山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カムチャッカの旅(その4)

2008-08-02 | 海外の旅

12時15分に青空市場を出発しました。(時間は現地時間です。)
しばらくは舗装道路でしたが、30分くらいすると車の揺れが激しくなりました。
悪路に入ったようです。
1時間くらい走ったところで停車しました。
「トイレ休憩」のようです。
女性は右、男性は左と別れて「青空トイレ」を利用しました。
車はいつの間にか川の中を走っていました。

立っている女性は日本語ガイドです。
大学で日本語を勉強しているといっていました。
ビックリするくらいきれいな顔立ちをしています。
ロシア人は若い時と大人になってからでは大きな差があるようです。



この川は雨が降ると水が流れるそうです。
多少の水でもこの車は走れる構造になっているようです。
道路でないので、ガスがかかったりすると方向が分からなく
なるようです。
ベテランドライバーだったので安心して乗っていました。



いつの間にか蚊が侵入していました。
すぐ横の窓に止まったので、手で叩いたら一発でダウンしてしまいました。
日本にいる蚊の3倍くらいありました。
朝、ロッジの周りを散策している時に10ヶ所以上刺されました。
蚊はどこに行っても嫌われ者ですね。



約2時間車に揺られてベースキャンプに到着しました。
ガスがかかっていて周りは何も見えません。
これがレストラン(食堂)です。
長いテーブルが並んでいて、そこで出されているものを食べます。
時間は午後2時近くでした。
とりあえず、小屋に入って荷物を置いてから、ここで昼食です。



宿泊小屋です。
コンテナを改造したようなもので中に二段ベッドが並んでいます。
1棟に10人入れる構造になっています。
今回は男性7名、女性5名でした。
それぞれ割り当てられた小屋に入りました。
番号を覚えていないと他所に入ってしまいます。




ここが洗面所です。
それぞれのタンクに水が入っています。
あまりきれいな水ではありません。
手洗いぐらいはできそうです。

山ではマグカップ1杯の水があれば歯磨きと洗顔ができます。
食堂でミネラルウオーターは自由に飲めました。
帰りにコップ1杯の水を持って出てそれですべて済ませました。




いきなり肉料理でした。
ご飯はボロボロしていてスプーンでないと食べられません。
おまけに「芯(しん)」がありました。
ここは標高900mくらいです。
日本からみれば2000mくらいの標高になります。
うまく炊けないのかも知れません。
これにスープがつきます。
パンは適当に置いてあって自由に食べれますが、こちらも
ボロボロで美味しくありません。
容器は薄いプラスチックですべて使い捨てのようでした。



小屋の周りを走り回っている動物がいました。
ガイドが「ジリス」だと教えてくれました。
動きは素早いですが、時々近くまで来て愛嬌を振りまいています。
小屋の周りにたくさんの穴がありました。
どうやらそこが住処のようでした。



小屋の内部です。
2段ベッドが10個あります。
私は一番奥の下を利用しました。
上は空いています。
寝袋は持参しましたが、結構きれいだったので敷いてあるものを
利用しました。
持参した寝袋は枕になりました。




トイレです。
小屋から100mくらい離れた場所にありました。
これは男性用で女性用はこれから3mくらい離れたところにあります。
昔の「落とし式」で板の間に穴が切ってあるだけのものです。
物を落としたら回収は不可能でしょう。
夜は懐中電灯が必要でした。
扉のロックがかかっているところは空いている証拠になります。
日本の山小屋のほうが進んでいるように感じました。




晴れていれば右奥にアバチャ山が見えるハズです。
この日は雲が取れませんでした。
明日が登頂日になります。
朝までに何とか雲が取れて欲しいと思いました。


インデアン・ペイント・ブラシ

まだ寝るには早かったので小屋の周りを散策しました。
晴れていれば午後10時頃まで太陽が出ています。
足元に変わった花が咲いていました。
「インデアン・ペイント・ブラシ」というそうです。
ロシア語では別の呼び方があるようです。
単に「ペイント・ブラシ」と呼んでいました。
小屋の周りはお花畑でした。
日本ではロープが張り巡らされていますが、このにはそんなものは
ありませんでした。


エゾタカネヤナギ

これもたくさん群生していました。
ここに来る前に登った「草津白根山」にもたくさんありました。
タカネヤナギだけでもよさそうですが、カムチャッカなので
頭に「エゾ」がつくようです。