山小屋だより

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カムチャッカの旅(その11)

2008-08-13 | 海外の旅

ロープを伝って頂上に到着しました。
朝8時にロッジを出発して、着いたのが14時45分でした。
合計6時間45分の歩きでした。
日本の山のように標識など立っていません。
全員、ロシア人ガイドと握手して登頂を祝いました。
しかし、ここは標高2724m、本当のピークではないそうです。



左側を眺めると火口から噴煙をあげています。
硫黄の臭いが風に乗って漂っています。
まだ新しい活火山です。



左奥に黒い物がみえますが、あのあたりが一番高いところのようです。
一休みしたら、あのあたりまで行こうという事になりました。
ビスケットとチョコレートで腹ごしらえをしてから出発しました。
往復30分くらいのようです。




最高点(2741m)から歩いてきた方向を振り返ってみました。
大きな岩のあたりが最初にたどり着いたところです。
数人の人が見えますが、遅れて到着した別のパーティです。
丁度、30分くらい遅れていました。
コリャーク山が相変わらずきれいな姿を見せてくれています。




反対側を眺めてみました。
違う姿の山が見えます。
名前は分かりませんが、きれいな山です。
その左側に海がみえました。
雄大な景色です。



最高点から更に奥に進みます。
日本ではこんなところは「危険」だということで、歩かせてくれないでしょう。
登り口がかなり遠くになりました。
火口は相変わらず不気味に噴煙を上げ続けています。




ここから先は行き止まりです。
黒い溶岩の中から黄色い硫黄の結晶がみえます。
生きている山です。
このアバチャ山はコリャーク山(3456m)より高かったそうです。
それが1991年に噴火して頂上が吹っ飛び、現在のような姿に
なったそうです。
富士山の頂上も大きなドームになっています。
1時間ほどで1周できますが、この山とはまったく違う景観です。



再び、元の登り口に戻ってきました。
約1時間近く頂上の景観を楽しみました。
下山は分岐まで同じルートです。
富士山の「砂走り」のように足を大きく広げて下ります。
登りの時とはまったく違う歩き方を要求されました。




一気に下ってアバチャ山を振り返って見ました。
雪渓の左側が登山道です。
分岐(2150m)から頂上(2724m)まで上りが2時間35分、
下りは1時間45分でした。



分岐から右側にルートを取りました。
下までなだらかな登山道が続いています。
このあたりもザクザクした道でした。



軽快に降りていきます。
土煙が凄いので、間を置かないとたいへんです。
タオルで覆面をして歩きました。
正面にラクダ山がみえます。
その左奥がベールキャンプです。



下山ルートを振り返ってみました。
奥に小さく見えるのが分岐にあった岩です。
木が1本もない砂礫の山です。
そろそろビールが恋しくなりました。
時間は現地時間で午後6時くらいでしたが、太陽は頭の上でした。
午後10時ごろまで太陽がでていましたから、日本とはかなり
感覚が違っていました。