オレンジ色のザラナフルの下をくぐります。
ザラナフルとは「滝のような花」という意味だそうです。
まさにその名の通りでした。
日本にもあるようです。
この日の宿であるヒレという村に到着しました。
ゴラパニを出てから6時間30分歩きました。
朝早く出てプーン・ヒルを2時間往復していますから、
それを入れると8時間30分歩いたことになります。
今回のコースで一番長い歩きでした。
日本の北アルプスで燕岳から常念岳を越えて蝶ヶ岳まで11時間
歩いたことがあります。
1人だったので歩けたと思っています。
左の建物が宿泊するロッジで、右が食堂です。
ネマラの木が葉っぱだけ刈り取られてありました。
あとで、実を探してみます。
ロッジの右下の広場で村の人が集まって何かやっていました。
どうやらヒツジを解体して終ったところのようでした。
ここはグルン族の村です。
グルン族は独自の暦を持っていて30日がお祭りだそうです。
ヒツジはその時のご馳走になるようでした。
屋根の上に2枚、手前の広場に1枚皮が広げてあります。
部屋はロッジの3階でした。
部屋の中にはベッドが2つあるだけです。
窓の外には民家が見えます。
若者が薪を割っていました。
ここのロッジがトレッキング最後の宿泊所です。
廊下のようすです。
ドアが開いているところが私の部屋で鍵が見えるところが
連れの男性の部屋です。
壁はベニヤ板1枚なので部屋の中から話ができます。
突き当りを右に行くとトイレがありました。
この日も宿泊者は我々だけでした。
廊下から外をみると屋根の上にヒツジの皮が干してありました。
この皮は敷物にするようです。
ヒツジもたくさん放し飼いになっていました。
解体して食べるのはお祭りの時だけのようです。
ロッジのベランダからの眺めです。
谷の向こう側にはどこまでも棚田が広がっています。
これだけの棚田を耕すのはたいへんだと思います。
大きなビルや海をみないで亡くなる人も多いそうです。
病院などもないので、寿命も短いのではないかと思いました。
下に降りてみました。
坂道が続いています。
明日はここを歩いてスタート地点のナヤプルまで歩きます。
約3時間くらいの歩きになりそうです。
かなり高いところまで棚田が広がっていました。
先ほど見つけたネマラの実をとってきて割ってみました。
確かにイチジクのようです。
硬くて割るのもやっとでした。
日本にはこのあたりから渡ってきて改良されたのでしょう。
葉っぱは食べるが実はロバも食べないそうです。
トレッキング最後の夜です。
ポーターやコック、それにガイドともポカラで別れます。
食事の後、ケーキがでてきました。
コックとガイドが心をこめて作ってくれたようです。
「無事にトレッキングが終った」というお祝いのようでした。
たまたま連れの2人が1月生まれだそうです。
「♪ハッピーバースディ」を歌ってケーキカットしました。
我々3人では食べきれないので、全員にあげました。
味は別としてもその気持が嬉しかったです。
ニワトリの声で1夜が明けました。
夜中に外に出てみましたが、星がきれいでした。
朝食を済ませ、出発の準備をしていたら上のほうから
きれいに着飾った女性が降りてきました。
お祭りなので「おめかし」をしているのでしょうか?
祭りをみたかったのですが、11時頃からだといわれ
諦めました。
日本の村祭りのようにご馳走を食べて飲んで踊るようです。
今日は7日目です。
これからナヤプルまで降りて車でポカラに行きます。
ポカラから国内線でカトマンズに行き、夜遅い便で
日本に向かいます。
忙しい1日になりそうです。
反対側の山に朝日が当ってきました。
標高1450m、気温は14℃でした。
左の高台に人が立っているように見えました。
よくみるとカカシでした。
鉄砲を構えています。
日本のカカシとだいぶ違う姿をしていました。
天気もよいので楽しく降りられそうです。