山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その28)

2009-01-31 | 海外の旅

オレンジ色のザラナフルの下をくぐります。
ザラナフルとは「滝のような花」という意味だそうです。
まさにその名の通りでした。
日本にもあるようです。



この日の宿であるヒレという村に到着しました。
ゴラパニを出てから6時間30分歩きました。
朝早く出てプーン・ヒルを2時間往復していますから、
それを入れると8時間30分歩いたことになります。
今回のコースで一番長い歩きでした。
日本の北アルプスで燕岳から常念岳を越えて蝶ヶ岳まで11時間
歩いたことがあります。
1人だったので歩けたと思っています。

左の建物が宿泊するロッジで、右が食堂です。
ネマラの木が葉っぱだけ刈り取られてありました。
あとで、実を探してみます。



ロッジの右下の広場で村の人が集まって何かやっていました。
どうやらヒツジを解体して終ったところのようでした。
ここはグルン族の村です。
グルン族は独自の暦を持っていて30日がお祭りだそうです。
ヒツジはその時のご馳走になるようでした。
屋根の上に2枚、手前の広場に1枚皮が広げてあります。




部屋はロッジの3階でした。
部屋の中にはベッドが2つあるだけです。
窓の外には民家が見えます。
若者が薪を割っていました。




ここのロッジがトレッキング最後の宿泊所です。
廊下のようすです。
ドアが開いているところが私の部屋で鍵が見えるところが
連れの男性の部屋です。
壁はベニヤ板1枚なので部屋の中から話ができます。
突き当りを右に行くとトイレがありました。
この日も宿泊者は我々だけでした。



廊下から外をみると屋根の上にヒツジの皮が干してありました。
この皮は敷物にするようです。
ヒツジもたくさん放し飼いになっていました。
解体して食べるのはお祭りの時だけのようです。



ロッジのベランダからの眺めです。
谷の向こう側にはどこまでも棚田が広がっています。
これだけの棚田を耕すのはたいへんだと思います。
大きなビルや海をみないで亡くなる人も多いそうです。
病院などもないので、寿命も短いのではないかと思いました。



下に降りてみました。
坂道が続いています。
明日はここを歩いてスタート地点のナヤプルまで歩きます。
約3時間くらいの歩きになりそうです。
かなり高いところまで棚田が広がっていました。




先ほど見つけたネマラの実をとってきて割ってみました。
確かにイチジクのようです。
硬くて割るのもやっとでした。
日本にはこのあたりから渡ってきて改良されたのでしょう。
葉っぱは食べるが実はロバも食べないそうです。




トレッキング最後の夜です。
ポーターやコック、それにガイドともポカラで別れます。
食事の後、ケーキがでてきました。
コックとガイドが心をこめて作ってくれたようです。
「無事にトレッキングが終った」というお祝いのようでした。
たまたま連れの2人が1月生まれだそうです。
「♪ハッピーバースディ」を歌ってケーキカットしました。
我々3人では食べきれないので、全員にあげました。
味は別としてもその気持が嬉しかったです。



ニワトリの声で1夜が明けました。
夜中に外に出てみましたが、星がきれいでした。
朝食を済ませ、出発の準備をしていたら上のほうから
きれいに着飾った女性が降りてきました。
お祭りなので「おめかし」をしているのでしょうか?
祭りをみたかったのですが、11時頃からだといわれ
諦めました。
日本の村祭りのようにご馳走を食べて飲んで踊るようです。



今日は7日目です。
これからナヤプルまで降りて車でポカラに行きます。
ポカラから国内線でカトマンズに行き、夜遅い便で
日本に向かいます。
忙しい1日になりそうです。
反対側の山に朝日が当ってきました。
標高1450m、気温は14℃でした。




左の高台に人が立っているように見えました。
よくみるとカカシでした。
鉄砲を構えています。
日本のカカシとだいぶ違う姿をしていました。
天気もよいので楽しく降りられそうです。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その27)

2009-01-30 | 海外の旅

石垣の間から黄色い花が顔を出していました。
見た時は「オウバイ」だと思いました。
しかし、後で調べたらオウバイは花びらが6裂で中国原産です。
キソケイは5裂でヒマラヤ原産です。
従ってこれはキソケイのようです。
日本でもキソケイは公園などに植えられています。
春先に咲く花です。



少し離れた場所にかなり大きな木がありました。
3mくらい高い崖の上でしたが、よじ登って撮りました。
オウバイは中国では「迎春花」と呼ばれています。
キソケイも同じ仲間です。
ジャスミンの仲間ですが、匂いはしませんでした。



かなり急な下り坂です。
キソケイと遊んでいる間にみんなの姿が見えなくなりました。
急いで追いかけます。
大きな木は桜のようでした。
花が終わって小さなサクランボがたくさんなっていました。
ここでは「桜は春の花」とは限らないようです。
葉っぱも青々と茂っていました。



下からネマラの葉っぱを担いでくる人がいます。
先ほどのロバにも負けないくらいの量でした。
やはり家畜の餌にするようです。
「ナマステ!」と声をかけたら同じように返事してくれました。
日本でも人に会ったら挨拶をもっとするべきだと思います。
挨拶するだけならタダですから・・・ね。



このあたりには民家がポツポツとありました。
屋根の上に洗濯物が干してあります。
これで乾くのでしょうか?
遠くに集落が見えます。
谷を挟んで反対側です。
どうやらあそこが今晩泊まるロッジがあるところのようです。



やっとみんなの姿が見えました。
どこまでも坂道が続いています。
逆コースだとここは登りの連続になります。
確かにこちらのほうがたいへんだと思いました。
チャボに似たニワトリが足元で遊んでいました。
ここにも桜の木がたくさんありました。
2ヶ月くらい前に花が終わったような感じでした。



奥の家から子供が走ってきました。
挨拶をするとキチンと返してくれます。
顔立ちからすると遊び仲間のようです。
ゴム草履を履いているので足が真っ黒でした。



道には遠慮なくロバのフンが落ちています。
足元もよく見てあるかなとたいへんでした。
大きなものは乾燥させて燃料にするそうです。
火力が強いといっていました。



屋根を葺いています。
簡単な造りの家です。
2人の女性は座ってみているだけでした。
やはり挨拶をしたら返してくれました。
気持よかったです。



これがロバと人間が運んでいたネマラという木です。
確かにイチジクに似た実がなっています。
取ってみましたが、かなり硬い実でした。
ガイドに聞いたら「食べられない」といっていました。
見た目は美味しそうでした。
イチジクの原種のようです。



谷の反対側に集落が見えてきました。
目的地は手前ではなく右奥にあるところです。
手前の上に見える建物は学校のようです。
このあたりからは片道1時間以上かかりそうです。
子供達は平気なんでしょうね。



ポインセチアが咲いていました。
2m以上ある大きな木です。
日本では鉢植えしかみたことがありません。
遠くの棚田がきれいでした。




この吊り橋を渡って反対側に行きます。
昼食を食べてから約2時間くらい歩いたところです。
標高は1500m、気温は15℃でした。
ここから目的地まではあと30分くらいのようです。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その26)

2009-01-29 | 海外の旅

ゴラパニのロッジを出てから3時間のところです。
バンタンティという村でお昼にしました。
標高2220mです。
ゴラパニから800m降りてきました。
オレンジ色の花はマリーゴールドです。
各地でたくさん咲いていました。



これがレストランです。
左は大きく切れ込んだ谷になっています。
ここがタダパニからゴラパニに行く途中で見えた村のようです。
奥の部屋の中でしばらくいましたが、風が冷たかったので
別の部屋に移動しました。



食事ができるまですぐ近くの厨房に行ってみました。
コックさんが一生懸命何か作っています。
声をかけたら振り向いてくれました。
女性はここの人のようです。
こうやって行く先々で厨房を借りて食事を作ってくれました。
女性が作っているのはナンに似た食べ物です。
手でちぎって食べました。



食事を終えて再び歩き出しました。
かなり急な坂が続きます。
先ほど料理を作ってくれたコックが足早に追い越して行きました。
下のほうに2人のポーターが休んでいます。
次のロッジまで先行して待っていてくれます。





振り向いてみました。
標高が低くなると気温が上がってきます。
このあたりで13℃くらいでした。
山には雲がかかっています。
朝、あれほどきれいに見えたダウラギリやアンナプルナも
もう見えなくなっていると思います。
日本と同じく山の天気は変わりやすいです。



ニワトリも放し飼いです。
ひよこが足元まで歩いてきます。
母親が心配そうに見ていました。
日本で見るニワトリと少し違う感じがしました。





きれいに石が積まれています。
こんなところでのんびりと生活して見たいと思いました。
まるで春のような光が降り注いでいました。



長い下りがどこまでも続いています。
下に見える谷の反対側まで歩くようです。
人の姿が見えません。
みんな家の中にいるのでしょうか?




下から子供が歩いてきました。
声をかけたらこちらを見てくれました。
小学2~3年生くらいでしょうか?
少しはにかんだ顔がかわいかったです。





しばらく行くとたくさんの子供達が遊んでいました。
すぐ近くまで飛んできます。
棒を持って「チャンバラごっこ」でもしているようでした。
やはり声をかけたら集まってポーズをとってくれました。
どの子もよい顔をしています。
こんな環境で育てば「いじめ」などないと思いました。
体も強くなると思います。



家と家の間の狭い道を通ります。
決して立派な家ではありません。
でもこれで雨は充分防げるようです。
家の中から子供が顔を出してこちらを見ていました。
人が通るのが珍しいのでしょうか?



ほとんどが石を積んでできています。
ネパールには地震がないそうです。
これで充分持つようです。
ここで生活すれば足腰は強くなると思いました。




ロバがたくさんの葉っぱを乗せて上ってきました。
葉っぱはネマラといってイチジクの仲間だそうです。
家畜の餌にするといっていました。
自分で自分の餌を運ぶロバに感心しました。



昼を食べてから1時間です。
ここはウレリという場所です。
ここで休憩しました。
標高2000m、気温は13℃でした。
家はブルーのペンキで塗られています。
ブリーは水を現します。確かに水は豊富でした。
ここは食事や宿泊もできるようです。
目的地までもう少し歩きます。



ネパール・ヒマラヤトレッキング(その25)

2009-01-28 | 海外の旅

ロバが一生懸命上がってきます。
かわいい目をしていました。
袋には穀物が入っているようです。
ロバはネパールの生活には欠かせない存在のようでした。




なだらかな下りが続きます。
ところどころに大きなシャクナゲがありました。
何年くらい経っているのでしょう。
自然の豊かさを感じました。




1時間くらいすると民家がありました。
ここはレストランになっていて何か食べられるようです。
看板に「ラリグラス」と書いてありますが、シャクナゲのことです。
中を覗いてみたかったのですが、素通りしました。



後ろからポーターが足早に追い越していきました。
荷物を見るとニワトリが入った籠を担いでいます。
食用にするのでしょうか?
みんなで20羽くらいいたようです。
向こうから団体が歩いてきました。
韓国人のようでしたが、挨拶はすべて「ナマステ!」でした。




ここは少し上り坂になっていました。
別のロバの一行に会いました。
振り返ってみると階段を上手に降りています。
人間は足が2本ですからバランスがとりやすいです。
ロバは4本もあります。
よく転ばないものだと変な?感心をしました。




渓谷に沿った道は気持ちよいものです。
春になればもっと緑が多くなるようです。
流れている水もきれいでした。
気温は10℃くらいで寒くはありませんでした。







シャクナゲの古木に何かぶら下がっています。
「サルオガセ」のようでした。
風で運ばれ、木に付着して成長する寄生植物です。
日本の山でもよく見かけます。



歩いている道を振り返ってみました。
このあたりは完全に山道です。
今までたくさんの人が歩いているようです。
石畳もよく整備されていました。



木に小さな花が巻きついていました。
足元が危ないところだったのですが、手繰り寄せて
片手で撮りました。
ランの仲間のようです。
日本で春先に見るハンショウヅルに似ていました。




登山道の脇に咲いていました。
ブルーのきれいな花でした。
1個だけ見ると「桐の花」に似ています。
これもツル性の植物のようでした。



今度は牛が向こうからやってきます。
ロバと違って飼い主がついていません。
ネパールでは牛は神聖な動物のようです。
どこに向かっているのでしょう。
黙々と歩いていました。
ここはまさに生活道路のようです。
ヒマラヤの自然を楽しみながら歩きました。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その24)

2009-01-27 | 海外の旅
北八ヶ岳から無事に帰ってきました。素晴らしい雪山でした。
ヒマラヤトレッキング続けます。


プーン・ヒルからだいぶ降りたところにゲートがありました。
登る時は真っ暗でヘッドライトで登り、このゲートには気が
つきませんでした。
冬場と夏場ではゲートが開くのが1時間違うようです。
でも管理する人はいません。
横をすり抜ければいつでも通れそうなゲートでした。




下のほうにゴラパニのロッジが見えてきました。
右に棚田も見えます。
気温はマイナス10℃くらい、木の葉っぱは霜で
真っ白になっていました。



アザミの仲間のようです。
鋭いトゲがあります。
3000mのところに咲く花はどんな色でしょう。
残念ながら花は終わっていました。



赤い実がありました。
トコネアスター(別名:ベニシタン)というバラ科の植物です。
中国西部やヒマラヤが原産地だそうです。
日本でも公園などにグランドカバーとして植えられています。
標高が高いところでも立派に棲息していました。



ダウラギリ(8172m)とツクチェ(6920m)です。
青い空をバックにクッキリと浮かんでいました。
いつまでも眺めていたい山です。
天気に恵まれて本当にラッキーでした。



ダウラギリの雄姿です。
下のほうに見える横縞はイエローバンドと呼ばれ、
昔、海底だった証だそうです。
エベレストでもみられるそうです。



こちらはアンナプルナサウス(7219m)です。
ガンドルンで初めて眺め、感動した山です。
見る角度のよってかなり違います。
ここからは大きく切り立って見えました。




プーン・ヒルから約40分でロッジにつきました。
すぐに朝食をとり、9時に出発です。
ロッジからアンナプルナサウスとその左奥にアンナプルナⅠ峰が
見えました。
前日は雲の中でまったく見えませんでした。



ロッジを出てからしばらくして振り返りました。
プーン・ヒルまでの稜線がよく見えます。
左奥の小高い丘にタルチョの旗がたくさん立っていました。
ゴラパニはブルーがよく似合うところでした。



トレッキング道です。
これから次の宿泊地、ヒレまではほとんど下りです。
このコースで一番長い行程になります。
タルチョが風に揺れて我々を見送ってくれました。



道はゆったりした下り道です。
先頭をガイドがマイペースで歩いています。
ここにも大きなシャクナゲの古木がありました。



途中でロバの集団に会いました。
荷物を運んでいます。
10頭くらいをこの青年が掛け声をかけながら操っていました。
ジャンバーの「HONDA」が印象的でした。








ネパール・ヒマラヤトレッキング(その23)

2009-01-24 | 海外の旅

予定通りロッジを5時にスタートしました。
空には星が輝いていました。
足元は凍りついています。
気温はマイナスになっていたようです。

丁度1時間でプーン・ヒルにつきました。
しばらくは霧で何も見えませんでした。
30分くらい待っていたら、アンナプルナが姿を見せてくれました。
霧が流れていたのですぐに消えます。



アンナプルナサウスに日が当ってきました。
時間は7時くらいです。
右はヒウンチュリ、左はアンナプルナⅠ峰(8091m)です。
たくさんの人から歓声が上がっていました。
気温はマイナス5℃くらい、ジッとしていると寒くて震えました。




正面の山にも日が当ってきました。
ダウラギリ(8167m)です。
まさに神々しい姿です。
左の山はダウラギリⅡ峰(7751m)です。




全体像です。
ダウラギリⅠ峰から左にそれぞれⅡ、Ⅲ・・・と名前がついています。
手前のシャクナゲが凍り付いています。
我々の頭も服も霜で真っ白になっています。
カメラを持つ手も感覚がないくらいでした。




ダウラギリをズーミングして見ました。
刻々と色が変わっていきます。
言葉がありませんでした。



もっと大きくしてみました。
縦のシマは「ヒマラヤ襞(ひだ)」と呼ばれています。
山ができた時、圧縮されてできたようです。
アンナプルナサウス、マチャプチャレ、ダウラギリ・・・
どれも素晴らしい山でした。
ヒマラヤにきた甲斐がありました。



プーン・ヒルにはこんなポールが立っていました。
プーンとはこの地方の名前だそうです。



立派な展望台もありました。
どこから来たのかたくさんの人もいました。
韓国の人が多かったようです。



1時間半くらいいて下ることにしました。
途中で見たアンナプルナサウスです。
シャクナゲに花が咲くときれいだと思います。





ダウラギリも真っ白になりました。
下る途中で景観です。
何度も振り返りました。






タルチョが風に揺れています。
登る時には真っ暗で見えませんでした。
気温は相変わらず低かったです。
素晴らしい山を見ることができ、満足しました。


今日はこれから北八ヶ岳に行きます
帰りは26日の予定です。帰ってからまた続けます。







ネパール・ヒマラヤトレッキング(その22)

2009-01-23 | 海外の旅

休憩した小屋をでてすぐに黄色い花を見つけました。
キク科の植物のようです。
この峠は標高3150m、しかも季節的には冬です。
こんな花が咲いていると嬉しくなります。
蕾がたくさんあり、次々に花を咲かせるようでした。



急に広いところにでました。
このあたりにもシャクナゲの木があります。
遠くはガスっていて何も見えません。




大きな木に白い花がたくさん咲いていました。
ジンチョウゲです。
日本では公園などでよく見かけます。
ほったらかしておけばこんな大きな木になるようです。
春先の花です。
ネパール語ではロクティとかロクタとかいうそうです。



このあたりから長い石畳の下りです。
雪はもうありませんでした。
一番後ろにいるのがコックです。
ポーターと共に先行しているのですが、この日はしばらく一緒に
歩きました。
英語も日本語もできません。
それでも木の名前や花の名前を教えて貰いました。
言葉がわからなくても意思は通じます。
なかなか好青年でした。




やがてゴラパニに到着しました。
標高2895mです。
この日の宿があるところです。
朝、タダパニを出発してから約6時間歩きました。
このくらいの歩きだと少し物足りなく感じます。
標高にも体が慣れてきたようです。
たくさんのロッジがありました。




我々の泊まるロッジです。
村の外れの高台にありました。
この階段を上がった2階に部屋があります。
気温は4℃くらいでした。



鍵を受け取って部屋に入ると既にポーターが荷物を
運び入れてありました。
赤い袋には寝袋の中に入れるインナーが入っています。
最初のロッジで使いましたが、それ以後は一度も使いませんでした。
ダウンの寝袋だけで充分でした。
このロッジも我々だけで他に客はいませんでした。
小さな裸電球が1個あるだけで他には何もありません。



ロッジのトイレです。
ここのトイレは共同ですが比較的きれいでした。
日本の山小屋でもそうですが、使ったペーパーは奥のバケツに
入れます。
水は手前の小さなバケツに汲んで流します。
うっかりペーパーを流すとすぐに詰まってしまいます。
ネパール人はペーパーを使わないようです。
いつも周りが水浸しでした。



夕食まで時間があったので、近くを散策しました。
ロッジのすぐ下で何か売っています。
若い女の子が集まっていました。
私の姿を見たら、歌を歌って踊りだしました。
寒いのでジッとしていられなかったようです。
歌と踊りは携帯でしっかり撮らせて貰いました。
チベットのお祝いの歌だといっていました。
チベット族かも知れません。
特に左の女の子が愛嬌がよかったです。



夕食メニューです。
おでんだといっていましたが、ゆでたまご、ニンジン、ダイコンが
入っていて味はコンソメ味でした。
温かくて美味しかったです。



メインは豪華です。
餃子がでました。
味もまあまあです。
ピザのようなものも美味しかったです。



部屋の窓から外を眺めてみました。
雲が次々と湧いています。
ロッジ泊まり、4泊目です。
明日は午前4時半起床、5時に出発です。
真っ暗な中をヘッドランプを点けてプーンヒルという丘に
登ります。
標高3194m、約1時間の登りです。
夕食後明日の準備をして早々に寝袋にもぐり込みました。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その21)

2009-01-22 | 海外の旅

みやげ物は反対側にもありました。
帽子やマフラー、手袋や靴下などもありました。
ネックレスなどの装飾品も並んでいました。
帽子は1個300ルピー(¥250)くらいです。
ネックレスなども日本円にしたら¥200くらいだと思います。
手前の黒い石のような物はアンモナイトの化石でした。
これも1個500ルピー(¥450)くらいです。
興味のある人は欲しかったと思います。




昼食メニューです。
ホットケーキの生地に似たパンにジャガイモ、缶詰のイワシ、マッシュルームの
炒め物、これに野菜スープがありました。
最後に温かいコーヒーを飲みました。
ミネラルウオーターも持って歩いていたのですが、ほとんど
減りませんでした。
スープやコーヒーで水分は充分足りたようです。



出発する時になって小さな子供が走ってきました。
ここに住んでいる男の子のようです。
3歳くらいでしょうか?
カメラを向けるとポーズをとってくれました。
ホッペが赤くてかわいかったです。




少し雪が降っています。
雪は雨よりいいですね。
濡れなくて済むからです。
このあたりは日本の山を歩いているような感じでした。



雪はかなり湿っていました。
ところどころ凍りついているところもあります。
雪国生まれなので雪は珍しくありません。
このくらいなら雪のうちに入りませんね。



シャクナゲの葉っぱに積もったようすがきれいでした。
トレッキングを開始したナヤプルが標高1070mで気温が23℃、
このあたり標高3050mくらいで気温が2℃・・・
標高差2000mで温度差が20℃もあるのがヒマラヤの気候のようです。
日本の山でも100mで気温が0.6℃下がるといわれています。
従って夏でも地上と富士山の頂上では20℃くらいの温度差があります。



途中にかわいい雪だるまがありました。
日本の雪だるまは2段です。
これは3段ありました。
先行するポーターか他のトレッカーが作ったのかも知れません。
髪の毛までしっかりありました。



大きなヒマラヤスギがありました。
日本でも公園などでよく見かけます。
ここが原産地のようです。
まっすぐ上に延びていました。
左にクネクネとした枝はシャクナゲのようです。
幹が一つに合体していました。



ガスが出てきました。
なかなか幻想的な風景です。
物音一つしません。
鳥も棲んでいないようでした。



ガスの中を進んで行きます。
視界は10mくらいです。
道は1本道なので迷うことはありません。
雪はほとんど降り止みました。



30分くらい歩くと明るいところに出ました。
左が黒く焦げています。
山火事かと思いましたが、わざと焼いたようです。
日本でも春先によく畑や田んぼの枯草を焼きました。
害虫駆除と新芽がよく出るようにするからのようです。
最近すっかり見かけなくなりました。



赤い実が濡れていました。
ガイドに名前を聞きましたが、わからないといっていました。
枝に鋭いトゲがあります。
寒さに当って干しブドウのようになっていました。
美味しそうでしたが、食べられないそうです。
さすがにこれには手をだしませんでした。



小さな小屋がありました。
ここで休憩です。
ここは標高3150m、デウラリ峠というところのようです。
周りはガスで何も見えません。
山ではこのような状態を「ホワイトアウト」といいます。
地図と磁石を持っていても目標物が見えないと自分の位置が
固定できません。
道に迷った時には要注意です。
タルチョが風に揺れていました。
アメリカの大統領も変わりました。
世界中が平和になって欲しいものです。









ネパール・ヒマラヤトレッキング(その20)

2009-01-21 | 海外の旅

途中で谷から下が見えるところがありました。
小さく村が見えます。
最終日にあの横を通るそうです。
かなり下るようでした。



山全体がシャクナゲです。
花の季節には真っ赤に染まるそうです。
素晴らしい光景でしょうね。
その頃また来て見たいと思いました。



風もなくのどかなトレッキング道です。
日陰に入ると寒いですが、日の当る場所は暖かかったです。
ほとんど誰にも会いませんでした。



前方にシャクナゲの木がみえます。
よく見ると花が咲いていました。
もっと近づいてみます。





これがネパールのシャクナゲです。
色がピンクでアズマシャクナゲに似ています。
季節はずれですが、咲いてくれたようです。
ネパールには30種類以上のシャクナゲがあるそうです。
その中でも赤いシャクナゲは国花だそうです。
ネパール語ではラリグラスと呼んでいました。




深い谷に下りてきました。
ここは標高2600mくらいです。
小屋がみえます。
少し休憩しました。




沢に沿った道が続きます。
水の音が気持ちよかったです。
このあたりをみると日本の山を歩いているような
感じでした。




再びジャングルの中に入りました。
雪がパラついてきました。
天気がめまぐるしく変わります。



このあたりから上りの連続です。
白いのは雪です。
昨夜降ったのでしょうか。
気温もぐんぐん下がってきました。
手元の温度計で4℃でした。



なだらかな上りです。
雪があると足元が滑ります。
先頭を行くガイドが心配そうに振り返っています。
指でOKマークを出しました。
手の合図は万国共通のようです。



大きなサクラソウが雪を被っています。
寒そうでした。
サクラソウはかなり高いところでも咲くようです。
すっかり環境に順応しているようでした。




小さなロッジにつきました。
おみやげ物がたくさん並べられています
朝、タダパニを出発してから4時間経っています。
ここで昼食をとりました。
小屋の中には薪ストーブがありました。
ここは標高3050mです。
気温は3℃くらいでした。



小屋の前に何かが干してありました。
ツルピーといってヤクの乳のカスだそうです。
ネパールの人は食後にそのまま食べるそうです。
ガイドは「食べないほうがよい」といっていましたが、
少し口に入れてみました。
濃いチーズのような味でした。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その19)

2009-01-20 | 海外の旅

丘の上からタルチョ越しにみたロッジ風景です。
雪は止みましたが、空はどんよりと曇っています。
かなり気温も下がっています。
屋根が少し白くなっていました。



丘を降りる途中に白い物が風に揺れていました。
花が終わって実が弾けたようです。
日本で見るワタスゲのようでした。
濡れてシットリしていました。




すぐ近くにイガグリのような実がありました。
これも花の終わった姿のようです。
アザミかと思いましたが、違うようです。
花はありませんでした。



ロッジに帰ると暖かい飲み物を出してくれました。
いつもブラックコーヒーをオーダーです。
これは日本の揚げ餅のようでした。
お茶受けにだしてくれました。
サクサクして美味しかったです。



夕食メニューです。
チャーハンにからし菜のおひたし、ダイコンとニンジンのサラダ、
マカロニが乗っていました。
これも我々だけの特別食です。
このロッジには食堂のようなものはありません。
1人できた時には自炊するしかないようでした。


5日目の朝です

夜中に起きて外に出てみました。
いつの間にか雲がとれて星がきれいでした。
6時に起きてロッジの外に出ました。
昨日、ついた時には何も見えませんでしたが、山がうっすらと
姿をみせてくれました。
外気温はマイナス2℃くらいです。
水溜りに氷が張っていました。



ガンドルンで何度もみたマチャプチャレです。
見る場所によって角度が違います。
手前に山がないので下までよく見えました。
少しずつ明るくなってきました。
一番右にポツンと見えるのはアンナプルナⅡ峰(7937m)です。
ここで初めて姿を現しました。



やがて太陽が上がってきました。
時間は現地時間で午前7時頃です。
異国で眺めるご来光です。
みていて清々しい気持になりました。
しばらく静かに眺めていました。



山が赤く染まってきました。
左からアンナプルナサウス(7219m)とヒウンチュリ(6441m)です。
ガンドルンより左がみえています。
昨日の天気からは考えられません。
遠い国からきた我々を歓迎してくれたようです。




朝食はジャガイモ料理でした。
完全に茹でてなく、中はシャキシャキしていましたが、
美味しかったです。
我々が食べている時、コックが必ず顔を出します。
「味はどうか?」と聞いています。
「ミトーチャ(美味しい)!」と応えるとニコニコしていました。
口に合うかどうか気になるようでした。




毎朝8時に出発です。
今日はこのコースで標高が一番高いロッジまで歩きます。
でも標高差にしたらそれほどでもありません。
長いだけのようです。
タルチョが至るところで風に揺れていました。



あちこちにこのようなシャクナゲの大木がありました。
今度は見上げてみます。
これでは花が咲いても見上げないとわからないようです。
花の時期には飛行機で上空からみると山全体が真っ赤に
燃えているようにみえるそうです。
3月中旬から5月頃までが一番よいそうです。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その18)

2009-01-19 | 海外の旅

ここだけをみるとヒマラヤとは思えません。
ボルネオのジャングルを歩いたことがありますが、あそこの
大木はほとんどがラワンでした。
それを切り倒してアブラヤシを植えていました。
ここはいつまでのこの自然を残して欲しいと思いました。




時々このような古木を見かけました。
これもシャクナゲです。
1本が幾つもの幹に分かれています。
樹齢どのくらい経っているのでしょうか?
見上げても枝先が見えないくらいでした。




トレッキング道はきれいに整備されていて歩きやすかったです。
この時期はヨーロッパあたりからのトレッカーも少ないそうで
ほとんど会いませんでした。
日本人も我々だけでした。



途中からアラレになりました。
昼食をとってから約1時間で、ロッジにつきました。
あの素晴らしいガンドルンの晴天が嘘のようです。
ガンドルンから約5時間の歩きでした。
気温は2℃くらいに下がっています。



ここはタダパニというところです。
標高2725m、アラレから雪に変わりました。
たくさんのロッジがあります。
山の天気は変わりやすいです。
展望はまったくありませんでした。





最盛期には賑わうところのようです。
人がほとんど見えません。
みんな寒いのでロッジの中に入っているようでした。




我々が宿泊したロッジです。
正面の2階が宿泊所、1階が食堂兼休憩室です。
電気はありますが、暗くならないと点灯しません。
夜は真っ暗になります。



部屋の入口です。
1人ずつ個室が与えられました。
扉が開いているところが私の部屋です。
鍵はありますが、南京錠です。
ほとんど満足にかかりません。
他に宿泊者がいないのでいつも開けっ放しでした。





室内にはベッドがあるだけです。
ここは混んでいる時には3人で使うようです。
これでも日本の夏山の小屋よりは快適でした。
但し、壁は薄いので隣との話は筒抜けです。
もちろん暖房などありません。
寝袋にもぐりこんで寝るだけです。



部屋の前からみた景観です。
雪はすぐに小降りになりました。
テーブルの上にはみやげ物が並んでいました。
夕食まで時間があったので、外に出てみることにしました。



ロッジの右手に丘があります。
祠のような物がみえます。
登ってみることにしました。




丘からはロッジ全体が見渡せました。
一番左の手前の建物が我々のロッジです。
奥にも大きなロッジがありました。
天気がよければ山が見えそうです。



祠を中心にして旗がたくさん風に揺れていました。
これはチベットやシェルパでは「タルチョ」、ネパールでは「ザンダ」と
いうそうです。
5色は物質の5元素を意味し、黄色(地)、青色(水)、赤色(火)、
緑色(風)、白色(空)だそうです。
それぞれに経文が印刷されていて風ではためく度に仏法を世界中に広めて
くれるそうです。



仏様を真ん中にたくさんの経文が書かれています。
残念ながら読めませんでした。
チベットの峠あたりにもよくあるそうです。
中国の黄龍で4000mの峠を越えた時、大きなケルンのようなものが
あり、この旗が風に揺れていました。
馬に乗ったお釈迦様が印刷されていました。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その17)

2009-01-18 | 海外の旅

足元に小さな花が咲いていました。
リンドウのようです。
日本ではこの時期見ることができません。
背丈は5cmくらいです。
ヒマラヤリンドウとでもいうのでしょうか?



これも登山道の脇にありました。
ヤマハハコに似ています。
ここから日本に渡ってきたのでしょうか?
これも小さい花でしたが、かわいかったです。



途中で休憩していたら、後ろからボッカがきてやはり休憩しました。
ビックリするような大きな荷物です。
彼女のザックと比べてみてください。
担いでみようとしましたが、とても持ち上がりませんでした。
80キロくらいあったようです。
どこかのロッジに運ぶようでした。



ジンチョウゲが甘い香りを漂わせていました。
この花はたくさん咲いていました。
ガイドは「ミツマタ」といっていましたが、木や花の姿が明らかに
違います。
この木の皮からミツマタと同じように紙を作るそうです。



しばらくはこのような樹林帯の中を歩きます。
大きなシダが茂っていてジャングルのようでした。
ネパールは温帯と熱帯が入り混じっているようです。
場所によってはこんなところもあるそうです。



水が滝のようになって流れています。
これは雪解け水のようです。
手を入れて見ましたが、冷たくて感覚がなくなりそうでした。
飲むこともできそうでしたが、止めておきました。



これもサクラソウの1種のようです。
花びらの先端に切れ込みがあります。
花も今まで見たものよりかなり大きかったです。
歩きながらこんな花に出会うと嬉しくなりました。





これはテマリのように丸くなったサクラソウです。
サクラソウの仲間は総称してプリムラと呼ばれるようです。
どれも野生種で登山道の脇から顔を出していました。




ムラサキ色の花がぶら下がっていました。
ツルリンドウのようにも見えましたが、少し違うようです。
ガイドも通訳も「ノー」でした。




歩き始めて3時間くらい経過しました。
ここはバイシカルカというところです。
標高は2450mです。
目の前に大きな木がありました。
シャクナゲだそうです。
下にいる人間と比べてみてください。

ここはシャクナゲの花が咲くことでも有名です。
花の時期は3月中旬から5月にかけてだそうです。
日本で見るシャクナゲとはまったくイメージが違いました。



ボッカが上がってきました。
頭に紐をかけて運んでいます。
袋の中に何が入っているのかわかりませんが、かなり重そうでした。




ここでお昼です。
ラーメンがでてきました。
味は日本のインスタントラーメンそっくりでした。
刻んだネギも入っていました。
天気は曇ってきて雨も落ちてきています。
気温も5℃くらいです。



約1時間くらい休息してから再び歩き出しました。
しばらくは樹林帯が続きます。
標高2500mくらいのところにこんなジャングルがあるなんて
想像できませんでした。
すべてこの木はシャクナゲです。
見たこともない大きな木でした。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その16)

2009-01-17 | 海外の旅

予定通りガンドルンのロッジを午前8時に出発しました。
しばらくはこのような道が続きます。
標高は2100mくらいです。
気温は8℃くらいでしたが、風がないので寒くはありませんでした。



道の脇に赤い花が自生していました。
八重咲きのフクシアだと思います。
日本にも園芸種がたくさんあります。
朝日に輝いてきれいでした。



今度は丸い実がありました。
フユサンゴの実です。
ナス科の植物で白い花が咲きます。
実は緑から黄色、橙と色が変化します。
タマサンゴとも呼ばれています。




トレッキング道から少し奥に入ったところに
黄色い花を見つけました。
ミヤマアキノキリンソウだと思いますが、少し花の姿が
違うようです。
この時期、日本の山ではもう見られません。
1輪だけ咲いていました。





これから向かうタダパニは一度沢に降りてから登り返すようです。
ジャングルのようなところを下ります。
後ろからボッカが追い越していきました。
荷物を例の籠に入れて運んでいます。
この籠には何でも入るようでした。



今までのきれいなトレッキング道とはだいぶ違います。
周りにはサルオガセがたくさんぶら下がっていました。
日本の森林限界はだいたい1500~2000mくらいです。
ヒマラヤでは4000mくらいだそうです。



このあたりは適度の湿度もあるようです。
石にコケもたくさん生えていました。
ここだけ歩いていると日本の山と変わりません。
不思議に思いました。




再びマチャプチャレが見える場所がありました。
雲が取れて頂上がよくみえます。
朝の姿と違って青く輝いていました。



思い切ってマチャプチャレのピークをアップにしてみました。
どこから見ても登れそうもありません。
クライマーには憧れるでしょうが、眺めるだけで充分です。
頂上付近は風が強いので雪がつかないようでした。




こちらはアンナプルナサウスのアップです。
この山は「その気」になれば登れます。
標高7219mです。
やはり眺めるだけにしておいたほうが無難のようです。
そろそろこれらの山ともお別れです。
またどこかでお会いできると思います。



◎付 録(2)

筑波山の男体山の麓にはグルッと1周できる自然研究路があります。
そこに入ると素晴らしい霧氷がありました。
小さな木の枝にビッシリと氷ができています。
花の下を歩くようでした。



登山道も凍りついています。
ここは北面になるのでなかなか氷も溶けないようです。
霧氷がなければ平凡な登山道です。




氷は風が吹く方向に向かって成長します。
従ってこの枝をみれば左から右に向かって風が吹いていたことになります。
どの氷も無色透明でした。
ゆっくりしたスピードでできたようです。
自然は時としていろんな楽しみを提供してくれます。

ネパール・ヒマラヤトレッキング(その15)

2009-01-16 | 日常の出来事
アンナプルナサウスとヒウンチュリ

アンナプルナサウスとヒウンチュリがかなり下まで赤く
なりました。
時間にしたら10分くらいでしょうか?
アンナプルナのベースキャンプはヒウンチュリとの
間を入った奥にあるようです。
そのあたりまで歩いて入れるそうですが、今回の
コースには入っていませんでした。




全体を見るとこんな感じです。
左からアンナプルナサウス(7219m)、ヒウンチュリ(6441m)、
一番奥がガンガプルナ(7454m)、次がアンナプルナⅢ(7555m)
一番右がマチャプチャレ(6993m)です。
やっと全容を現せてくれました。




マチャプチャレはすっかり下まで太陽が当っています。
このあたりからは「魚の尾」にみえますが、場所によっては
一つのピークにしか見えません。
それにしても素晴らしい岩山です。



朝食はお粥と味噌汁でした。
どちらもお代わり自由です。
人数が少ないのでいつも余っていました。
なかなか美味しかったです。



山の上から太陽が上がってきました。
雲がありますが、この雲は消えます。
初めてよい天気になりそうです。
朝食を済ませ、身支度を整えて出発です。
今日の目的地はタダパニです。




アンナプルナとヒウンチュリが太陽に輝いています。
出発前に部屋の前のベランダから撮りました。
青空が眩しいくらいでした。
気温は5℃くらいでしたが、寒くはありませんでした。




菜の花を入れて撮りました。
右奥のガンガプルナもよく見えます。
こんな素晴らしい天気は想像できませんでした。
これから先も楽しみです。





トレッキング道は少しずつ登っています。
景色もいろいろ変わります。
歩きながら時々立ち止まって眺めていました。
手前の青々した物は麦のようでした。





マチャプチャレもすっかり色が変わっています。
全体がブルーに輝いていました。
雲が時々姿を隠します。
きれいに見えるのも午前中だけのようでした。





2台のカメラでたくさん撮りました。
同じ風景は2度と見ることができません。
携帯カメラでも撮りました。
日本に帰って携帯しか持っていない人に見せてあげます。




もう一度全体像をご紹介します。
雲が左から右に流れています。
マチャプチャレの頂上はもう見えません。
さすがヒマラヤの山々です。
カメラ以外に心にも焼き付けながら歩きました。


ネパール・ヒマラヤトレッキング(その14)

2009-01-15 | 海外の旅
ヒマラヤユキノシタ

お寺の石垣にヒマラヤユキノシタが咲いていました。
雨に濡れてシットリしています。
日本で見る花よりかわいいと思いました。
花の色も淡い感じです。
名前のとおり、ここが故郷のようです。



お寺は少し高台にありました。
ヒンズー教のお寺です。
建物の周囲にマ二グルマがありました。
願い事を唱えながらこれを手で廻して一周すると、願い事が
叶うそうです。
「旅の安全」と「山の安全」「健康」を祈りながら一周しました。
廻す度にカラカラとよい音がしました。



お寺を出て石段を上り、宿に向かいます。
この村も斜面にできた村でこのような石段がたくさんありました。
民家の庭先にはトウモロコシが干してあります。
どこも同じような生活をしているようでした。




途中で荷物を担いだ女性に会いました。
背中の籠には焚き木が入っています。
この籠は上が広く下に行くほど狭くなっています。
この方が物がたくさん入るようです。
なかなか合理的にできていました。



約1時間半くらいの散策を終えてロッジに戻りました。
ロッジのすぐ下で何か声がしました。
行ってみると、2頭の牛を上手く操って鋤で畑を耕している人がいます。
時々大きな声を出していました。



耕した溝にジャガイモを入れています。
どうやらジャガイモを植えているようでした。
ジャガイモは2つに切ってあります。
前の女性がそれを無造作に落としていました




とても農作業するような服装ではありません。
ここでは普段着も作業着も同じようです。
3人姉妹のようでした。




この女性はジャガイモの切り口が下になるように直していました。
足は素足でゴム草履です。
寒くはないのかと気になりました。



3人の役割は時々交代していました。
耕す後ろをピッタリとついています。
キャーキャーいって声を出していましたから、楽しんでやっている
ようでした。
雨が上がって明るくなってきました。


一夜明けました。日本をでてから4日目の朝です。

朝、6時頃目が醒めました。
ドアを開けて外に出てみました。
雲が取れて山がうっすらと見え始めていました。




朝食は7時です。
日の出もその頃です。
ガイドに頼んで食事を少し遅らせてもらいました。
少しずつ山が赤くなります。
左の大きな山がアンナプルナサウス(7219m)、その右がヒウンチュリ(6441m)です。
こんな大きな山が雲の中に隠れていたのです。
地上から初めて見るヒマラヤの山でした。



アンナプルナサウス

アンナプルナサウスをズーミングして見ました。
素晴らしい山です。
朝日に照らされて色が変わります。
神々しい姿に感動しました。


マチャプチャレ

右のほうをみるとマチャプチャレ(6993m)が姿を見せてくれました。
マチャプチャレは「魚の尾」という意味だそうです。
素晴らしい岩山です。
この山には登りたくてもネパール政府の許可が下りないそうです。
逆に許可があっても登れないと思います。




同じマチャプチャレです。
今回はカメラを2台持っていきました。
どちらもコンデジですが、1台は画素数を大きくしてあります。
上の4枚はこの予備のカメラで撮った物です。

この画像は普段愛用しているカメラです。
メーカーによって若干差があるようです。
こうやって比べてみるとよくわかります。
刻々と変化する山の景色に寒さも忘れてみていました。