山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北ア・薬師岳(その9)

2008-08-31 | 北アルプス
キヌガサソウ

キヌガサソウが1輪だけありました。
花が終わって実ができていました。
葉っぱが輪生し、笠のように見えます。
沢筋などで群生している花です。
ここでは群生は見られませんでした。



エゾシオガマ

以前にもご紹介しました花です。
草地に群生していました。
隣はヤマハハコです。
どちらもたくさんありました。



ミネズオウ

小さい花が咲いていました。
マット状に広がっています。
ズオウとはイチイのことで、葉っぱがイチイの葉に似ています。
星型のかわいい花です。



歩いてきた方向を振り返って見ました。
正面の平らになっているところが五色ヶ原です。
奥に山が連なっています。
右奥の雲がかかっている高い山が立山の雄山です。
その稜線の左に剱岳が見えます。




やがて越中沢岳に着きました。
標高2591mです。
五色ヶ原山荘を出発してから、丁度3時間でした。
頂上には誰もいません。
このコースはたまに反対側からくる人に会う程度で
静かな歩きができるコースでした。



タカネヤハズハハコ

タカネヤハズハハコです。
高山に咲くヤマハハコの仲間です。
あまり背丈が大きくなりません。
茎や葉に綿毛が密生しているので白っぽく見えます。
別名:タカネウスユキソウとも呼んでいます。
周りにあるのはネバリノギランです。




正面に薬師岳がよく見えました。
どっしりと構えた山です。
これから歩くルートがよく見えます。
これだけ晴れていれば尾根歩きも楽しいものです。
素晴らしい展望を楽しみながら歩きました。



ミヤマママコナ

平地で咲いているママコナの高山型です。
下唇の中に米粒のようなものがあるので「飯米菜(ママコナ)」と
呼ばれています。
ママコナとの違いは下唇の奥に黄色い部分があることです。
全体の色も濃い色をしています。
登山道の脇にたくさん咲いていました。
白い花はゴゼンタチバナです。




タカネシュロソウ

岩場の下りに突然首を伸ばしていました。
花は紫色の5弁花です。
地味な花であまり目立ちません。
葉っぱが枯れるとシュロのように細かい繊維がでてきます。
シュロソウの高山型です。



歩いている左手に赤牛岳が見えていました。
独特の夏雲がかかっています。
遠くの稜線は裏銀座と呼ばれている尾根です。
見えている山は野口五郎岳あたりです。
石がゴロゴロしているので「ゴロウ」といいます。
同じ名前の歌手がいました。
彼も山が好きだったのでしょうか。
すぐ近くに小屋がありますが、以前ここを歩いた時には
閉まっていました。
裏銀座も人が少なく静かな歩きができるコースです。
今晩の宿のスゴ乗越小屋まではまだ5時間くらいかかります。

夕べもかなり雨が降りました。
朝になってやっと止みました。
地区の防災訓練も無事に終りました。