小屋の夕食は午後5時、朝食は午前5時です。
4時には起きて顔を洗います。
空の色が少しずつ変化するようすがきれいでした。
食事中に太陽が顔を出してきました。
これは食堂の窓越しに撮ったものです。
時間は午前5時8分でした。
右の高い山が針ノ木岳です。
針ノ木岳
太陽が顔を出す直前の針ノ木岳です。
山の後ろが赤く染まっています。
最初は濃いムラサキ色でした。
針ノ木岳(2821m)もよい山です。
扇沢から入って種池から岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、針ノ木岳、
扇沢と一周したことがあります。
2泊3日の行程でした。
針ノ木雪渓に雪がなく、ざらついた下りで苦労した思い出があります。
針ノ木の左隣がスバリ岳(2752m)のようです。
槍ヶ岳
南の方向に槍ヶ岳の頭が見えました。
裏銀座と呼ばれる尾根に隠れて全部は見えません。
槍は北アルプスの象徴になっているようです。
標高3180mで日本で5番目に高い山です。
頂上は狭く、混んでいる時にはゆっくりできません。
頂上直下に長い梯子があり、上りと下りが別ルートになっていました。
登山者の憧れの山のようです。
笠ヶ岳
更に右をみると笠ヶ岳が見えました。
標高2897mです。
新穂高温泉から笠新道を登れば7時間くらいで行けます。
頂上直下に小屋があり、小屋からは20分くらいで頂上に
立てます。
遠くから見るときれいな形をしていますが、岩がゴロゴロした
歩きにくい山でした。
槍ヶ岳と笠ヶ岳の位置関係はこんな感じです。
正面にみえる大きな山は赤牛岳(2864m)です。
名前のとおり、朝日に照らされて赤く染まっています。
湯俣温泉から竹村新道を登り、水晶経由で行けば14時間くらいで
登れます。
水晶小屋は小さな小屋ですが、ここに泊まれば翌日が
楽ですね。黒部湖に降りてからも長い行程になります。
剱岳
北の方向に剱岳(つるぎだけ)が顔を出していました。
標高2998mの岩山です。
剱沢小屋からピストンすれば6時間くらいですが、危険な岩場があり
クサリ場などでは注意が必要です。
最近は馬場島(ばんばじま)から入って早月尾根を登る人が多いようです。
時間はかかりますが、安全に登れるからでしょうか?
頂上直下にはいずれも大きなクサリ場がありますから、要注意です。
今まで登ったことのある山々の展望を楽しみ、小屋を出発しました。
天気は上々です。
針ノ木岳を左手に見ながらルンルン気分で歩きました。
池塘が太陽に光っています。
一番手前は雪渓です。
下界の暑さが嘘のようでした。
右手をみると弥陀ヶ原がみえます。
立山から室堂まで行くスカイラインがあるところです。
奥の山は大日岳です。
その向こうには日本海が広がっています。
富山湾は左の方向です。
夏は霞んでいて何も見えません。
これから歩くルートがよく見えました。
右の大きな山が薬師岳です。
見るからにドッシリした山です。
2つのピークがあり、手前が北薬師岳、その奥が薬師岳です。
今日は手前の小屋に泊まり、明日挑戦します。
本当に素晴らしい天気でした。
リンネソウ
ハイマツの下にひっそりと咲いています。
高さが10cmくらいの小さな花です。
リンネとはこの花を発見した植物学者の名前だそうです。
茎に2つの花が咲くので「メオトバナ」とも呼ばれています。
気づかないで通り過ぎる人が多いようです。
このあたりは黒部川の上流になります。
深い渓谷が続きます。
ここの水は一度黒部湖に集められ、黒四ダムで調整されて
黒部川となり、日本海に注いでいます。
黒部峡谷は宇名月温泉からトロッコで欅平まで入ることができます。
シーズン中は観光客で一杯のようです。
特にこれからの紅葉はきれいです。
1週間近く雨が降っています。
各地で豪雨による被害もでているようです。
被害に遭われた方々にお見舞い申しあげます。