズニーランド」で踊っていることでしょう。


ブータンの旅(2-9)

2010-04-27 | 海外の旅

ダルシンとタルチョ

たくさんのダルシンやタルチョがある間を通って行きます。
左を歩いている人は今回のメンバーの最高齢者でした。
自己紹介の時、あと数ヶ月で80歳だといっていました。
当然、ここは登らないで峠に残ると思っていました。
しかし、登ってきたのには驚きました。
その代わり、まったくのマイペースです。
海外の山に行こうという気力にも感心しました。
普段から山登りをして鍛えているようです。


タルチョ

タルチョが地面に落ちているところもあります。
タルチョはくぐってもいいですが、足で踏んだりまたいでは
いけないそうです。
ここは遠巻きにして通り過ぎました。




これから向かう方向

これから向かう方向が見えています。
ツアーリーダーは全体の調子と時間を見ながらどこまで
登るかを考えているようです。
この日がブータンでの最後の日になります。
午後はパロ市内の見物も予定されているようです。
人数が少なければ一番奥のピークまで行けるようです。
今回は多分手前のピークあたりで終わるようでした。


フクジュソウに似た花

足元に黄色い花が咲いていました。
直径1cmくらいの小さな花です。
日本のフクジュソウによく似ています。
あとでガイドに聞いてみましたが、「ノー」でした。
高山植物の1種で雪解けと共に咲き出すようです。


登山道(1)

高度が高いのでゆっくり歩いています。
特に登山道というような印はありません。
今回のツアーリーダーはここに何度かきているそうです。
ある時はもう少し早い季節だったので、ここで雪が降ったそうです。
登ってしばらくして引き返したそうですが、足跡が消えてしまい
周りも真っ白で下るのに苦労したそうです。
ここならガスが出ただけでも迷子になりそうです。


チョモラリ

ここから峠にくる途中でぼんやりと見えた「チョモラリ(7314m)」が
見えるそうです。
右奥に白く見えますが、どうやら雲のようでし。
チョモラリはヒマラヤの一部で「女神が住む山」といわれています。
この日の女神は機嫌が悪かったようです。
図書館でみた大きな本の写真で我慢です。

ハルリンドウに似た花

今度はブルーの花が出てきました。
下でもみたハルリンドウに似た花です。
これも花は直径1cm以下です。
足元にたくさん咲いていました。
こんな小さな花から元気が貰えます。

登山道(2)

ここは風も強いので木も育たないようです。
ネパールの森林限界は標高4000mだそうです。
ここにも大きな木はありません。
岩陰にツツジに似た木がありました。
まだまだ硬い蕾です。
このあたりからだんだんと遅れる人が出てきました。


登ってきた方向

登ってきた方向を振り返ってみました。
比較的なだらかな道です。
確かにここに雪が積もればルートがわからなくなります。
目印が何もありません。
もう少し時期が早ければブータンヒマラヤが見えたことだと
思います。


ケルン

ケルンが積んであります。
ここが一つのピークのようです。
登山口を歩き出して1時間20分くらいでした。
途中2回ほど休憩をとっています。
標高は4200mくらいです。
今回はここまでで引き返しました。



下り道

下りは各自好きなように下ります。
特に登山ルートが決まっていません。
先ほどの花だけは踏まないよう足元に気をつけて
下りました。

ダルシン

たくさんのダルシンが出迎えてくれました。
ここを過ぎれば車が待っています。
下りは早く、約40分で降りてきました。
最後の人は1時間以上かかったようです。


サクラソウ(1)

パロの街に戻る途中で昼食です。
チェレ峠に登る時、車から降りて「チョモラリ」がぼんやり
見えた場所でした。
足元にたくさんサクラソウが咲いていました。
まだ咲き始めのようです。


サクラソウ(2)

ランチは朝食の時食べたパンにチーズを挟んだものでした。
パサパサしていて美味しいとはいえませんが、水と一緒に
流し込みました。
早々に食事を終えてサクラソウと遊びました。
茎が真っ直ぐ伸び、頂点に丸く花を咲かせています。
日本にもこのあたりから渡ってきたようです。
春の暖かい日差しを浴びて嬉しそうでした。
これからパロの街に戻ります。



◎付 録
ブルーベリー

ブルーベリーの花が咲き出しました。
山でみるクロマメノキはこのブルーベリーの原種
といわれています。
食べると同じような味がします。
表面の淡いピンクが春らしい色でした。

サルトリイバラ

赤い実がなります。
トゲがあり、これでサルを縛ると身動きができなく
なるそうです。
実際にサルをとったかどうかわかりませんが、トゲが
多いのでこのような名前がついています。
緑色をした小さな花がたくさん咲いていました。
里山を歩いていてよく見かける花です。











ブータンの旅(2-8)

2010-04-26 | 海外の旅
道路(1)

車はどんどん標高を稼いで行きます。
日本でいえば「○○スカイライン」というような
道路です。
大きな木も少なくなってきました。


道路(2)

道路はきれいに舗装されています。
道路工事は主にインド人がやっているそうです。
ブータンの人は農業は好きだが、建築や道路工事などの
肉体労働は嫌がるそうです。
途中でも道路工事をしている現場がありましたが、
働いている人はインド系の人達でした。


チェレ峠

チェレ峠に到着しました。
現地では「チェレラ」と呼んでいます。
「ラ」とは「峠」のことです。
ここは富士山より高い場所です。
慣れていないと高山病の恐れがあります。
ホテルを車で出発してから1時間40分でした。


標識

道路脇にはこんな標識も立っています。
標高が3988mと書いてありますが、私の腕時計に
ついている高度計では3800mくらいでした。
いずれにしても富士山より高いことには間違いないようです。
たくさんのダルシンが風に揺れていました。


峠のようす

黄色い標識の近くにはマニ車が1個あります。
また、左の壷のようなものはお祈りの時に使う道具の
ようです。
ススで真っ黒になっていました。

トレッキングルート

ここからトレッキングを開始します。
右奥に見えるピークあたりまで歩くようです。
なだらかな道のようですが、行ってみないとわかりません。
既に2名ほど体調不良を訴えて、車の中で待機することに
なりました。
高度が高いところでは無理してはいけません。
賢明な選択だったと思います。

ヒマラヤの方向

こちらがネパールの方向です。
条件がよければヒマラヤの山々が見えるそうです。
3月では気温が暖かく霞んでいます。
白い山のように見えたのは雲ばかりでした。
やはり山を見るには11月から1月頃がよいそうです。


ダルシンの林

登山道の入り口です。
ダルシンの林の中に入って行くようです。
気温は10℃くらいで、空気がひんやりしています。
これからゆっくり登って行きます。
途中で無理と思われる人は引き返すという条件付でした。
その場合は現地スタッフが必ず付いて下ります。

登山道(1)

標高が高いところでは急いではいけません。
ゆっくり深呼吸をしながら歩きます。
空気中の酸素濃度がかなり薄くなっています。
最初から途中で下りる積もりでスタートした人も
いたようです。


登山道(2)

日本の山のように歩くルートがはっきりついていません。
小さな草だけが生えています。
まだ枯れている状態でした。
時々、さわやかな風が吹いてきます。
ツアーリーダーはみんなの様子を見ながら行けるところまで
行って引き返す積もりのようでした。


展望

少し登ったところで振り返ってみました。
反対側にも道路が続いています。
インドに向かう道路のようです。
雨の心配はありませんでしたが、雲はなかなかとれません。
山の展望は無理のようです。

シャクナゲ

道の脇に少し植生がありました。
シャクナゲの木もありますが。ここではあまり大きく
なれないようです。
冬にはかなり雪も積もるようです。
日本での山のシャクナゲは毎年花をつけないようです。
2~3年に1度たくさん花をつけて翌年は休むようです。
花も毎年咲かせると疲れるようです。
もう少し登ります。







ブータンの旅(2-7)

2010-04-24 | 海外の旅
居間

外階段から2階に入りました。
靴は履いたままでよいとのことです。
すぐ突き当りが居間になっています。
大きなソファーが置いてありました。

寝室

その隣に寝室がありました。
家族構成は聞きませんでしたが、女性が1人いて
案内してくれました。
それにしても寒そうな部屋です。
この時期でも夜は氷点下になることもあるそうです。
暖房具などは見当たりませんでした。

王様の写真

寝室の隣に仏間がありました。
ブータンの家では1番よい部屋が仏間になるそうです。
8畳くらいの大きな部屋でした。
毎朝、食事も仏壇に供えてから食べるそうです。
神聖な場所なので、撮影は遠慮しました。

壁に現在(5代目)の王様の写真が飾ってありました。
今年24歳だそうです。
国民と同じ「ゴ」を着ています。
黄色い布は王様のシンボルだそうです。


3階の部屋(1)

3階の屋根裏は竹でできたハシゴがかかっているだけ
でした。
ガイドが「危ないから・・・」といって許可しません。
私だけ代表で登らせて貰いました。
作業場になっているようです。
窓はなく吹き抜けです。



3階の部屋(2)

なかなか広い屋根裏です。
床には藁が無造作に敷かれています。
穴があったら、ストンと落ちそうです。
穀物などもここに貯蔵するようでした。
下りてからみんなに説明してあげました。

家全体

家全体はこんな感じです。
2階には台所や食堂などもありました。
また電気がきているので、冷蔵庫や炊飯器なども
ありました。
風呂は使う習慣がないようです。
トイレもどこかにあるハズですが、聞きませんでした。
右に積んであるものは家畜の餌だそうです。


夕食メニュー

ホテルに帰って夕食です。
この日のメニューは肉と野菜です。
ブータンでは生き物は殺さないそうですが、
肉は干したものがインドあたりから入ってくるようです。
これは豚肉のようでした。
やはり自分で好きなだけ持ってきて食べます。


地酒

ブータンにも強い地酒があるそうです。
現地ガイドがどこかで探して出してくれました。
40度以上あるそうです。
全員が試飲していましたが、ほとんどの人が飲みませんでした。
残しては失礼だと思い、私がぜんぶ頂きました。
それほど強いとは思いませんでした。
香りのない焼酎のようでした。

朝食メニュー

一夜明けました。
広いベッドでぐっすりでした。
朝食メニューです。
3泊とも同じメニューでした。
お粥が美味しかったです。



パロ空港

この日はチェレという峠に行きます。
8時にホテルを車で出発しました。
途中からパロ空港が見えました。
ブータンで唯一の空港です。
建物も伝統的な姿をしています。


棚田

途中、棚田がきれいにみえるところがありました。
車から降りて撮影タイムです。
ここに水が張られたらもっときれいだと思います。
点在している家は農家のようでした。


かすかに見えるチョモラリ

峠に登る途中で1ヶ所だけチョモラリが見える
場所があるといって車を泊めてくれました。
もう1台の車は素通りしてしまいました。
確かにそれらしい山が見えましたが、かなり遠くです。
おまけにすっかりピンボケになってしまいました。
画面から離れて見てください。(笑

ブータンの旅(2-6)

2010-04-23 | 海外の旅
下り道

僧院をでて同じ道を帰ります。
途中にはたくさんのタルチョが風に揺れています。
やはりネパールやブータンに似合う風景です。
それぞれマイペースで歩いていました。

カフェテラス

1時間弱でカフェテラスに戻りました。
ここで少し遅めの昼食です。
かなり広い場所です。
周辺にテーブルがあり、好きなところに陣取って食事です。


食事メニュー

ここでも食事はバイキング方式です。
好きなものを好きなだけとってきます。
僧院の近くだけあって野菜中心の食材です。
先ずは3US$払ってビールを貰いました。
野菜は蒸しただけでしたが、意外と美味しかったです。

タクツァン僧院

タクツァン僧院に別れを告げてカフェテラスを
出発しました。
本当にすごいところに建てたものです。
登山の安全をしっかりお願いしてきました。

ダルシン

このように竿につけた経文旗を「ダルシン」と呼んでいます。
タルチョと同様、風に祈りを乗せているようです。
これもブータンの風によくマッチしていました。
パロの街が箱庭のように見えました。

キチュラカン

約1時間で登山口に着きました。
下りは早いです。
車でキチュラカンというお寺にきました。
ブータン最古のお寺だそうです。
ハナモモがきれいでした。

マニ車

お寺の周囲にはこのようなマニ車があります。
これを回して歩けばお経を唱えたことになるそうです。
チベットから伝わったもののようです。

マニ車

3人の女性が熱心に回しています。
インドあたりからきた旅行者のようです。
このお寺はチベットからきた偉いお坊さんが造ったそうです。
昔、チベット圏には大きな力を持った悪魔が住んでいたそうです。
その悪魔を抑えるために造ったお寺だそうです。
ここはその悪魔の左足にあたる場所だそうです。
なお、本尊は「千手千眼十一面観音像」でした。
内部を靴を脱いで拝観しましたが、撮影は禁止でした。

農家の見学

このお寺の近くに農家が見学できるということで
行ってみました。
歩いてすぐのところにあります。
入り口には藁が積んでありました。


脱穀機

通路に足踏み式「脱穀機」がありました。
日本でもこれを使って脱穀していました。
ここブータンではまだまだ現役のようです。



通路を入って裏手に回ると広い庭のようなところが
ありました。
奥に牛が飼われています。
ここでは牛も重要な労働力になるようです。
田んぼや畑はは牛を使って耕していました。


牛小屋

ブータンの家は3階建てになっています。
1階は牛などの家畜を飼う部屋です。
2階が住居になっています。
3階は収穫物を貯蔵したり、作業をする場所になっています。
夕方の訪問だったので、奥さんが牛を部屋に入れているところでした。
牛は昼間は外に出し、夕方になると建物の中に入れるそうです。
これから2階の居室をみせて貰います。

ブータンの旅(2-5)

2010-04-22 | 海外の旅

タルチョ

このようなタルチョが登山道にたくさんありました。
見ていて何となく厳かな気持になります。
ブータンの人の気持がわかるようでした。

ハグマの仲間

ハグマの仲間をみつけました。
日本にあるハグマは花のシベが大きくカールしています。
ここではほとんどストレートでした。
ハグマとは「白熊」と書き、ヤクの尻尾の毛で作られた
仏具のことです。
花が終わった後にできる実の姿が似ているからだそうです。
葉っぱがモミジの葉に似ていたので、モミジバハグマの
原種のような感じでした。
日本では秋に花が咲きます。




馬が上から下りてきました。
どのあたりまで行ったのでしょう?
ネパールのエベレスト街道ではたくさんのゾッキョに
出会いました。
人間には危害を加えないようですが、大きな角が体に
あたると何となく怖かったです。
「馬使い」は一番後ろにいて声をかけています。
静かに通り過ぎてくれました。


マキ割りの男性

マキ割りをやっている男性がいました。
挨拶をしたら、いきなり座ってポーズをとってくれました。
隣にいたのは奥さんのようです。
近くにくるよう手招きしていましたが、振り向いただけでした。
本当はマキ割りしている姿を撮りたかったのですが・・・
近くに住んでいる人でしょうか?
帰りにはもう姿がみえませんでした。


タクツァン僧院(1)

タクツァン僧院が目の前に迫ってきました。
17世紀にパドマ・サンババという高僧がチベットから
虎にまたがってきたとされています。
別名:「虎のねぐら」といわれています。
「タク」は虎、「ツァン」はねぐらという意味だそうです。
手前のタルチョが風ですっかり引き千切られています。


タクツァン僧院(2)

ここはブータン仏教の最大の聖地です。
ここに行くには崖のような階段を大きく下り、
また登り返さなければなりません。
1998年に不審火で手前に見える建物が全焼し、
2004年に再建されたそうです。
内部にはロウソクが常に灯され、お経を書いた紙があります。
不審火とはロウソクの火かも知れません。
再建には2~3年かかったようです。


シャクナゲ

下る途中に大きなシャクナゲの木があり、花が咲いていました。
花には手が届きません。
岩の上にも小さな建物があります。
ここもお坊さんが修行する場所のようです。



下ってきた道
下りてきた道を振り返ってみました。
上にみえる建物からジグザグに左の建物まで
下りてきます。
そこからは階段状の道を下ってきます。
雨の日は滑りそうな道でした。
以前はこのお寺には入れなかったそうですが、事前に届けを
出して許可を得れば入ることができます。
建物の内部は撮影禁止でした。


下り道

僧院の中はかなり複雑でたくさんの建物があり、それぞれに
仏様や仏教絵画がありました。
内部に入る時は荷物を外に置き、靴を脱いで入ります。
帽子をかぶっている人は脱帽し、会話も禁止です。
仏様の周りはグルグル回れるようになっていました。
約30分ほどお参りし、同じ道を戻ります。




入る時に通った門です。
石を積んでしっくいで固めてあります。
この僧院を再建する時は車で入る道を造って
ワイヤーを通し、材料を運んだそうです。
道路工事や街のビルなどはインドからの出稼ぎの
人達がやっているようですが、このお寺だけは
ブータン人がやったようです。




下り切ったところに大きな滝がありました。
この下を通る時、少ししぶきがかかります。
岩をなめるように落ちていました。
この水を浴びるのも修行の1つかも知れません。


マニ車

滝のすぐ近くに岩を掘って作られたマニ車がありました。
回す時は必ず右手で右回りにまわします。
小さく鈴のような音がしました。
登山口からこの僧院までは約3時間40分かかりました。
これからカフェテラスまで約1時間かけて戻り、昼食です。
それにしても素晴らしい僧院でした。
この僧院の中にはたくさんのお坊さんが修行しているそうです。
お坊さんもいろんな行事があり、なかなか忙しいそうです。
内部の様子をご紹介できないのが残念でした。
神聖な場所ということでご理解ください。


ブータンの旅(2-4)

2010-04-21 | 海外の旅
シャクナゲ

シャクナゲの大きな木がありました。
真っ赤な花が咲いています。
気温が高いのか、遠くが霞んでいます。
暖かくなると山が見えなくなるのは日本と
同じようです。

タクツァン僧院

少しずつ高度を稼いでいます。
タルチョ越しにタクツァン僧院が見えます。
まだまだ先は長いようです。


大きなマニ車

大きなマニ車があるところに着きました。
建物の彩色がきれいです。
ここも右回りに回ります。
気温は20℃くらいでした。

物売りの女性

ここにも物売りの女性がいました。
盛んに「ショッピング!」と声をかけています。
「買って行ってよ!」といっているようです。
しばらくは平らな道が続きます。

展望台

展望台に到着しました。
ここには小さなレストランがあります。
一般に「カフェテリア」と呼んでいるようです。
登山口をでてから1時間30分でした。
ここで大休止です。
帰りにここで昼食にするようなので、荷物を
置いて行ってもよいとのことでした。
僧院までまだまだ遠いようです。



パロの街
下にパロの街がみえます。
雲は春を通り越して夏雲のようです。
右から黒い雲が湧いてきますが、雨にはならないようです。
昔はこの展望台までしか、来ることができなかったそうです。



登山道(1)

カフェテリアに荷物をおいて登っている人も
います。
私は担いでいたほうが楽なのでそのままザックを
担いでいました。
緩やかな登りです。
右の2人の女性は横浜の「○○会」という山の会の
女性でした。
男性1人を含め、4人で参加していました。


タクツァン僧院

タクツァン僧院がだいぶ近くなってきました。
すごい絶壁に建っています。
ここからは歩くルートがまったく見えません。
最後は大きく登り返すようです。

タルチョ

たくさんのタルチョが風に揺れています。
風に乗ってお経が世界中に広まると信じられています。
この下を通ると何となくお坊さんの声が聞こえるようでした。


ハルリンドウの仲間

足元に小さな花が咲いていました。
ハルリンドウによく似た花です。
花の直径は1cmもありません。
日本のハルリンドウとは明らかに違う形を
していました。
この花には別のところでたくさん出会いました。


サルオガセ

白い物が木にたくさんぶら下がっています。
「サルオガセ」という着生植物です。
日本でも松の仲間によく着生しているのが見られます。
標高が3000m近くでも植生が豊富です。


登山道(2)

ジグザグした登りです。
ここにもタルチョがたくさんありました。
お経を広めると同時に登山の無事を祈ってくれて
いるようでした。
みなさん、マイペースでしっかり歩いています。
日差しが暖かく、Tシャツ1枚で丁度よかったです。



ブータンの旅(2-3)

2010-04-20 | 海外の旅
サクラ(1)

サクラが咲いていました。
ブータンで初めて見るサクラです。
ネパールでは秋に咲くサクラがあります。
ブータンは日本とあまり変わらないようです。
左奥に見えるのがホテルです。

サクラ(2)

近づいて見ました。
花が大きく葉っぱが出ています。
日本でいう「オオシマザクラ」のようです。
ヤマザクラの仲間でソメイヨシノの片親です。
まさかブータンで会えるとは思っていませんでした。
嬉しい出会いでした。


朝食メニュー

朝食時間ギリギリにホテルに着きました。
朝食もバイキング方式です。
パンにオムレツ、果物はバナナです。
赤米のお粥がありました。
梅干やコンブの佃煮はツアーリーダーの差し入れです。
日本から持ってきたようです。
お粥は美味しくてお代わりしました。
コーヒーはいつもブラックです。
これもお代わりできます。

フジの花

ホテルの横にフジの花が咲いていました。
日本では花が順番で咲きますが、ブータンでは順番は
ないようです。
標高は2300m以上ありますが、思っていたより
暖かいようです。
気温は15℃くらいにあがっていました。


登山口

今日は少しトレッキングします。
ホテルから車で20分くらいのところに登山口が
ありました。
既にたくさんの車があります。
トイレの設備がなく、青空トイレでした。
女性も少し離れた松林の中に入ったようです。




馬が何頭かいます。
途中までは平らな道なので、馬で行くこともできるようです。
軽くストレッチをしてこれから歩き出します。



タクツァン僧院

少し歩くと展望のよいところにでました。
右の丸い岩山の中腹に白い建物がみえます。
「タクツァン僧院」というお寺です。
「ええ~?あんなところまで行くの?」
女性の声が聞こえました。
あそこまで歩きます。
左から大きく巻いて登るようです。


登山道(1)

しばらくは松林の中を歩きます
道はよく踏まれています。
今回の参加者はご夫婦が2組、単独の男性が3名、残り11名は
女性でした。
女性も単独者もいましたが、2名ずつの参加者が多かったようです。
総勢18名という大所帯でした。


マニ車

立派な建物が建っています。
中には大きなマニ車があり、水の力で回っています。
下に水車が取り付けられていて、羽根に水を受けて
回転するようになっています。
このような水を利用したマニ車はネパールのエベレスト街道でも
たくさんありました。


物売りの女性

道の脇で何か売っている女性がいます。
いろんな装身具を売っているようです。
近くを通ると「ショッピング!」と小さな声でつぶやいていました。
こちらから聞けば応えてくれますが、値段はついていません。
それほど高いものではないようです。

登山道(2)

緩やかな登りが続きます。
少しずつ遅れる人もいますが、一番最後をブータンのガイドが
歩いています。
暖かい日差しが降り注いでいました。

現地女性

途中で女性が下りてきました。
近くに住んでいて街に行くようです。
声をかけたら、話し掛けてきました。
カメラを向けたら、快く応じてくれました。
言葉はわからなくても意思は通じます。
きれいな「キラ」を着ていました。

登山道(3)

これが今回の(私を除いて)全員です。
グループで歩く時は足に自信がない人が先頭を歩きます。
その人のペースに合わせて歩けば全員が遅れることがありません。
それほど急ではないのですが、やはり普段から歩いていないと
苦しいようです。

登山道(4)

登山口が標高2400mくらい、目的地が標高3200mです。
標高差800mを登ります。
標高が高くても日本の山のように緑がなくなることがありません。
高度に慣れていない人は標高2000mくらいから苦しくなるよう
ですが、ホテルに泊まっています。
一晩泊まれば体もその空気に慣れてくるハズです。
暑いくらいで、シャツ1枚で充分でした。


◎付 録

4月11日、高尾の植樹祭に参加してきました。
たくさんの花にも出会いました。
お時間のある時にご覧ください。







ブータンの旅(2-2)

2010-04-19 | 海外の旅
山岳道路(1)

首都ティンプーに別れを告げてパロに戻ります。
しばらくはこのような山岳地帯を走ります。
昔は道路が未舗装だったので、かなり時間もかかったそうです。
高速道路だそうですが、無料でした。


山岳道路(2)

山の斜面には大きな木がありません。
ブータンにもやっと春が訪れようとしているようです。
ブータンでも冬には雪が降るそうです。
雪が降ると学校も官庁も休みになるそうです。
家族でラーメンを作って食べるといっていました。


ホテル・シルバーパイン

ティンプーから約1時間30分でパロのホテルに
着きました。
まだできたばかりのホテルのようです。
立派な門がありました。
右の建物がホテルです。


部屋の中

3階の部屋が与えられました。
なかなか大きな部屋です。
この日からこの部屋で3連泊します。
1人ではもったいないような広さでした。

バスルーム

部屋の奥にバスとトイレ、洗面所があります。
お湯はヒーターで沸かしているので、タンクの分がなくなると
すぐに水になります。
ヒーターも弱いようでなかなかお湯がでません。
何度か水だけのシャワーで済ませました。
「お湯がでない!」とクレームをつけている人もいましたが、
山に行けば水さえ出ないところがあります。
その土地の事情をよく理解して行く必要があります。
洗濯ができたので、それだけでもよかったです。


テーブルと椅子

部屋の窓側には椅子とテーブルがあります。
横にドアがありテラスに出ることができます。
テーブルの上にはローソクが1本ありました。
夜、電気を消して灯すようです。
テレビもありましたが、一度も見ませんでした。


テラスからの眺め

テラスからの眺めです。
遠くに山が見えますが、夕方なので霞んでいます。
目の前に見える青い柱の門はまた別の入り口のようです。
学生がたくさん歩いています。


スクール

すぐ左が学校のようです。
下を女子学生の姿が見えます。
教室からはにぎやかな声が聴こえていました。


夕食メニュー

午後7時から夕食です。
やはりバイキング方式で好きなものを好きなだけ
持ってきて食べます。
今晩のメニューはパスタにジャガイモがメインです。
カキフライのように見えるものは鳥のから揚げです。
夜はビール2本と奮発しました。

ホテルの全景

一夜明けました。
6時モーニングコール、7時朝食、8時出発です。
いつも5時には起きていました。
モーニングコールが鳴るのを待って散歩に出かけます。
外からみたホテルの全景です。
3階の右奥が私が宿泊している部屋です。
奥に見える建物が学校の教室でした。
玄関横に見える車に乗って移動しました。
もう一台小さな車がありますが、どこかに行ったようで
姿が見えませんでした。

モモの花(1)

ホテルをでて坂道を下ってみました。
モモの花はきれいに咲いています。
どこかからニワトリの鳴き声が聴こえてきます。
ここは標高2340mです。
気温は8℃くらいで空気がひんやりしていました。


ノイバラ

白い花が咲いていました。
ノイバラです。
一般に「ノバラ」とも呼んでいます。
車で移動中にもたくさん見かけました。
木にたくさんのトゲがあるので、うっかり触ると
たいへんです。
清楚な感じがする花です。

パロの街

30分くらい歩いたところで引き返しました。
朝食の時間に間に合わなくなるからです。
遠くに見える家並みがパロの街です。
このあたりから下に降りて田んぼの中を歩けば行けそうです。
でも直接降りる道がありませんでした。


モモの花(2)

もう1本きれいなモモがありました。
太陽がだいぶあがってきているようです。
少しずつ明るくなってきました。
散歩中、何人かの人に会いました。
挨拶すると笑顔で挨拶が返ってきます。
クワを担いで畑仕事に行く人もいました。
日本の田舎を歩いているような感じでした。















ブータンの旅(2-1)

2010-04-18 | 海外の旅
中山道、美濃太田から美江寺宿まで歩きました。
ブータンの旅、第2部を続けます。


ゾンという建物

立派な建物が見えます。
ここは「ゾン」といって「行政とお寺」が一緒になっている
建物だそうです。
国王のオフィスもこの中にあるようです。
ブータンにはこのような「ゾン」が幾つかあるそうです。


ドウプトプ尼僧院

次に訪れたのがドウプトプ尼僧院」です。
ドウプトプとはブータンに鉄を伝えたタントン・ギャルボの
ことだそうです。
ブータンにたくさんの吊り橋を造ったことで有名なお坊さんです。
ここの本尊はタントン・ギャンボの坐像になっていました。
お寺に入る時は必ず脱帽で、おしゃべりは禁物です。


お年寄り

お寺の出口におばあさんが二人いました。
毎日ここにきてお参りしているようです。
お寺はブータンの人にとって交流の場にもなっているようです。
何か話し掛けていましたが、意味不明でした。


王様の住まい

先ほどの「ゾン」をもう少し広範囲にみました。
右に緑や赤の平屋の屋根が見えます。
その左端の上に木に囲まれた建物がみえます。
これが王様の住まいだそうです。
意外と小さいのに驚きました。
この手前にグリーンが広がっています。
ブータン唯一のゴルフ場で9ホールあるそうです。


図書館

次に訪ねたのは「図書館」でした。
建物は「ブータン様式」の立派な建物です。
中に入ってみます。

世界一大きな本

大きな本が展示してありました。
世界一大きな本だそうです。
縦1.52m、横2.13m、重さ60キロで
ギネスブックにも載っているそうです。
開いているところの山の写真はチョモラリ(7314m)
だそうです。
このあと行くチェレ峠から見えるそうですが、果たして
どうでしょうか?
図書館には経文が箱に入れられ、たくさん陳列されていました。


銀行と郵便局

ここは郵便局と銀行が一緒になっている建物です。
正面から入って右が郵便局、左が銀行です。
ブータンの切手は美しいことで有名だそうです。
花や小鳥などを描いたものもたんくさんありました。
銀行ではもちろん両替などもできます。


郵便ポスト

郵便ポストです。
ここから手紙を出せば1週間くらいで日本に届くそうです。
昔の日本のポストによく似ていると思いました。


紙すき工場

郵便局をでて少し山のほうに向かいました。
そこには「紙すき工場」がありました。
昔ながらの「手すき」で紙を作っているそうです。



紙の原料

紙の原料は「コウゾ」や「ミツマタ」です。
「ジンチョウゲ」も使うそうです。
皮を剥いで後ろの大きな釜で煮るようです。



紙すき

工場の中です。
若者が働いていました。
紙づくりの製法は日本とまったく変わらないようです。


働く女性

横で女性が柔らかくなった繊維を更に手で細かく
千切っています。
世間話をしながらやっていました。




すいた紙が積んであります。
この状態でまだ水分が90%あるそうです。
このあと機械にかけて水分を絞るようです。


紙すきの様子

工場の出口のほうからのようすです。
左奥に水分を絞る機械が見えます。
この機械で水分を絞り、そのあと天日で乾かすようです。
建物の奥に完成した紙があり、手紙や封筒に加工された
ものもあります。
お土産として買うこともできました。










ブータンの旅(1-11)

2010-04-15 | 海外の旅
タルチョの林

お寺から降りてタルチョの林に行ってみました。
たくさんのタルチョが風に揺れています。
ネパールで青は空、白は風、赤は火、緑は水、黄は大地を現すと
聞きました。
ブータンでも同じような意味だと思います。

ルンタ

白い布に馬の絵が描かれています。
ルンタといって「風の馬」だそうです。
手が届く高さにあります。
この下を通ると何となく心が豊かになったような
気がしました。

サッツァ

大きな木の根っこに何やら白い物が置いてあります。
あとでガイドに聞いたら、「サッツァ」という物だそうです。
108個作ってお供えすると願い事が叶うそうです。
土を焼き固めた物のようでした。

ブータンのスタッフ

ブータンでは「ドラゴントラベル」という旅行会社を利用します。
この日は他の国からも観光客がきていました。
右から2番目が日本語ガイド、4番目が運転手です。
3番目と一番右がもう一台の車のガイドと運転手です。
2台の車は日替わりでメンバーチェンジして乗りました。
一番左と右から2番目は他のお客のスタッフです。
みなさん、20代の気持よい若者でした。


マニ車

ドチュ峠から街に降りました。
次に向かったのが「メモリアルチョルテン」です。
入ってすぐ左に大きなマニ車がありました。
あとで寄ってみます。


メモリアルチョルテン

大きなチョルテンです。
たくさんの人がお祈りしながら廻っています。
手前には何度もしゃがんだり立ったりしながらお祈りして
いる女性がいました。
このチョルテンは1972年に3代目の王様が造ったそうです。


お祈りする女性(1)

大きなマニ車の下には座ってお祈りしている女性がいます。
朝早くからきてお祈りしているそうです。
小さなマニ車がみえます。
これは手に持って歩きながらお祈りする仏具です。


お祈りする女性(2)

もう1台の下にも座っていました。
左の女性は尼さんのようです。
お坊さんの衣装を着ています。
ここにくれば知った顔にも会えるようです。
マニ車の模様がカラフルできれいでした。

DRUKビール

メモリアルチョルテンをでて食堂に入りました。
ここで昼食です。
喉が渇いたので先ずビールを頼みました。
DRUKとは雷龍のことだそうです。
ビールには2種類ありましたが、最初からこれにしました。
スーパーストロング・・・「一番強い雷龍」です。
なかなか飲みやすいビールでした。
値段はどこに行っても3US$でした。


昼食メニュー

食事はバイキング方式です。
出ているものすべて持ってきました。
赤米、そば、ジャガイモが主です。
そばは粘りがありました。
ネパールでもそうでしたが、ジャガイモは美味しかったです。


モモの花

食後、動物園に行きました。
ここには珍獣がいるそうです。
車から降りて山道を歩きます。
モモの花がきれいでした。

ターキンの赤ちゃん

ターキンという動物の赤ちゃんです。
寒いのか2匹ピッタリと寄り添っています。
自然の中で育てられているようです。


ターキン

遠くにいた親が近くにやってきました。
ターキンとは牛と鹿を掛け合わせた動物だそうです。
ブータンの国獣になっています。
馬と鹿の掛け合わせでなくてよかったです。(笑)



ガイドが近くの草を与えました。
立派な角を持っています。
鼻のあたりは確かに鹿に似ています。
ブータンにだけしかいないそうです。
日本にくれば人気のもになると思います。


今日で第1部は終わりです。
今晩の夜行バスで名古屋に行きます。
明日(16日)と明後日(17日)、美濃太田から
先の「中山道」を歩いてきます。
帰りも夜行バスで18日の朝帰る予定です。
少し遅くなると思いますが、18日から第2部を開始します。
コメントの返事とみなさんのところにもご訪問できないと
思いますが、ご了解ください。


◎付 録
4月4日、三つ峠に登ってきました。
朝のうちは富士山がきれいでした。
お時間のある時にご覧ください。








ブータンの旅(1-10)

2010-04-14 | 海外の旅
たくさんのタルチョ

山の中にはタルチョがたくさん掲げられています。
それぞれに経文が書かれていて、風に吹かれて世界中に
仏教の教えを広めているそうです。
なかなか壮観でした。


細長いチョルテン

細長い塀のようになっています。
これもチョルテンの1つだそうです。
チベット、ネパール、ブータンとそれぞれ独特の形を
しています。


ブータンヒマラヤ

この奥に7000m級のブータンヒマラヤが見えるそうです。
しばらく待っていましたが、これ以上雲が取れませんでした。
ここは標高3150mの峠です。
時にはこんな日もあるのでしょう。


小さなチョルテン

この丘の上には小さなチョルテンがたくさんあります。
先代の王妃が2004年に108個造ったそうです。
仏教では108という数字がよく出てきます。
日本の除夜の鐘も108です。
四苦八苦の苦難を除く鐘だといわれています。
シク=36、ハック=72で合計108という話も
ありますが、どうでしょうか?

風に吹かれるタルチョ

チョルテンの丘を少し巻くように道路が続いています。
この奥まで行ってみました。
たくさんのタルチョが風に揺れています。
大きな木もたくさんあります。
ネパールに行った時、ネパールの森林限界は標高4000mくらいだと
聞きました。
日本では1500~2000mくらいが森林限界です。
ここもネパールと同じくらいだと思います。
標高が高くても緯度が低いので暖かいようです。


丘の上のお寺

小さなチョルテンがある丘と反対側の高台にお寺のような建物が
あります。
ここに行ってみました。
長い坂道を登った先に階段が続いていました。
階段の両側に黒く煤けた壷のようなものがあります。
儀式の時、ここで何かを燃やすようです。
右奥に大きなシャクナゲの木が立っています。


ドチュ峠

振り返ってみると、峠全体はこんな感じです。
右奥の林にタルチョがたくさんあります。
あとでもう一度行ってみます。
正面奥の丘に108個の小さなチョルテンがあります。
天気はなかなか回復しません。

若者

階段の途中に若者が座っていました。
この日の気温は20℃近くありました。
日向ぼっこでもしているようでした。
英語で話しかけるとこのお寺のことをいろいろ
説明してくれました。
外部の写真は撮ってもよいが、内部はダメということでした。
写真撮影にも快く応じてくれました。
なかなか礼儀正しい若者でした。


アンテナ

お寺を回る時は必ず右回り(時計回り)です。
裏側に回ると大きなアンテナがありました。
電気はソーラーシステムでまかなっているようです。
ここからもブータンヒマラヤが望めるようですが、
こんな状態でした。
心眼でみるしかないようです。

彩色豊かなお寺

お寺の正面です。
柱の隅々まできれいな模様が描かれています。
内部の壁にもたくさんの絵があります。
なかなか立派なお寺でした。


シャクナゲの大木

階段の横にあったシャクナゲの木です。
近くでみるとカメラに全体が収まりません。
このような木がたくさんあって花が咲いていると
なかなか壮観だと思います。
遠くからみてもきれいでした。


サクラソウの群落

お寺のすぐ横の雑草の中にはサクラソウが群生して
いました。
花が茎の頂点に集まり、丸いカンザシのようです。
雑草に負けまいとして茎を長く伸ばしていました。
まだ集合まで時間があるので、もう少し散策します。



◎付 録
4月2日、羽村から拝島までウオーキングしました。
多摩川のサクラ並木がきれいでした。
お時間のある時にご覧ください。





ブータンの旅(1-9)

2010-04-13 | 海外の旅
ヤクの乳の固形物

これがヤクの乳を干した物です。
誰かが買って分けてくれました。
膝の上に乗せて撮りました。
1cm角で長さは5cmくらいあります。
とても硬くて噛み切れません。
ガイドが「口の中に入れていると柔らかくなる」と
教えてくれました。
しかし、味もなくなかなか柔らかくなりません。
テッシュに包んで「お持ち帰り」になりました。


ドチュ峠

ホテルから約1時間20分でドチュ・ラ(峠)に着きました。
標高3150mです。
ここからガンカールプンズム(7570m)やマサ・カン(6800m)
などのブータンヒマラヤが見えるということでした。
しかし、雲が多くそれらしき山は見えませんでした。
この壷のような物は「お祈り」する時に使う物のようです。



チョルテン

ここには大きなチョルテンがあります。
この形はブータン独特のものです。
右下はそのミニチュア版のようです。
左奥にもたくさんのチョルテンが並んでいます。


シャクナゲの木


この峠で約1時間のフリータイムです。
少し峠の下に降りてみました。
真っ赤なシャクナゲが咲いていました。
ネパールのアンナプルナに行ったのは1昨年の暮れです。
「3月にくれば山全体がシャクナゲの花で真っ赤になる」と
ガイドが話していました。
ブータンはネパールのすぐ隣の国です。
多少は期待していましたが、早速出会えて嬉しかったです。


シャクナゲとタルチョ

道はありませんでしたが、少し降りて見ました。
目線でみえるところに花があります。
風に揺れているタルチョを入れて撮ってみました。
「お気に入り」の1枚です。
夜、雨が降ったようで少し濡れていました。


シャクナゲの花(1)

かなり大きくて真っ赤な花です。
赤いシャクナゲはネパールの国花だそうです。
最初、ブータンでも国花にする予定だったそうですが、
ネパールが先に国花にしたので、別の花にしたそうです。
ブータンの国花はブルーポピー(青いケシ)だそうです。
7月頃咲くということでした。
中国の奥地にも咲く場所があります。
いつか会いに行きたいと思っています。

シャクナゲの花(2)

ここは少し斜面になっています。
登山靴を履いているので、どんどん入れます。
赤いボールが浮かんでいるようでした。
野生のシャクナゲはたくましく思えます。

シャクナゲの花(3)

日本で見るシャクナゲは淡いピンクか白い色が多いです。
ネパールで会えなかっただけに嬉しかったです。
かなり大きな木になるので、こんなに近くで見られたのは
ここだけでした。


サクラソウ

足元にはサクラソウが顔を出しています。
「私も見てよ!」といっているようでした。
咲き始めは淡いムラサキ色をしています。
雨に濡れた女の子のようでした。


ジンチョウゲ

シャクナゲが咲いていた同じ山の中に咲いていました。
野生種のジンチョウゲです。
日本の花もネパールやこのブータンあたりからきたものが
多くあるようです。
真っ白に雪が積もったように見えました。



ここは標高が3000m以上あります。
雪もたくさん積もるそうです。
シャクナゲの木もあまり大きくはなれないようです。
ネパールのシャクナゲは10m以上ありました。
山全体がシャクナゲに覆われていました。
ネパールでも姿も見たいと思いますが、先ずはここで
満足しました。


シロバナヘビイチゴ

帰り際に白い小さな花を見つけました。
シロバナヘビイチゴです。
日本でも2000m以上の高山に咲いています。
夏山で時々会うことがあります。

栽培されているイチゴの原種とされています。
ヘビイチゴという名前がついていますが、食べられます。
思いがけない出会いでした。



◎付 録
3月30日のウオーキングです。
今朝、アップしようと思いましたが、デジブックがメンテ中でした。
お時間のある時にご覧ください。