山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北ア・薬師岳(その7)

2008-08-29 | 北アルプス
トウヤクリンドウ

トウヤクリンドウです。
カムチャッカでも見かけました。
この花はなかなか開いたところを見せてくれません。
開かないで枯れてしまう花もあるようです。
緑色をした筋がきれいでした。


ヤマハハコ

かなり低いところから高山まで咲いています。
この花はまだ蕾が多いようでした。
一つ一つの花は小さく、花びらが造花のように見えます。
歩いていてもよく目立つ花です。



キオン

平地の湿原などでよくみることができます。
舌状花が5枚で葉っぱに不揃いな鋸歯があります。
高山ではあまり会うことがありません。
ここでもこの1輪だけでした。



タテヤマアザミ

タテヤマアザミの蕾です。
この花は立山の特有種です。
葉っぱに鋭いトゲがあります。
これからきれいな姿を見せてくれることでしょう。


イブキジャコウソウ

ピンク色のかわいい花です。
マット状に群生することが多い花です。
ここではガンコウランの間から少しだけ顔を出していました。
近づいてみると甘い香りが漂っていました。




ザラ峠あたりからの展望です。
前方の山にジグザグした登山道がみえます。
ここから大きく下り、その後は上りになるようです。
山の頂上にはガスがかかり全容を見せてくれません。
夏山ではよくあることです。




ヤマハハコの群生です。
この花はこんな姿でたくさんの仲間と咲いていることが多いです。
ガスでしっとりと濡れていました。
もっと葉っぱが細いとホソバヤマハハコになります。




チングルマの穂です。
花が終わるとこんな姿になります。
子供が持って遊ぶ風車に似ています。
花が終わって穂が開く前の姿もおもしろい形をしています。
この中にも幾つかその姿がみえます。



クルマユリ

クルマユリです。
葉っぱがクルマタイヤのように丸く輪生しています。
カムチャッカでは平地で咲いていました。
お花畑でも一段と存在感がある花です。




ハクサンコザクラ

五色ヶ原の小屋が近くなると木道がでてきます。
その途中に咲いていました。
昨年は白馬の鑓温泉の下りで群生している姿に出会いました。
ピンクの絨毯を敷き詰めたようでした。
今年は白馬で大きな事故が2件もありました。
来年から何らかの通行規制があるようです。




五色ヶ原山荘に到着しました。
入口で他のメンバーが出迎えてくれました。
時間は午後3時です。
室堂を出発してから丁度7時間の歩程でした。
受付を済ませ、早速ビールです。
昔ここから黒部湖に降りたことがあります。
その時はここを素通りしました。
この日は我々だけで個室を与えられました。
布団1枚のスペースがあり、ゆっくり休むことができました。
夜行バスの疲れもあったのでしょう。
夕食が終るとすることもないので早々に就寝しました。