山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その16)

2011-08-31 | 長野の山
登山道(1)

時々、振り返ってみます。
後ろから登山者が歩いてくるようです。
登山道は岩とハイマツに隠れて見えません。

登山道(2)

これから向かう方向です。
たくさんの登山者が歩いています。
行き先は同じようです。

ガスの中

再び振り返って見ました。
ガスが左から勢いよく上ってきています。

ガレ場

歩いている右下です。
大きく落ち込んでいます。

登山道(3)

大きな岩がゴロゴロしています。
このあたりの特長のようです。


登山道(4)

ガスが相変わらず沸いています。
夏山には比較的多い現象です。


熊沢岳

熊沢岳の頂上です。
標識の文字はすっかり消えてしまっていました。
標高2778mです。
山荘を出発してからすでに6時間40分が
過ぎていました。

頂上のようす

頂上全体のようすです。
かなり広い頂上でした。


進行方向

黙々と歩いています。
ここまでくるとそれほど大きなアップダウンは
ありません。


インディアン岩

変わった姿の岩がありました。
インディアンの顔に似ています。
勝手に「インディアン岩」と名づけました。

登山道(5)

ここは少しガレています。
右下は大きく崩れています。
静かに通過しました。

東川岳

東川岳の頂上です。
熊沢岳から約2時間でした。

ウラジロヨウラク

ヨウラクツツジの仲間です。
春先の花なので、この時期見るのは珍しいと
思いました。

大きな下り

大きく下って行きます。
木曾殿山荘まではもうすぐのようです。

ヤマハハコ

夏山でよく出会う花です。
ハハコグサによく似ています。
花はドライフラワーになります。
歩きながらたくさんの花に出会いました。


付 録

原宿よさこい祭り・第2弾です。
元気一杯に若者が踊っていました。



木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その15)

2011-08-30 | 長野の山
登山道(1)

歩いてきた方向です。
もう宝剣は見えません。
ガスがどんどん上がってきています。

登山道(2)

進む方向です。
なだらかな尾根道が続いています。
気持よく歩けました。

桧尾岳山頂

桧尾岳山頂です。
標高2727mです。
山荘を出発してから4時間20分でした。
ここで10分ほど休憩です。

登山道(3)

歩いてきた方向です。
延々と尾根道が続いています。

登山道(4)

先頭が出発しました。
この先もガスがかかっています。

ハイマツの球果

ハイマツの球果です。
約2年かけて成熟します。
種はホシガラスが好んで食べます。
登山道で時々ホシガラスの食べ残しをみかける
ことがあります。

岩場

大きな岩場がでてきました。
花崗岩ですが、意外と滑りにくいです。

登山道(5)

ハイマツの中の登山道です。
仲間の姿が見えません。
この左に入ったようです。

チングルマ

足元にひっそりと咲いていました。
この花は場所によっては穂になっているのもあります。
千畳敷カールではきれいな群生が見られました。

シナノキンバイ

キンバイの仲間では一番花が大きいです。
これも千畳敷カールではたくさん群生していました。


ハクサンチドリ

以前にも紹介した花です。
花は下から順番に咲き出します。
まだ上のほうはツボミでした。


タカネグンナイフウロ

低山で咲くグンナイフウロは白い花ですが、
これは濃い紫色をしています。
グンナイフウロの高山種です。

登山道(6)

目の前に大きな山が現れました。
あの岩場を真っすぐ登るようです。

ハイマツの幹

ハイマツの幹です。
途中まで真っすぐ延びてきて、いきなり
Uターンしたようです。
強い風に押されたのでしょうか?
これでも立派に生きています。
生命力の強さに感心しました。


付 録

28日、原宿で「よさこい祭り」をやっていました。

原宿表参道元気祭り・スーパーよさこい2011

クリックしてご覧ください。




木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その14)

2011-08-29 | 長野の山
ツマトリソウ

花びらは6枚ですが、このように7枚の時も
あります。
花びらの縁がほんのりピンク色に染まっています。

アオノツガザクラ

葉っぱがツガの葉に似ています。
ツボミの時は上を向いていますが、花が咲くと
下を向きます。
そして花が散るとまた上を向く不思議な花です。

ハクサンチドリ

加賀の白山で最初に発見されました。
花びらの先端が鋭く尖っています。
花の姿が浜辺にいるチドリに似ているそうです。

ハクサンイチゲ

やはり白山で見つかったので、この名前がついています。
イチゲは一華ですが1本の茎に数本の花を咲かせます。
群生しているとなかなかきれいです。


大下り

ここは大きく下っています。
落石が怖いです。
前の人との間隔をおきながら歩きました。


登山道(1)

歩いてきたほうを振り返ってみました。
山にはガスがかかっていてもう見えません。
すぐ近くまで4人のグループがきていました。

ミヤマダイコンソウ

黄色が鮮やかな花です。
葉っぱがダイコンの葉に似ています。
この時期は岩場にたくさん咲いていました。


登山道(2)

歩いてきた登山道です。
尾根道がずっと続いています。


マイヅルソウ

マイヅルソウの花は小さな花です。
オシベが大きく飛び出しています。
露がたくさんついていました。

これから向かう方向

下の尾根道にたくさんの登山者が見えます。
我々もこれからあの尾根道を歩きます。
ガスが容赦なく襲い掛かってきています。

夏雲

ガスの奥には夏雲が広がっています。
まだまだ夏真っ盛りです。


ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲが足を止めます。
逆光で撮ってあげました。
花びらの中の緑の斑点がきれいでした。

イブキトラノオ

やはり夏のお花畑を飾る花です。
伊吹山に多いので、この名前がついています。
花全体がトラのシッポに似ているそうですが、
そう見えるでしょうか?
もう少し歩きます。

木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その13)

2011-08-28 | 長野の山
ハクサンシャクナゲ(1)

ハクサンシャクナゲがたくさん咲いています。
高山ではあまり背が高くなれないようです。
ハイマツの中から顔を出していました。

ヒメウスユキソウ

何度も出会った花です。
ここの特有種でコマウスユキソウとも呼ばれています。
背が低い花なので、しゃがんでローアングルで
撮ってあげました。

登山道(1)

歩いてきた方向を振り返ってみました。
ガスがでてきて宝剣はもう見えません。

登山道(2)

これから進む方向です。
花を撮っている間も仲間はどんどん先を
歩いています。

コケモモ

コケモモが顔を出していました。
これも小さな花です。
花が終わると真っ赤な実をつけます。
甘くて美味しい実です。

ガス

左からガスが覆い被さってきます。
急に風もでてきました。


ハクサンシャクナゲ(2)

ハクサンシャクナゲが声をかけます。
きれいな姿を撮って欲しいようです。

白い太陽

空をみると「白い太陽」がでています。
ガスに光が遮断されるとこんな風に見えます。
まるで月を見ているようでした。

ガスの中の遠景

ガスが流れると間から遠くの山が姿を現します。
額絵をみているようです。
いろんな風景を見るのも山歩きの楽しみです。

濁沢大峰

濁沢大峰の頂上です。
山荘を出発してから2時間40分でした。
標識の文字は消えてしまってほとんど読めません。

ゴゼンタチバナ

足元に咲いていました。
葉っぱが4枚の時には花をつけず、6枚になると
やっと花をつけます。
花びらのように見えるのはホウと呼ばれ、葉っぱが
変化したものです。
実際の花は真ん中に小さく集まっています。

岩のモニュメント

岩のモミュメントです。
恐竜の背中を思い出しました。

登山道(3)

ここは急に下っています。
先頭を歩くリーダーが心配そうに見ています。
急ぐ必要はありません。
足元を確認しながら、慎重に歩きました。

クサリ場

その先にあったクサリ場です。
降りてきてから、振り返って撮りました。
ここも濡れていると嫌な場所です。

木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その12)

2011-08-27 | 長野の山
分岐

分岐がありました。
ここを右に行けば三ノ沢岳に行けます。

三ノ沢岳

三ノ沢岳です。
大きくてどっしりした山です。
花が多いことで知られているようです。
いつか登ってみたいと思いました。
ここから約1時間40分くらいで登れるようです。

登山道(1)

なだらかな登山道になりました。
先ほどの岩場の緊張はすっかり解けてしまいました。

極楽平

大きな分岐がありました。
ここは「極楽平」と呼ばれているところです。
ロープウエイの千畳敷駅から約30分でここまで
くることができます。
ツアー客がたくさんいました。
空木岳まで我々と同じルートを辿るようです。


ヒメウスユキソウ(1)

朝日に輝いていました。
別名:コマウスユキソウと呼ばれています。
ウスユキソウの仲間では1番小さい花だそうです。

ハハコヨモギ

この花もたくさん咲いていました。
草丈10cmくらいの小さな花です。

ハハコヨモギの群生

全体としてはこんな感じです。
ある程度まとまって群生していました。


登山道(2)

歩いてきた方向を振り返ってみます。
後ろから男性4人組がぴったりついてきています。
やはり同じコースを辿るようです。

タカネツメクサ

高山に咲くツメクサの仲間です。
イワツメクサと比べると花びらが大きいです。
マット状に群生するのも特長です。

チシマギキョウ

チシマギキョウには花びらに細かいヒゲがあります。
またガクが反り返っていません。
イワギキョウにはヒゲがなくガクが反り返っています。


ガス

ガスが左から湧き上がってきました。
この中を歩くと涼しいです。

ウラシマツツジ

ウラシマツツジの実がありました。
葉っぱは秋になると真っ赤に紅葉します。
葉っぱの裏に縞模様があるので、この名前がついています。

ヒメウスユキソウ(2)

きれいな姿だったので、またモデルになって
貰いました。
こんな花をみているとなかなか足が前に進みません。


登山道(3)

歩きやすい登山道です。
登山道もこんな道ばかりといいのですが・・・
ガスで周囲はまったく見えなくなりました。






木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その11)

2011-08-26 | 長野の山
岩場(1)

岩場を歩いている途中で振り返ってみました。
宝剣の頂上から何人か降りてきています。
右から朝日が差し込んでいます。
この下は大きく切れ込んでいます。
目がくらむので見ないほうが無難です。


向かう先

前方を仲間が歩いています。
奥にも大きな岩場がみえます。
ここは一度大きく下りて、また上り返すようです。


クサリ場(1)

クサリ場です。
上から女性が下りてきます。
「ちぃ~と、待ってや~!」威勢のいい関西弁が
飛んでいました。

クサリ場(2)

我々が登る番です。
「少し間を空けて~!」
下から私が声をかけます。
クサリ場は前の人との間を開けたほうが安心です。

岩場(2)

振り向くと後ろから男性ばかりの4人グループが
下りてきます。
やはりお互いが声を掛け合っているようです。
この下りで滑落事故もあるようです。

宝剣の下り

宝剣岳の頂上に人の姿がみえます。
あのピークを越えてきました。
人間の足は素晴らしいです。
天気が悪い時には歩きたくないところです。

下り

岩場を通過中です。
一番前の登山者はストックを手に持っていますが、
岩場ではザックに片付けて歩いて欲しいです。
自分で足に絡めて事故に会う場合もあります。
我々は安全な場所にでるまで、ストックは禁止でした。

岩場(3)

前を行くメンバーです。
両手両足をフルに使っています。
ここは両側が深く切れ落ちている場所でした。


クサリ場(3)

こんなクサリ場です。
尾根歩きがしばらく続きます。


自分の影

歩いている右のほうです。
岩肌に自分の影が映っていました。
手を振って「パチリ」です。

歩いてきた方向

再び後ろを振り返ってみました。
男性4人組がクサリ場に取り付いています。
足元を確認してしっかり下りてきて欲しいです。


遭難の碑

やっと平らなところにでました。
ここには遭難碑が建っていました。
「天候はわれらに機会を与えず」と書かれています。
悪天候に見舞われて遭難したようです。


八丁坂

下をみるとカールが見えます。
前日登った「八丁坂」を人が歩いています。
朝早いロープウエイで登ってきたようです。

小屋をでてからここまで約1時間でした。
やっと岩場の緊張から開放されました。

木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その10)

2011-08-25 | 長野の山
宝剣山荘と天狗山荘

少し登ったところから振り返ってみました。
宝剣山荘と天狗山荘が並んでいます。
一番奥が木曾駒ヶ岳です。
周辺にはコマクサがたくさん咲いていました。

三ノ沢岳

これいなピラミット型の山がみえます。
三ノ沢岳という山です。
花が多い山として知られています。


登山道(1)

岩がゴロゴロした登山道です。
遠くに歩いている人がみえます。
宝剣の頂上まではかなりの岩場が続きます。


登山道(2)

ほぼ垂直に近い壁です。
こんな岩場を通過する時は前の人との
間隔を空けておいたほうが無難です。

クサリ場

クサリ場も何ヶ所かあります。
同じように間隔を空けて歩きます。
クサリもあまり頼らないほうがよいです。

深い谷

右下をみると断崖絶壁です。
ここを転がったら、止まらないと思いました。

宝剣岳の頂上

宝剣岳の頂上です。
山荘を出発してから約1時間でした。
狭い岩場なので、あまり長くはいられません。
この写真だけ撮って通過しました。


下り(1)

ここからは長い下りが続きます。
これから歩く尾根道がよくみえます。



千畳敷カール

左下をみると千畳敷カールがみえます。
奥の建物がロープウエイ乗り場になっています。
この日も朝からたくさんの人が登っているようです。

下り(2)

大きく下って行きます。
この先に長いクサリがあるようです。
仲間の女性が二人降りています。


コケモモ

コケモモが咲いていました。
岩場からひっそりと顔をだしていました。
カメラを向けるとニッコリ微笑んでいるように
見えました。
秋には真っ赤な実がなります。
ジャムなどにして食べることができます。

登山道(3)

かなり厳しい尾根道が続いています。
雨が降っている時は止めたほうがよさそうです。

下りてきた方向

下りてきたほうを振り返ってみました。
4人くらいのパーティが下りています。
いずれも同じくらいの年齢の男性でした。

登山道(4)

前をみると仲間が休んでいます。
岩場の緊張をほぐしているようです。
この先まだまだ岩場が続くようです。
10年くらい前に歩いているのですが、ほとんど
記憶から飛んでいました。
その時は1人だったので、走るように通過したのかも
知れません。


特 集

高知のよさこい祭り

一やグループ



テーマは「鼓動」だそうです。
豪快な棒術と鳴子を扇子に持ち替えての華麗な
踊りをお楽しみください。



木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その9)

2011-08-24 | 長野の山
雲海

一夜明けました。
正面に雲海が見えます。
山で小屋に泊まってこの雲海をみるのも
楽しみの一つです。

富士山(1)

遠くに富士山がみえます。
この時期、富士山がみえるのは嬉しいものです。

富士山(2)

少しズーミングしてみました。
今年の夏もたくさんの人が登ったことと思います。
20日を過ぎると小屋も空いてくるので、今から
登りたいと思っている人は検討してください。

宝剣岳

宝剣岳も明るくなってきました。
今朝の宝剣は幾分機嫌がよさそうです。

富士山と南アルプス

一番右が富士山です。
そこから左に農鳥岳、間ノ岳、北岳と南アルプスの
山々が続いています。

日の出(1)

かなり雲が赤くなってきました。
そろそろ太陽が顔をだすようです。

日の出(2)

おっ!少しでてきました。
この瞬間が何ともいえません。
ここで「ご飯ですよ!」と無常にも小屋から声が
かかりました。


日の出(3)

もう半分以上でてきたようです。
太陽は沈むのも早いですが、昇るのも早いです。


日の出(4)

もう少しで全部出てくるようです。
刻々と変化する雲の姿がきれいでした。

日の出(5)

まだ頑張っています。
太陽と共に雲も上がってきているようです。
何ともいえない神々しい姿です。

日の出(6)

ついに雲の上にでてしまいました。
この間、約10分くらいの天体ショーでした。

朝食メニュー

朝食メニューです。
しっかり食べてエネルギーを蓄えます。
味噌汁はダメですが、ご飯はお代わりできました。

出発

いよいよ出発です。
お世話になった小屋に別れを告げます。
天気は上々のようです。


天狗岩

天狗岩も輝いています。
これから宝剣岳までの厳しい岩場が待っています。
しっかり見守っていて欲しいです。


特 集

高知のよさこい祭りの続きです。


「えにし」というグループの踊りです。
縞柄の着物がよく似合っていました。
軽快な踊りをクリックしてご覧ください。











木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その8)

2011-08-23 | 長野の山
オヤマノエンドウ

かなり大きく見えますが、背が低い花なので
腹ばいになって撮影しました。
エンドウ豆によく似た花です。

深い谷底

歩いている右下は深く切れ落ちています。
ここを転がったら、止まらないようです。

宝剣岳

再び宝剣山荘のほうに戻ってきました。
宝剣岳の頂上はガスに隠れています。
ここを登る時には晴れて欲しいです。

天狗岩

天狗岩です。
この横顔が天狗に似ているそうですが、天狗にしては
少し鼻が低い感じです。
獅子岩とでも呼んだほうがよさそうです。



夕食メニュー

夕食メニューです。
なかなかバランスを考えた食事です。
この日は小学生も宿泊していました。
全国から集まっていたようです。


イワベンケイ

小屋の外に咲いていました。
岩場の条件が厳しいところに生えている植物です。
強いので「ベンケイ」という名前がついています。
雌雄異株でこれは雄株のようです。


宝剣と天狗岩

宝剣岳が姿を現しました。
過去に2回ほど登っています。
頂上は狭く人が多い時には通過するのもたいへんです。


天狗山荘

天狗山荘の全景です。
ここには管理人はいません。
我々の部屋は階段を上がった左側の部屋でした。
靴を持って部屋に行けばこの階段からでも出入り
できました。

ガス

再びガスってきました。
夕方になると気温が下がってきます。
この時期、10℃を切ると寒く感じます。


カナトコ雲

夕焼けが見えるとの声でそちらのほうに行ってみました。
雲海の奥に変わった姿の雲がみえます。
カナトコ雲と呼んでいます。
カナトコとは鍛冶屋さんが真っ赤に焼けた鉄を乗せて叩く
鉄の台のことです。

真っ黒な雲

左から真っ黒な雲が流れてきます。
太陽はもっと右のほうに沈んだようですが、その姿を
確認することはできませんでした。
寒くなってきたので、適当なところで部屋に引き上げました。


山荘内

山荘内のようすです。
部屋は個室になっています。
どの部屋も布団を敷くとザックを置くスペースがありません。
それぞれの部屋の外にザックを置いて休みました。


特 集

高知のよさこい祭りです。

京都の「桜嵐洛(さらら)」というグループです。



大学生と社会人、総勢125名で構成されています。


その優雅な踊りをクリックしてご覧ください。







木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その7)

2011-08-22 | 長野の山
昨夜、北アルプスから無事に戻ってきました。
雨に降られましたが、それなりに花が楽しめました。
木曾駒シリーズ、続けます。


標識と神社

標識には標高も刻まれています。
ここには一等三角点もあります。
奥に見える神社は木曾駒側の神社です。
両方にお参りしました。

コマクサ(1)

この近くにもコマクサがたくさん咲いて
いました。
種から花が咲くまで7~8年かかるといわれています。


頂上木曾小屋

ここにも小屋があります。
上の小屋が満員ならここにきて泊まることもできます。

ミヤマシオガマ

ミヤマシオガマが咲いていました。
ヨツバシオガマと葉っぱの違いを比べてみて
ください。


シロバナコマクサ

白いコマクサはシロバナコマクサと呼んでいます。
なかなか会うことができません。
これはまだ蕾のようでした。

コマクサ(2)

たくさんのコマクサが咲いていました。
正面からみると確かに馬の顔に似ています。

コマクサ(3)

今年、これだけ見ることができたので他に行く必要は
なさそうです。
コマクサもモデルになって満足そうでした。

登山道(1)

こんな登山道です。
この左側の岩場にコマクサが咲いていました。
先頭はもう姿が見えません。

ミヤマダイコンソウ

葉っぱがダイコンの葉に似ているので、この名が
つきました。
きれいな5弁花の花です。

イワヒゲ

岩陰にひっそりと咲いていました。
この花に気がついた人は少ないと思います。
葉っぱが組み紐のような姿をしています。
私も久し振りに見ました。

登山道(2)

かなりガレた登山道です。
雨が降ったら歩きたくないところです。
右下は深く切れ込んでいました。

ヒメウスユキソウ

ウスユキソウの仲間でも一番小さい花です。
ここの特有種でコマウスユキソウとも呼ばれています。
このあともたくさん会えそうです。

ハイマツの雄花と雌花

ハイマツの花が咲いていました。
下が雄花で上の赤いのが雌花です。
このような雌雄一緒の姿を見るのも珍しいです。
球果は2年くらいで熟成し、中の種はホシガラスなどの
餌になります。
北アルプスではハイマツの下でライチョウが子育てをしています。
登山道で何度か親子連れに会いましたが、人間を怖がらないので
どうどうとしていました。

木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その6)

2011-08-18 | 長野の山
登山道(1)

荷物を軽くして木曾駒ヶ岳に向かいます。
途中で振り返ってみました。
宝剣岳はすっかり雲に覆われてしまいました。

ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマが群生していました。
アルプスのお花畑でよく出会う花です。


宝剣岳

急にガスが流れて宝剣岳が姿をみせてくれました。
明日はあの山を越えて行きます。
雨にならないよう心で祈りました。

下り

ここは1度大きく下ります。
石がゴロゴロした登山道です。

ミヤマシオガマ

葉っぱが細かく切れ込んでいます。
ヨツバシオガマより少し高いところが好きなようです。
花は頂点に丸く咲くのが特長です。

頂上小屋

小屋がみえてきました。
頂上小屋です。
その前はキャンプ地になっています。
この日も何組かがテントを張っていました。

コマクサ(1)

高山植物の女王と呼ばれています。
この色は随分濃い色をしています。
草津白根山にはこの色のコマクサがたくさんありました。


オヤマノエンドウ

小さな紫色の花です。
エンドウ豆に似ているので、このように呼ばれています。
足元から顔をだしていました。

イワツメクサ

マット状に咲く花です。
北アルプスでもたくさん見ることができます。
風に吹かれて気持よさそうでした。



登山道(2)

歩いてきた方向を振り返ってみました。
左のルートを降りてきました。
帰りは右のルートを通ります。


木曾駒山頂

木曾駒ヶ岳の頂上に到着しました。
天狗山荘から約40分でした。
標高2956m、気温は24℃でした。

木曾側の神社

ここには神社が2つあります。
これは木曾側の神社です。
駒犬もしっかり鎮座していました。


駒ヶ根側の神社

こちらは駒ヶ根側の神社です。
石垣でしっかり護られています。
ここは岐阜県と長野県の境になっているようです。
天気もよかったので、ここでしばらくのんびりしました。


今日はこれから北アルプスに出かけます。
3泊4日の日程で槍ヶ岳~笠ヶ岳を縦走する予定です。
順調なら21日に帰ってきます。


◎特 集「よさこい祭り」


よさこい祭りに参加したチームの一つです。
チーム名は「華舞・鬼蜂」、岡山からの参加です。
踊り手の先頭には必ずこんな車が先導します。
大音響の音楽と眩しいくらいの照明が踊り手を照らしています。
熱気溢れる踊りをクリックしてご覧ください。







木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その5)

2011-08-17 | 長野の山
カール

登ってきた方向を振り返ってみました。
カールのようすがよくわかります。
右奥に見える建物がロープウエイ乗り場です。
建物の1部はホテルになっています。


クロトウヒレン

トウヒレンの蕾です。
アザミに似た花が咲きます。
シラネアザミの変種といわれています。

タカネヨモギ

高山に咲くヨモギの仲間です。
葉っぱは羽状に裂けてニンジンの葉に似ています。
花がうつむいた姿がかわいいです。


ヨツバシオガマ

葉っぱが4枚輪生しています。
シオガマの仲間でも代表的な花です。
アルプスの砂礫地でよく見かける花です。

八丁坂(1)

これから向かう方向です。
みんな黙々と登っています。
ガスがかなり濃くなってきました。


クモマスミレ

下でみたスミレと同じです。
葉っぱに光沢があるということですが、天気が悪いせいか
あまり光沢があるようには思えません。
日本のスミレの中では一番高所に自生するスミレだそうです。


ツガザクラ

米粒ほどの小さな花です。
葉っぱはツガの葉に似ているので、この名前があります。


八丁坂(2)

登ってきた方向を振り返ってみました。
もう下のカールはガスってみえません。
気温もかなり低くなってきました。

イワツメクサ

この時期岩場にたくさん咲いています。
花びらは5枚ですが、それぞれが深裂しているので
10枚に見えます。

カール

ガスが流れて下のカールが顔を出しました。
かなり登ってきました。
ロープウエイで降りる人は順番待ちのようです。
番号を呼ぶアナウンスがここまで響いていました。

標識

やっと平らなところにでました。
千畳敷を出発してここまで丁度1時間でした。
ガスは消えていました。

天狗山荘(1)

小屋がみえます。
天狗山荘です。
右奥が木曾駒ヶ岳です。

宝剣山荘

正面に小屋がみえてきました。
宝剣山荘です。
10年くらい前に泊まったことがあります。
なかなか快適な小屋でした。

玄関

正面玄関です。
ここで手続きをします。
今回は8名のパーティでした。

天狗山荘(2)

宝剣山荘ではなく隣の天狗山荘に宿泊するよう
指示されました。
食事は宝剣山荘でするようです。
部屋にザックを置いたら、木曾駒ヶ岳まで往復します。
2時間弱で往復できるようです。



◎特 集「よさこい祭り」

12日は「よさこい祭り」の全国大会でした。



高知城の前にも特設の演舞場がありました。
ここでリハーサルしているチームがいました。


南砺・石楠花無妙という名前の富山のチームでした。
「越中おわら」を取り入れた構成になっています。



「越中おわら風の盆」は毎年9月初めに行なわれます。


胡弓の音色が心にしみる静かな踊りです。


よさこいと組み合わせるとどんな踊りになることでしょう?
画像をクリックしてお楽しみください。



木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その4)

2011-08-16 | 長野の山
モミジカラマツ

葉っぱがモミジの葉に似ています。
花はカラマツです。
まだ咲き始めのようでした。

クロユリ

クロユリも色あせてしまいました。
クロユリは恋の花といわれています。
恋も冷めてしまったようです。


シナノキンバイ(1)

きれいな姿のシナノキンバイです。
どの花も咲き始めは清楚な感じがします。
みてあげなければかわいそうです。



シナノキンバイ(2)

蕾の姿もかわいいです。
花びらが緑色をしています。
こんな姿はなかなか見ることができません。


カール

カールのようすです。
奥にみえるのが八丁坂です。
これからあの坂を登ります。


標識

ここから本格的な登山になります。
観光客はここから右の遊歩道を歩いてロープウエイ駅に
戻ります。



登山道の入口にありました。
あまり目立たない標識です。

クモマスミレ

黄色いスミレが咲いていました。
クモマスミレのようです。
北アルプスや中央アルプスに多い花とされています。


ハクサンイチゲ(1)

加賀の白山で最初に発見されました。
日本アルプスのお花畑を代表する花です。
白い花びらのように見えるのはガク片で
花びらは退化してありません。


ハクサンイチゲ(2)

近くにもっとたくさんの家族がいました。
これだけたくさんの花が咲いている姿はなかなか圧巻でした。

お花畑

八丁坂の両側にはお花畑が広がっています。
黄色い花はミヤマキンポウゲ、白い花はハクサンイチゲです。
ここは合宿登山の学生達で渋滞していました。



ハクサンイチゲ(3)

ハクサンイチゲを低い位置から撮ってみました。
横からみてもなかなかの美人です。



八丁坂

これから向かう登山道です。
下から見上げるとかなりの勾配があります。
まだ、半分ぐらいのようです。





◎特 集「よさこい祭り」


「よさこい祭り」の第2弾です。
四国銀行のメンバーです。
この踊りが正調の踊りのようでした。
画面をクリックしてご覧ください。





木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その3)

2011-08-15 | 長野の山
ヤマガラシ

足元に1輪だけ咲いていました。
別名:ミヤマガラシと呼んでいます。
4弁花はアブラナ科の特長です。
小さいのでもう少しで踏み潰すところでした。

カールのようす

千畳敷はこんな感じです。
ロープウエイで登ればもう雲の中です。
赤ちゃんを抱いた若いお父さんが現代風でした。

オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボクは1本の茎に2つの花が咲きます。
秋には赤い実がなり、その姿がヒョウタンのように
なります。


ウラジロナナカマド

葉っぱの裏が白いナナカマドです。
ここは標高が高いので大きくなれません。
秋に真っ先に紅葉する木です。
ここの紅葉もなかなか素晴らしいです。


チングルマの群生

前のほうから「わあ~!」と歓声があがりました。
チングルマが群生していました。
雪解けと共に咲く花です。
ここの雪解けは遅かったようです。

チングルマ

草のように見えますが、これでも立派な木の仲間です。
花が終わったあとの姿が子供が遊ぶ風車に似ているので、
稚児車(チゴグルマ)→チングルマと転化しました。


コイワカガミ

イワカガミより標高が高いところに咲いています。
花の数も少ないです。
花びらのフリルがかわいい花です。


アオノツガザクラ

色が淡いクリーム色をしています。
壷型の花が下向きに咲きます。
ここではやっと咲き出したばかりのようでした。


ミヤマキンポウゲ

キンポウゲの高山種です。
花びらにデンプン質をたくさん含んでいるので、
太陽にあたると光ってみえます。


コバイケイソウ(1)

このカールではコバイケイソウが咲くことで知られています。
やっと開花し始めたばかりのようです。
この花を求めてここまでくる観光客も多いようです。



コバイケイソウ(2)

少し前面に立って貰いました。
こうやってみるとかわいいですが、有毒植物です。
新芽の頃はよくウルイ(オオバギボウシ)と間違える事故が
あるようです。


シナノキンバイ(1)

花全体が大きいです。
花びらに見えるのはガク片で実際の花びらは退化して
花の中に小さくなっています。

シナノキンバイ(2)

夏のお花畑を飾る花です。
4人一緒に入ってもらいました。
花と遊んでいるとなかなか足が前に進みません。

千畳敷ホテル

ロープウエイ乗り場のほうです。
ガスがだんだんと濃くなってきました。
この建物の中にホテルがあります。
景色がよいので、なかなか予約がとれないようです。


特 集「よさこい祭り」

10日から13日まで高知に行ってきました。
目的は大学時代の旧友に会うことでした。
全国から7名が集まりました。
丁度、「よさこい祭り」が開催されていて、街中熱気に
包まれていました。



JR高知駅です。
学生時代に1度訪ねたことがありますが、その頃は小さな駅でした。
今では高架になっていて昔の面影はありませんでした。



駅前広場で「よさこい踊り」をやっていました。
どこのチームかわかりません。



よさこい祭りは9日が前夜祭、10日、11日が本祭り、
12日が後夜祭と全国大会だそうです。




演舞会場は高知市内に17ヶ所あるそうです。
189チームがそれぞれの踊りを披露します。



1万8000人の踊り手がそれぞれの衣装を身にまとって
音楽に合わせて踊ります。
気温は33℃くらいありますが、若さで暑さも吹き飛ばして
いるようでした。



駅前の踊りをYou Tube にしました。
左手に携帯動画、右手にカメラでの同時撮影です。
画面をクリックしてご覧ください。





木曾駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳(その2)

2011-08-14 | 長野の山



下を見ると大きな滝が見えてきました。
この下は歩くことができないようなので、
近くまで行くことは無理なようです。


シラビソの木

このあたりにはシラビソの木が多いようです。
それで「しらび平」という名前がついたのかも
知れません。


雲の中

雲の中に入って行きます。
前のほうが一瞬見えなくなりました。


深い谷

ここが一番深い谷だそうです。
絶壁の上に鉄柱が建っています。
大雨で崩れないか心配になりました。


千畳敷駅

終点駅が見えてきました。
この駅があるところが標高2612mです。

下りていくゴンドラ

ゴンドラを降りてしばらくしたら、もう次のお客さんを
乗せて下りて行きました。
ゴンドラは2台で往復しているようでした。
それでも最盛期には2~3時間も待つことがあるそうです。


千畳敷

ここは広場になっています。
たくさんの人がいました。
以前2回ほどきていますが、いずれも季節が違っています。

ガス

左奥に宝剣岳が見えるハズですが、ご覧のようにガスの中
でした。
ここは千畳敷と呼ばれているところです。

駒ヶ岳神社

小さな神社がありました。
「駒ケ岳神社」とありますが、祠はまだ新しいようでした。
木曾駒の頂上にも祠があります。
昔から山は信仰の対象になっているようです。


看板

こんな看板がありました。
この前で写真を撮る人がたくさんいました。
日本人は中国人よりマナーがよいので、助かります。


ミヤマゼンコ

セリ科の高山植物には似た花が多いです。
これは葉っぱが広いのですぐに見分けられます。
小さな花がたくさん咲いていました。
この根を乾燥させて漢方薬として使ったそうです。

カラマツソウ

花がカラマツに似ているので、このような名前がついています。
これから秋頃まで咲いている花です。
低いところでもたまに見かけます。


カール(1)

ここがカールと呼ばれているところです。
コバイケイソウが咲くことでも有名です。
緑の中に白く見えるのがコバイケイソウのようです。

カール(2)

少し奥のほうに目をやってみました。
このカールを散策するコースもあります。
山に登らなくてもここだけで充分楽しめるようです。