山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥穂高岳・前穂高岳(1-7)

2009-08-31 | 北アルプス
注目された選挙が終わりました。
新しい日本に期待します。

本谷橋

吊り橋が見えてきました。
本谷橋です。
横尾山荘を出発してから1時間10分でした。
ここで小休止です。



いつもならこの橋を渡って対岸で休息します。
しかし、今回は手前で休みました。
橋を渡ったところに赤いものがみえます。
ナナカマドが紅葉しているようでした。

標 識

ここは標高1800mです。
こんな標識がありました。
最近、北アルプスには韓国からの登山者がたくさんきています。
標識にもハングル文字が書かれていました。


新しい橋

吊り橋の上流側を見ると新しい橋が架かっていました。
昨年きた時にはなかった橋です。
「お急ぎの方はこちらをどうぞ!」というような
案内板がありました。



それほど急いではいませんでしたが、新しい橋を渡ることに
しました。
揺れる吊り橋が嫌いな人にもよさそうです。



仮設の橋のようですが、しっかり固定されていました。
水量が多く、ゴーゴーと大きな音を立てて水が流れています。
しぶきが飛んできて冷たいくらいでした。


登山道

橋を渡ると石がゴロゴロした登山道が続きます。
ここから涸沢まではこのような道の連続です。
浮石に注意しながら登りました。


ミヤマキオン

里に咲くキオンの高山種です。
ハンゴンソウに似ていますが、葉っぱが違います。
キク科の多年草でかなり遅くまで咲いているようです。

ミネカエデ

カエデの仲間です。
花が終わった後の種がプロペラのような姿をしています。
風に吹かれてかなり遠くまで飛びます。
これも植物の智恵のようです。

登山道

歩いてきたほうを振り返ってみました。
このあたりは道幅がありますから、降りてくる人との
すれ違いも楽にできます。
左側は深い谷になっています。
すれ違う時は山側に待っているのがルールです。
ザックがぶつかって転落するのを防止します。

ホツツジ

登山道の脇に咲いていました。
3枚の花びらがクルッと外に曲がっています。
花柱が真っ直ぐ伸びているのが特長です。



咲き始めは花の先端がピンク色をしています。
花の命は短いようです。
谷川の足場が悪いところに咲いていたので、
なかなかきれいに撮らせてくれませんでした。
ツツジの仲間ですが、あまり背丈は大きくなりません。
せいぜい50cmくらいまでのようです。
かなり群生していました。



◎付 録

今日で8月も終わりです。
8月13日、「関東ふれあいの道」を歩いてきました。
かなり暑い日で、バテバテになりました。
デジブックでご覧ください。





奥穂高岳・前穂高岳(1-6)

2009-08-30 | 北アルプス
登山道

前日の雨で登山道に水溜りができています。
朝方までかなり降っていました。
今年の夏は雨が多く、夏山も幾つかキャンセルになりました。
もう降って欲しくないです。

マイヅルソウ

マイヅルソウの実です。
最初はこのようにウズラのタマゴに似ています。
しばらくすると真っ赤になります。
小さな花からこんな実ができるのも不思議です。

ゴゼンタチバナ

加賀の白山にある御前峰で最初に発見され、この実がタチバナに
似ているのでこの名がついています。
やはり小さな花が固まって咲きます。
マイヅルソウとも仲がよいようです。

屏風岩

左手に屏風岩が見え隠れします。
この岩を大きく巻くように登山道がついています。
もう少し行くともっと大きく見えます。

登山道

本谷橋まではほぼ平坦な道です。
時々爽やかな風が吹き抜けます。
もう雨の心配はなさそうです。
快適に歩きました。

ヤマウド

ヤマウドの花が終わって種ができていました。
ネギボウズのような白い花が咲きます。
春の若芽は山菜として重宝されます。
入笠山でたくさん収穫し、そのまま皮を剥いて食べたことを
思い出しました。

屏風岩

屏風岩が更に大きく見えました。
名前の通り大きな屏風のようです。
太陽の光に輝いていました。

タケシマラン

ランという名前がついていますが、ユリ科の植物です。
夏に小さな花を咲かせますが、葉っぱに隠れて上からではわかりません。
真っ赤な実が光輝いていました。
オオバタケシマランというのもあります。
オオバタケシマランは花柄がクルリと曲がっているので
区別できます。

ツバメオモト

葉っぱがオモトに似ていて、実の色がツバメの頭に似ているそうです。
夏に白い花が咲きますが、花が終わると茎がどんどん伸びます。
少しでも遠くに種を飛ばす智恵のようです。
風に揺れてなかなかピントが合いませんでした。



屏風岩がかなり姿を変えてきました。
左に大きくそびえているのは「屏風の頭」と呼ばれています。
その右手に一筋の滝が流れています。
このルートを何度か歩いていますが、滝を見るのは初めてです。
数日雨が多かったので、現れた滝のようでした。

ソバナ

ツリガネニンジンに似ていますが、ツリガネニンジンは輪生します。
ツリガネニンジンは柱頭が花びらから飛び出しますが、これは飛び出しません。
「岨菜」と書き「岨(そば)」とは「山奥の粗末な道」という意味だそうです。
上高地でたくさん見られる花です。
もうすぐ本谷橋に到着します。


奥穂高岳・前穂高岳(1-5)

2009-08-29 | 北アルプス
室 内

横尾山荘は昨年来た時は工事中でした。
完成して丁度1年になるそうです。
1部屋8名の男女相部屋です。
2段ベッドになっていました。
女性が5名でしたので、入り口の上の段(108)に入りました。
カーテンがあり、プライバシーは守られます。
布団はふかふかで、真っ白なシーツもありました。
これなら快適に眠れそうです。


廊 下

廊下です。
まるで旅館のようです。
部屋の入り口には山の名前が書いてあります。
トイレも水洗できれいでした。


ミーティングルーム

ミーティングルームです。
畳の匂いがまだしていました。
他にテーブル席の談話室があります。
そこで飲み食いができます。
テレビもあり、ずっと天気予報を流していました。

階 段

階段を上がれば2階に行けます。
上も同じような造りになっています。
左に行けば玄関や談話室、食堂があります。
清潔感あふれる小屋でした。

夕 食

夕食メニューです。
サケのあんかけがメインです。
こんな山奥で魚が食べられるとはビックリしました。
ご飯と味噌汁はおかわり自由です。

朝 食

朝食メニューです。
焼き魚(サバ)がありました。
オクラの刻んだものが美味しかったです。
横尾山荘の収容人数は250名だそうです。
山の小屋は予約など必要ないところが多いですが、ここは
しっかり予約しないとダメなようです。
また無断でキャンセルするとキャンセル料を請求されるようです。
宿泊料は1泊2食付で¥9500でした。

横尾大橋

6:30出発です。
外に出てみました。
雨は止んでいます。
天気予報ではよいほうに回復するようでした。
既に出かけている人もいます。

槍ヶ岳と蝶ヶ岳との分岐

山荘の裏手に回ってみました。
分岐があります。
左に行けば槍ヶ岳、右に行けば蝶ヶ岳に登れます。
槍ヶ岳に向かう途中にある槍沢ロッジにもお風呂が
ありました。
夜行バスできて朝上高地を出発すれば槍沢ロッジまで入れます。
昔、槍ヶ岳に登った時はこのロートで登りました。

蝶ヶ岳には徳沢園からと徳本峠(とくごうとうげ)越えのコース、
燕岳~常念~蝶ヶ岳のコースの3回登っています。
このコースが一番長く、11時間かかりました。
1人だけの夕食にうなぎが出たのは嬉しかったです。

出 発

いよいよ我々も出発です。
天気が回復するというので、雨具はつけていません。
この日の宿の穂高岳山荘までは7時間くらいのコースです。
気温は10度くらいでひんやりしていました。


吊り橋

きれいな吊り橋です。
ほとんど揺れません。
朝方まで雨が降っていました。
しっとりと濡れています。

梓 川

橋の真ん中で上流を眺めてみました。
雲が流れています。
川の水は冷たそうでした。



下流側です。
山肌に朝日が当たっています。
青空も少しでてきました。
よい天気が期待できそうです。
足取りも軽く歩き出しました。

奥穂高岳・前穂高岳(1-4)

2009-08-28 | 北アルプス
梓川

更に奥に進みます。
梓川もこのあたりになると水量が少なくなります。
表面には見えませんでしたから、地下に潜っているのかも
知れません。
雨が止んで青空が見えてきました。
これから天気は回復してくるようです。

オオハナウド

オオハナウドが咲いていました。
シシウドによく似ていますが、外側の花が大きいので見分けられます。
中の小さな花も1つずつが個性があってかわいいです。
全体が大きいのでよく目立ちます。

センジュガンピ

ナデシコ科の植物です。
5枚の花びらの先端が浅く切れ込んでいます。
栃木の日光にある中禅寺湖の千手が浜で発見され、花がガンピに
似ているそうです。
しかし、ガンピの花はミツマタのような花でとても似ているとは
思えませんでした。
上高地には多い花で、いつも出会うのを楽しみにしています。
本州中部以北に分布しているそうです。


ヨツバヒヨドリ

花の先端が筒のようになっていて、オシベが飛び出しています。
よく見るとおもしろい姿をした花です。
この筒の奥に蜜があるようです。
アサギマダラという蝶が好む花です。

ヤマホタルブクロ

ホタルブクロとヤマホタルブクロの違いはガクをみるとよくわかります。
ホタルブクロのガク片にはその間に反り返った付属物があります。
ヤマホタルブクロにはそれがなく、こんもり盛り上がっているだけです。
また、ヤマホタルブクロは本州中部地方から北の比較的標高が高い
ところに咲いています。
里で見られるのはホタルブクロと思って間違いないようです。
どちらも白い花もあります。


ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナが赤い実をつけていました。
これを見ると白い花びらのように見えるのはガクだということが
よくわかります。
実がなる頃にはガクは消えてしまうようです。

屏風岩

左手に大きな山が見えてきました。
屏風岩と呼ばれています。
この山を大きく回って涸沢に行きます。
山には激しく雨が降っているようでした。

横尾山荘

横尾山荘に到着しました。
徳沢園から丁度1時間でした。
コースタイムでは上高地からここまで3時間です。
徳沢園で30分も休んだ割にはほぼコースタイムで着きました。
今回のメンバーは足が揃っているようです。
今晩はここで宿泊します。

横尾大橋

小屋の横には大きな橋がかかっています。
明日はこの橋を渡って涸沢(からさわ)に向かいます。
たくさんの人が入るようです。

標識

小屋の前の広場に指道標がありました。
ここから槍ヶ岳と上高地まで同じ距離のようです。
でも上高地からここまではほぼ平坦な道です。
槍まではかなりの登りになります。



別の角度から見ました。
涸沢(からさわ)まで6キロとあります。
普通に歩けば3時間半くらいで歩けるようです。
とりあえず小屋に入って受付で宿泊の手続きをし、
夕食までの時間を過ごすことにしました。

奥穂高岳・前穂高岳(1-3)

2009-08-27 | 北アルプス

梓川

明神を過ぎて20分くらい歩くと梓川がみえてきます。
このあたりは広い河原になっています。
遠くの穂高連邦は雲の中でした。

オクトリカブト

トリカブトがでてきました。
「ある事件」であまりにも有名になりました。
咲いている場所によっていろんな名前があります。
花が雅楽の奏者が被る帽子に似ているのでこの名があります。


キャンプ場

右手が開けてきました。
徳沢園の前にあるキャンプ場です。
その昔は牧場だったそうです。
幾つかテントが張られていました。
大きな木が歴史を物語っています。

徳沢園

立派な小屋です。
数年前に1度泊まったことがあります。
入り口にあるスペースでは美味しいコーヒーが飲めます。
雨は小降りになっていました。
明神からコースタイムで1時間ですが、50分で着きました。

氷壁の宿

隣にもう一つ玄関があります。
「氷壁の宿 徳澤園」という看板が掲げてあります。
ここは井上靖の小説でも有名になりました。
キャンプや宿泊はこの玄関を入ったところで申し込みます。


新村橋

徳沢園で休憩し、また歩き出しました。
しばらくすると小さな橋が現れました。
ここから入れば「パノラマコース」を通って涸沢に出られます。
かなり荒れている場所があり、上級者向けのコースです。
昨年の夏、涸沢から歩いてここに出てきました。
登山道が大きく崩れているところが数ヶ所ありました。


ノリウツギ

春から夏にかけて咲く花です。
今年の夏は雨が多かったので、春が残っていました。
装飾花の中の小さな花はまだ蕾でした。
昔は木の皮から「糊」をとったそうです。

アキノキリンソウ

低山から亜高山帯に咲く花です。
小さな黄色い花を散穂状につけます。
夏の終わりから秋にかけて咲いています。
これからまだまだ出会えます。

シラヤマギク

夏から秋にかけて咲くキク科の植物です。
ヨメナに対してムコナと呼ばれ、若菜は食べられます。
これからキク科の花が多くなり、なかなか見分けが難しいです。
低山ではノコンギクも咲き出します。




かなり広い登山道です。
川の中のケショウヤナギがよく目立ちます。
雨は降ったり止んだりを繰り返していました。
しかし、傘を差すほどではありませんでした。
雨具を着て歩いている人も多かったです。

コウシンヤマハッカ

シソ科の花が目立つようになってきました。
ヤマハッカの仲間です。
ハッカといっても特に香りはしません。
小さな紫色の花がたくさんついています。
道の脇に群生していました。


ヤマハハコ

山に咲くハハコグサの仲間です。
まだ蕾でした。
白い花びらが貝殻のようで、きれいです。
この先まだまだ会えると思います。
横尾山荘までもう少しのようです。





奥穂高岳・前穂高岳(1-2)

2009-08-26 | 北アルプス
ハンゴンソウ

黄色い花が咲いていました。
葉っぱが深裂しています。
キオンに似ていますが、キオンとは葉っぱが違います。
反魂草と書き、魂を呼ぶ花といわれています。

カニコウモリ

この花もたくさん咲いていました。
葉っぱがカニの甲羅に似ていて対になっている姿をコウモリに
例えたようです。
花びらの先端がカールしていておもしろい姿です。
このあとまだまだ出てきます。

オオバコウモリ

カニコウモリに似ていますが、葉っぱの姿が違います。
この花もたくさんありました。
いずれもコウモリソウの仲間です。

クロクモソウ

薄暗い道端に咲いているので、少しボケています。
葉っぱが雲のような姿をしています。
花は濃いムラサキ色です。
小さい花が風に揺れていました。

ノリクラアザミ

上高地ですが、「ノリクラ」という名前がついています。
葉っぱにアザミのような切れ込みがなく、トゲもありません。
上高地独特のアザミのようです。
かなり大きくなる花です。


明神館

明神に着きました。
コースタイムではかっぱ橋から1時間ですが、歩くピッチが
早く、50分で着きました。
時間に余裕のある観光客はここまで歩いてきます。
この日はここまできている観光客は少なかったようです。
ここで宿泊することもできます。


キバナノヤマオダマキ

ヤマオダマキの仲間で花が黄色いのでこの名がついています。
八ヶ岳にも多い花です。
ここは標高1600mくらいです。
里で咲くオダマキと比べて距が曲がっていないのが特長です。



建物を右にして見ています。
ここをまっすぐ行けば明神池があります。
その近くに小さな祠があります。
穂高神社の奥宮になっています。
穂高神社は穂高駅の近くにあります。
穂高駅は燕岳(つばくろだけ)の下車駅になっていますが、
いつも時間がないので神社に寄ったことがありません。
そのままかっぱ橋まで歩けます。
ここまでくるには最低2時間の余裕がないとダメですね。




更に梓川に沿って進みます。
川に中に立っている木は「ケショウヤナギ」です。
やはりここ特有の木です。
山には深く雲が垂れ込めていました。




小さな池がありました。
いつもここを通るたびに立ち止まって眺めます。
水が透明できれいでした。


クサボタン

葉っぱがボタンの葉に似ています。
花びらがカールしているのですが、これはもう咲き終わりのようです。
花びらが散ると綿毛が出てきます。
やはり上高地に多い花です。

ヨツバヒヨドリ

葉っぱが4枚輪生しています。
花はヒヨドリバナそっくりです。
アサギマダラという蝶が好きな花ですが、この日は見かけませんでした。
渡り蝶なので、もう飛んで行ったのかも知れません。
このあたりはほとんど平坦な道が続いています。
次の目的地、徳沢園まではもう少しのようです。

奥穂高岳・前穂高岳(1-1)

2009-08-25 | 北アルプス
21日~23日の日程で奥穂高岳・前穂高岳に行ってきました。
天気にも恵まれ、素晴らしい山行でした。
2部に分けてご紹介いたします。

沢渡(さわんど)駐車場

今回の参加メンバーは12名です。
私は近くのメンバー4名と車で行きました。
残りは新宿から直接バスで上高地に入ります。
上高地はマイカー規制されていてここまでしか入れません。
この駐車場でタクシーに乗り換えます。




少し雨が降ってきました。
ここから上高地まではトンネルが多いです。
前を走っている車は別のところに行くようです。


釜トンネル

新しくなった釜トンネルです。
冬の上高地をスノーシューで歩いたことがあります。
ここからトンネルの中を歩きました。
傾斜が11%あります。
車は通行止めになりますが、人間は歩いて入れます。
冷たい風が吹き抜けていました。



上高地までは狭い林道が続きます。
平日は観光バスが直接入れるようです。
タクシーの前を1台走っていました。

バスターミナル

上高地バスターミナルです。
午前10時30分に到着しました。
正面の建物は下がお土産屋さん、上が食堂になっています。
新宿からくるバスは12時に到着する予定です。
手前にみえる石積みからは蛇口がたくさん出ていて、
美味しい水が飲めます。
ここで水を補給し、ザックに詰めました。
少し早かったですが、食堂で昼食をとりました。



駐車場には観光バスが駐車していました。
雨にもかかわらずたくさんの観光客が訪れています。
今年の夏は雨が多く、例年より3割くらい少なかったようです。

かっぱ橋

新宿組みと合流し、昼過ぎにスタートしました。
バスターミナルから歩いてすぐのところに「かっぱ橋」が
あります。
雨は小降りになっています。
橋の上にはたくさんの観光客がいました。
見上げている方向に穂高蓮峰が見えるハズですが、
この日は生憎雲の中のようでした。



きれいな清流が流れています。
雪解け水なので、かなり冷たいです。
昔、かっぱ橋の下に降りて水の中に足を入れてみたことが
ありますが、3分と我慢できませんでした。


ビジターセンター

少し歩くとビジターセンターがあります。
この中には上高地に関するいろんな展示物もあります。
スタッフが常駐していて、対応してくれます。
今回は素通りでした。

小梨平

ここは小梨平と呼ばれているところです。
テントを張ってキャンプもできるようです。
黄色いテントは常設のテントです。
この日はお客さんもいないようでした。

キツリフネ

道端にたくさん咲いていました。
ツルフネソウは赤い花です。
黄色いので、キツリフネという名前がついています。
茎1本でぶら下がり、風にゆらゆら揺れていました。


明神岳

歩いている左側に大きな山が見えてきました。
明神岳です。
ピラミッドのような姿をした山ですが、頂上には雲が
かかっています。
木々が雨に洗われて新緑のようでした。
平坦な道なので、のんびりと歩きました。


火打山(最終回)

2009-08-20 | 新潟の山
吊り橋

更に奥に進むと2つ目の吊り橋が見えました。
その奥に滝も見えています。
滝をもっと近くで見るにはあの吊り橋を右に渡って
行かなければならないようです。

苗名(なえな)滝

滝がよく見えるところまできました。
この滝は新潟県と長野県の境を流れる関川にかかる滝です。
落差は50m、両側の岩盤は見事な柱状節理でした。
左の岩の近くに人がいます。
反対側から降りてきたようです。
音が響くので別名:地震滝とも呼ばれているそうです。


ヤマアジサイ

帰りのバスが出るまでにまだ少し時間があったので、
吊り橋を引き返して反対側に行ってみました。
ヤマアジサイが咲いていました。
山に咲くガクアジサイの仲間です。
しぜんの中で咲いている花はどこか柔らかさが感じられました。


カラマツソウ

火打山では雨に濡れているモミジカラマツに出会いました。
オシベが濡れて風呂上りのようでした。
晴れていればこんなきれいな姿に見えます。
モミジカラマツとは葉っぱが違います。


苗名滝

吊り橋の反対側はかなりの山道です。
何人かの人が付いてきましたが、スニーカーを履いていて
フーフーいっていました。
あまり上に登っても滝が見えなくなります。
適当なところで引き返しました。
柱状節理がよく見えます。
水量も多く、ゴーゴーと音が響いていました。

コキンレイカ

足元に小さな黄色い花が顔を出していました。
別名:ハクサンオミナエシといいます。
山でもたまに会いますが、今年初めての出会いでした。
小さいですが、かわいい花です。

妙高山

バスで休暇村に引き返し、お昼を食べました。
しばらく休んでから、マイクロバスで駅まで送って貰い
とりあえず解散です。
マイクロバスの中から妙高山が見えましたが、相変わらず
頂上の雲は取れません。
今度来る時には笑って欲しいと思いました。


明日から奥穂高岳~前穂高岳に行く予定です。
しばらくブログはお休みします。
順調ならば23日に帰る予定です。
今度こそ晴れて欲しいと願っています。



火打山(その8)

2009-08-19 | 新潟の山
雪山讃歌の碑

この夜の宿は「休暇村 妙高」です。
マイクロバスに乗って宿に向かいました。
途中で車を停めて貰いました。
ここにこんな碑があるからです。
山をやる人なら何度か歌ったことがあると思います。
昔は「歌声喫茶」などというのがあり、そこでもよく歌いました。
最後の「♪山よサヨナラ ごきげんよろしゅう またくる時にも
笑っておくれ」というところがいいですね。
今度は妙高にも笑って欲しいと思いました。



この石碑がここにある訳が書いてあります。
昔は冬の遊びといえばスキーでした。
子供の頃、竹を切ってきて細く割り、板に打ち付けて
先端をカマドの火で曲げて手作りのスキーを造りました。
それで野山を滑り、野ウサギなども捕まえました。
雪かきなどの苦労も知っているので、本格的なスキーは
ついにやりませんでした。

ヒヨドリバナ

石碑の近くに咲いていました。
花はヨツバヒヨドリに似ていますが、葉っぱが違います。
ヨツバヒヨドリは葉っぱが輪生しています。
まだ蕾が多いようでした。
ヒヨドリが鳴く頃咲く花だといわれています。

妙高山

「休暇村 妙高」の一夜が明けました。
ここのロビーから妙高山がみえます。
正面の山がそうですが、頂上には雲がかかり雨が降っている
ようです。
今度くる時には笑顔をみせて欲しいものです。



「休暇村 妙高」の玄関です。
玄関前にはたくさんの人がいたので、このような紹介に
なってしまいました。
このまま帰るには時間が早過ぎるので、これから滝をみに
行きます。
ここから循環バスが出ていました。

燕温泉

途中、燕温泉を通ります。
静かな温泉街です。
本来なら妙高山を登ってここに降りる予定でした。
ここの温泉もなかなかよいそうです。
今回は素通りしただけでした。



1時間くらいで滝の入り口に到着しました。
この滝は「苗名(なえな)の滝」と呼ばれています。
かなり有名な滝だそうです。
ここから歩いて15分くらいだそうです。
観光客がたくさんいました。



長い吊り橋を渡ります。
山の上では雨でも下界はこの通り晴れています。
もう気持ちは「観光」に切り替えています。
山靴が不似合いでした。(笑)
もうすぐ滝がみえるようです。

火打山(その7)

2009-08-18 | 新潟の山
シラネニンジン

この花もたくさんありました。
雨のため花が完全に開いていませんが、きれいなハート型をした
花です。
葉っぱがニンジンの葉のようで、日光の白根山で最初に発見されました。
セリ科の植物はどれもよく似ているので識別が難しいです。
葉っぱや全体の姿、咲いている標高などで区別するのがよいようです。

ミヤマシシウド

ミヤマシシウドの開花前の姿です。
大きな茎の節をシシ(イノシシ)の膝に例えたようです。
ウドに似ていますが、トゲがありません。
葉っぱが咲き始めは茶色で柔らかそうです。
花はその背後の丸い部分から出てきます。
夏のお花畑でよく目立つ花です。

ライチョウ平

登る時にも通りました。
2番目に出会った大きな雪渓があった場所です。
このあたりにもライチョウが住んでいるようです。
この日は朝から雨でしたので、姿を見せませんでした。


ミズバショウ

天狗の庭近くまで降りてきました。
登る時には気がつかなかったのですが、ミズバショウが
1輪咲いていました。
季節的には花が終わって葉っぱだけお化けのように
大きくなっています。
これももうすぐ散ってしまいそうでした。



ここでハクサンコザクラやツガザクラの群生をみました。
雨は相変わらず強く降っています。
仲間が小屋で待っています。
先を急ぎました。

ベニバナイチゴ

高谷池ヒュッテに約1時間で降りてきました。
登りの半分です。
待っていた仲間と合流して、すぐに下りにかかりました。
途中にベニバナイチゴが咲いていました。
この花も下を向いて咲く花です。
雨が降っていたので、更にうつむいていました。
秋になると赤い実がなり、食べると美味しいです。

イチヤクソウ

足元にイチヤクソウの群落がありました。
まだ蕾の状態でした。
白い小さな花が下を向いて咲きます。
名前の通り、昔は薬草として使われたようです。



前日登る時にも通過しました。
大きな曲がりがたくさんある場所です。
数えたら12ヶ所以上ありました。
高谷ヒュッテから下りで約2時間くらいのところでした。

ウツボグサ

前日出発した登山口に到着しました。
高谷池ヒュッテから3時間40分でした。
雨は上がっていました。
どうやら山の上だけ降っていたようです。
ウツボグサが優しく迎えてくれました。

雨具を脱いで靴の泥を洗い落とし、待っていた休暇村の
バスに乗り込みました。
この日は妙高山に登る予定でした。
しかし、朝の雨の降り方では断念せざるを得ませんでした。
前日登れなかった火打山だけでも登れてよかったと思います。
約7時間雨の中を歩きましたが、満足しました。

火打山(その6)

2009-08-17 | 新潟の山
オタカラコウ

オタカラコウが咲き出していました。
花は下から咲きます。
花弁が5枚以上あればオタカラコウ、1~3枚なら
メタカラコウです。
葉っぱの姿からでも区別ができます。
オタカラコウよりメタカラコウのほうが先端が
細くなっています。
咲き始めの花はどれもきれいです。



2つ目の雪渓が出てきました。
かなり大きな雪渓です。
雨で踏み跡はすっかり消えていました。
まだ木々の芽吹きが始まっていません。
雪が解けなければ春がこないようです。

サンカヨウ

サンカヨウの花は雨に濡れると透き通ってガラス細工のように
なります。
昔、梅雨の時に谷川岳の沢を歩き、これと同じような姿を
見たことがあります。
その時の姿が忘れられませんでした。
ここで再びこの姿を見ることができて感激しました。
雨が降らないと見られない現象です。


ハイマツの花

ハイマツに花が咲いていました。
赤いのが雄花でその先端にあるのが雌花です。
実はまだ1年目で2年経つと完熟してマツボックリに
なります。
3つが同時に見られるのは珍しいと思いました。

オガラバナ

おもしろい姿の木がありました。
オガラバナというカエデの仲間です。
普通カエデやモミジは花が下を向いて咲きます。
これは穂状に上を向いて花が咲いていました。
別名:ホザキカエデと呼んでいます。
オガラとは麻幹と書き、皮を剥いた麻の茎のことだそうです。
お盆の迎え火や送り火に使ったそうです。
材が柔らかいので、このような名前がつきました。


ミヤマキンポウゲ

高いところに咲くキンポウゲです。
花びらに見えるのはガク片で、花びらは蜜線に退化しています。
雨に濡れても輝いていました。


お花畑

急な登りが続いています。
両側にお花畑がでてきました。
黄色いミヤマキンポウゲが群生しています。
晴れていればもっときれいに見えたことだと
思います。

ウサギギク

葉っぱがウサギの耳に似ているので、この名があります。
風に揺れてなかなか撮らせてくれませんでした。
カナディアンロッキーでもたくさん会いました。
あちらではハートリーフアーニカと呼んでいました。
葉っぱをハートの姿に見たようです。




3つ目の雪渓です。
ここは雪が凍り付いていてツルツルしていました。
滑るので雪の上を歩きました。
踏み外すと深さが膝上までありました。
もうすぐ頂上のようです。

火打山の頂上

頂上(標高2462m)に到着です。
天狗の庭から1時間20分でした。
まったく展望はありません。
時々強く冷たい風が吹き付けます。
5分くらい休息して早々に引き上げました。

火打山(その5)

2009-08-16 | 新潟の山
天狗の庭

やがて「天狗の庭」に着きました。
小屋を出てから約40分です。
雨で遠くが霞んでいます。
ここから引き返す予定でしたが、もう少し先まで歩いてみます。

ヨツバシオガマ

咲いている姿は何度も見ていますが、蕾の姿は初めてでした。
咲き始めの花の上が赤くなっています。
鳥の冠のようでした。



池糖に雨が激しく当たっています。
晴れていれば正面に火打山がみえるハズです。
稜線がかすかに見えました。


エンレイソウ

エンレイソウはムラサキの花を咲かせます。
これはもう終わりの姿です。
硬い実ができています。
大きな葉っぱが雨に叩かれていました。


ミドリユキザサ

ユキザサは白い花を咲かせます。
これは花が緑色です。
それでミドリユキザサという名がついています。
風に揺れていてなかなか撮らせてくれませんでした。
本州中部から東北に分布しているそうです。

ベニバナイチヤクソウ

草むらの中から1本だけ顔を出していました。
イチヤクソウは白い花です。
雨に濡れてしっとりしていました。
群生しているときれいです。

ヤマハハコ

風が少し静かになりました。
ここで有志だけ頂上に行くことにしました。
ほとんどの人は小屋に引き返します。
4名ほどで頂上を目指しました。
ヤマハハコが見送ってくれました。
まだ蕾が多かったです。



みんなと別れてしばらく登ると雪渓が現れました。
それほど長い雪渓ではありません。
安全のためキックステップで歩きました。
雪はかなり柔らかくなっていました。

マルバダケブキ

葉っぱがフキの葉に似ています。
茎の頂点に黄色い大きな花を数個つけます。
舌状花は10枚以内が特長です。
低いところでも咲いている花です。

クロトウヒレン

これもよく目立つ花です。
まだ蕾の状態ですが、アザミのような花が咲きます。
アザミと違って茎や葉っぱにトゲがありません。
登るに従っていろんな花が姿を現しました。

ヤマオダマキ

ヤマオダマキが風に揺れていました。
岩場に咲くミヤマオダマキは濃いブルーの花です。
ヤマオダマキの黄色い花はキバナヤマオダマキとして
区別しています。
カナダではコロンバインと呼んでいました。

ハクサンシャクナゲ

もう出会えないと思っていた花です。
ハクサンシャクナゲには花びらの上に緑の斑点があります。
全体に淡いピンク色をしています。
まだ咲いたばかりのようできれいでした。
雨の中で歓迎してくれていたようです。

ミヤマオトコヨモギ

風が強い岩場に顔を出していました。
葉っぱがへら型をしています。
ヨモギの仲間ですが、高山でないと会えません。
花は晴れていても下を向いています。
恥かしがり屋なのでしょうか?
これから急な登りが続きます。

火打山(その4)

2009-08-15 | 新潟の山
花 園

少し登ると、岩がゴロゴロしたところにでました。
ここは花園のようです。
雨は降っていましたが、風はそれほど強くはありませんでした。



ハクサンコザクラが群生しています。
雨に打たれてみんな下を向いていました。
丸い葉っぱはイワイチョウの葉です。
花はありませんでした。

ハクサンコザクラの群生

少し形のよいところをズーミングしてみました。
何とか一生懸命立ち上がっています。
葉っぱの特長もよくわかります。
カメラが防水でないので、水が入らないか心配でした。



ここの花園はかなり奥まで続いていました。
ジッと立って花を見ている仲間がいます。
花の名前を聞きたくて私を待っているようでした。

ツガザクラ

咲いていたのはツガザクラでした。
小さな花ですがかわいい花です。
花の下が少し開いています。
葉っぱがツガの葉に似ているので、ツガザクラです。


アオノツガザクラ

この花にはここにくる手前でも会いました。
花全体が柔らかいクリーム色をしています。
葉っぱは同じくツガの葉に似ています。
花の背丈は5cmにも満たないくらいの小さな花です。
群生している姿はきれいでした。

ミヤマキンバイ

花びらが5枚で、花の中心が濃いオレンジ色をしています。
雨のため、花は開いていませんでした。
やはり太陽があたらないと開かない花です。

オオツガザクラ

ツガザクラと比べると花も大きく、花びらの下が壷型になっています。
この花もこれ以上開きません。
ここでは3種類のツガザクラを見ることができました。




歩いてきた方向を振り返ってみました。
雨で霞んでいます。
白い花はイワイチョウです。
たくさん咲いていました。

イワイチョウ

比較的元気そうな花にモデルになって貰いました。
花びらが雨に濡れて痛々しい感じでした。
湿原を好む花です。
今年は雨が多くて「もういらない!」とでもいっているようでした。

コバイケイソウ

コバイケイソウも雨に打たれていました。
群生しているときれいな花です。
有毒なので、動物も食べないようです。
葉っぱは黄色く紅葉します。
紅葉ではなく黄葉と呼ぶようです。


ハクサンチドリ

ハクサンチドリが1輪草むらの中から顔を出していました。
赤い花なので、遠くからでもよく目立ちます。
花がチドリが飛んでいる姿に見えます。
加賀の白山で最初に発見されました。
雨の中の撮影でしたが、たくさんの花が歓迎してくれました。
天狗の庭はもう少し先のようです。



◎付 録
12日にレンゲショウマを見に行ってきました。
デジブックにまとめましたので、ご覧ください。
戦争を知らない妖精たちが楽しそうに踊っていました。







火打山(その3)

2009-08-14 | 新潟の山
高谷池ヒュッテ

やがて高谷池ヒュッテが見えてきました。
三角屋根の大きな建物です。
この日、火打山をピストンする予定でしたが、
天気がよくありません。
とりあえず、小屋の入り口で雨具を脱いで中に入ることに
しました。
ここは標高2100m、登山口から4時間30分の歩程でした。

ハクサンコザクラ

小屋のすぐ近くにテント場があります。
その近くにハクサンコザクラが咲いていました。
雨に濡れてみんなうつむいています。
夕食までまだ時間があります。
小屋の長靴と傘を借りて近くを散策することにしました。



小屋の裏側にこんな標識がありました。
途中までは火打と妙高は同じルートのようです。
山の天気だけはどうしょうもありません。
少し標識の方向に歩いて見ます。

キヌガサソウ

きれいな姿のキヌガサソウが咲いていました。
これは葉っぱも花びらも10枚あります。
この奥に群生している場所もあるようです。
咲き始めはどの花もきれいでした。

分 岐

ここが火打山と妙高山に行く分岐のようです。
この日、火打山、翌日、妙高山に登る予定でした。
火打山に登れるかどうかは天気次第です。
もう少し火打のほうに歩いてみます。


池 糖

池糖が現れました。
かなりたくさんありました。
晴れていれば火打山がみえる場所のようです。




ガスが少し晴れてきました。
小屋が一瞬姿を見せてくれました。
なかなか絵になる風景です。
しばらくしたら、また見えなくなりました。



正面にも池糖が見えます。
雨の中の池糖の風景もよいものです。
30分くらい歩いたところで引き返しました。
小屋の夕食はカレーライスとハヤシライスの両方が
楽しめるものでした。
缶詰のパイナップルが添えてありましたが、意外とカレーに
合いました。



一夜明けて外を見るとかなり雨が激しく降っています。
これでは火打山を登るのも難しいかも知れません。
20名くらいのツアー客もいましたが、どうするかリーダーが
相談していました。
この日、ラジオを聴いていた仲間が「北海道で遭難があったようだ」と
教えてくれました。
詳細は東京に帰ってから知りました。



小屋の入り口のようすです。
とりあえず、小屋に荷物を置いて「天狗の庭」まで行ってみる
ことにしました。
私はザックを担いでいたほうが背中が温かいので、担いで
出掛けました。

キヌガサソウ

前日歩いた少し先にキヌガサソウの群生地がありました。
その中の比較的きれいなものにモデルになって貰いました。
花も葉っぱも整っていてきれいな姿でした。

アオノツガザクラ

岩陰にひっそりと咲いていました。
ツガザクラはピンク色をしていますが、これは全体が白い花です。
一度まっすぐ立ち上がってから下を向きます。
葉っぱがツガの葉に似ているので、ツガザクラという名前が
ついています。

池 糖

前日見た池糖です。
この日は雨で小屋も見えませんでした。
もう少し止んで欲しいのですが、益々激しくなってきます。
天狗の庭はもう少し先のようです。

ハクサンコザクラ

少し上を向いたハクサンコザクラがありました。
晴れていればきれいな姿が見られます。
ここはこの花が群生することで知られています。
雨では花もかわいそうでした。
もう少し奥まで歩きます。

火打山(その2)

2009-08-13 | 新潟の山
ゴゼンタチバナ

カナディアンロッキーでも会いました。
葉っぱが4枚では花が咲かず6枚になると咲きます。
この特長は同じでした。
花びらにみえるのはガクで花は中にある小さな粒々です。
まだ壷にでした。

オオバミゾホウズキ

黄色い花が出てきました。
オオバミゾホウズキです。
ミゾホウズキというのもありますが、こちらには葉柄があります。
オオバミゾホウズキにはありません。
葉っぱの付け根を見て区別します。
花後の実の姿がホウズキに似ているので、このように呼ばれています。


キヌガサソウ

輪生した大きな葉っぱの真ん中に1個だけ花を咲かせます。
葉っぱと花びらは8枚が多いのですが、9枚~11枚くらいまで
あります。
昔の高貴な人の衣笠に例えられたようです。

登山道

しばらく登るとオオシラビソが目立つようになりました。
この木は北八ヶ岳にもたくさんあります。
このあたりから雨になりました。
傘だけでも歩けそうでしたが、雨具をつけました。
下はピーカンでしたが、山の上は雲の中でした。

木 道

階段状に木道が造られています。
比較的新しい木道でした。
このような木道は歩きやすいです。
造った人に感謝しながら登りました。

サンカヨウ

小さな花ですが、きれいです。
雪解けと共に芽を出して咲く花です。
このあたりには最近まで雪が残っていたようです。
少し雨に濡れていました。

ノウゴウイチゴ

道の脇に1輪だけありました。
イチゴは花弁が5枚ですが、これは7~8枚あるのが特長です。
岐阜県の能郷白山で最初に発見されました。
シロバナヘビイチゴ同様甘くて美味しいイチゴです。

標 識

こんな標識をみると嬉しくなります。
もうかなり登ってきました。
雨の中の登山はあまりおもしろくありません。
途中から降られたので仕方ないですね。

イワイチョウ

湿原に咲く花です。
葉っぱがイチョウの葉に似ています。
雨に濡れてかわいそうでした。




ササが多くなってきました。
ササが増えると湿原は乾燥してしまいます。
自然界では繁殖力が強いものが生き残るようです。



ササは時として登山道まで隠してしまいます。
人為的に刈り取らないと道がなくなります。
コバイケイソウもまだ花をつけていませんでした。

モミジカラマツ

オシベがよく目立つ花です。
その姿がカラマツの葉に似ています。
葉っぱがモミジの葉に似ているので、両方あわせてこの名前に
なりました。
雨に濡れて風呂あがりのような姿でした。
小屋までもうすぐのようです。